内臓脂肪型肥満は生活習慣病だ【現代の肥満は怖い】

内臓脂肪型肥満は生活習慣病だ

内臓脂肪型肥満が引き起こす病気たち

BMI値を知ることで、今の自分が太っているのか、痩せているのかが分かります。計算式は、、、

BMI計算式 BMI=体重(kg)÷身長(m)×身長(m)

この計算式で得られた数値を、痩せている太っているの度合いに分けています。

肥満度の判定基準(日本肥満学会2000)
低体重(やせ)18.5未満
普通体重18.5以上 25未満
肥満(1度)25以上 30未満
肥満(2度)30以上 35未満
肥満(3度)35以上 40未満
肥満(4度)40以上

体格指数(BMI)でわかる死亡率

35万人の大人(162,092人の男性と191,330人の女性)を超すコホート研究で明らかになったことがあり、それをグラフにしたのが下のグラフです。

BMI(体格指数)と死亡率
BMI(体格指数)と死亡率

→日本人のすべての原因と主要な原因によるボディマスインデックスと死亡率:7つの大規模コホート研究の統合分析の結果

BMI値23〜24.9の値の人が男女とも長生きです

BMI値23というと太っているかもと思われるかもしれませんが、データでは一番健康的で長生きだということが分かっています。

そもそも内臓脂肪の蓄積とは何

太り方には、2パターンあります。よく耳にする[リンゴ型肥満]と[洋ナシ型肥満]

リンゴ型肥満手足は細いのにお腹が突き出ている体型脂肪は、お腹の中の内臓の周辺に内臓脂肪がたまる男性に多い
洋ナシ型肥満下半身デブ脂肪は皮下組織。とくに腰から下半身にかけて皮下脂肪がたまる女性に多い
内臓脂肪と皮下脂肪
高橋医院:内臓脂肪と皮下脂肪
内臓脂肪細胞が大きく数は少ない大人になってから細胞肥満型
皮下脂肪細胞は小さく数は多いもともと太っている細胞増殖型
糖尿病をはじめ生活習慣病を引き起こす内臓脂肪

大人になってから太ってしまったタイプの内臓脂肪は、メタボリックシンドロームの元凶です。

大きく肥大した脂肪細胞は、アディポカインとよばれるホルモン様物質を産生します。

それらのなかには、、、

動脈硬化やインスリン抵抗性を誘導して、糖尿病をはじめとする生活習慣病を引き起こします

それは、、、

  • 高血圧の原因物質(アンジオテンシノーゲン、レプチン)
  • 糖尿病の原因物質(TNF-α)
  • 高脂血症の原因物質(遊離脂肪酸)
  • 心筋梗塞の原因物質(PAI-1)

などが盛んにつくられ始めます。

内臓脂肪細胞でつくられる生活習慣病原因物質
高橋医院:内臓脂肪細胞でつくられる生活習慣病原因物質

この内臓脂肪細胞は、、、

やがて肥大の限界を超えると、蓄えきれなくなった脂肪や糖質が、血液にあふれ出る。
あふれ出た遊離脂肪酸は、肝臓 骨格筋などに蓄積します。
そして異所性脂肪として、それぞれの臓器の機能を低下させてしまう。

さらに、、、

内臓は門脈という血管を介して肝臓に直結していますが、肝臓は中性脂肪やコレステロールを作る臓器ですから、そこに原材料となる脂質がたくさん流入すると、コレステロールなどが更にたくさん作られ高脂血症になる

一方、、、

皮下脂肪はぶよぶよしていて見た目は悪いですが、直接病気に結びつくことは少ない。
脂肪細胞内に蓄えられた脂肪の量も少ないので、血中に溢れ出すこともないし、アディポカインもほとんど産生しない
高橋医院:肥満

 





ヨーヨーダイエットといわれるウエストサイクリングは危険

太ったり痩せたりを繰り返し、体重の変動が大きく上下に繰り返してしまうことをヨーヨーダイエット(ウエストサイクリング)とよばれているようですが、とても危険です。

極端な食事制限を行うと、体重は減りますが、その効果は一時的なことでまたリバウンドしてしまいます。

無理なダイエットは、冠動脈疾患に

ウエストサイクリングのような激しいダイエットをくり返すと、身体が食事制限をしても反応しなくなります。

そればかりか、、、

  • 体重の変動が大きいほど、死亡率を高める

ことが分かってきました。とくに男性の場合は、冠動脈疾患によって死亡する率が高くなることが知られています。

また、、、

  • ウエストサイクリングがトリガーとなり糖尿病を発症させます
ダイエットの目安は、内臓脂肪を4キロ減らす
  • ダイエットをする場合の目標は、今の体重の5%を目指しましょう

体重を5~10%減量するだけで、内臓脂肪を30%近く減らせるというデータがあるようです。

肥満になるとイビキが大きくなり、循環器系の疾病を招く

肥満の人に多いのが寝ているときに呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群。身体の脂肪が増えてくるにつれて、寝ていると喉の奥の上気道が狭くなり、舌も沈下して完全に閉鎖されるので、無呼吸状態になりやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群が引き起こす循環器系の怖いこと

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の潜在患者数は300万人以上ともいわれています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)のメカニズム
睡眠時無呼吸症候群(SAS)のメカニズム

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の本当に怖いのは、高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など循環器病といった疾病と密接な関係があるとこ。

たとえば、、、

  • 高血圧症が、約2倍
  • 狭心症・心筋梗塞が、約2〜3倍
  • 慢性心不全が、約2倍
  • 不整脈が、約2〜4倍
  • 脳卒中が、約4倍
  • 糖尿病が、約2〜3倍
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、社会的にも大きな問題を引き起こす

睡眠時無呼吸症候群は、眠りが浅いために日中に居眠りや集中力がなくなります。

強烈な眠気、倦怠感・疲労感、集中力の低下、起床時の頭痛、抑うつ状態、性欲の低下や勃起不全(ED)、月経不順 など

こういった症状が、甚大な交通事故や工事現場での事故を引き起こしています。

  • 交通事故の1割が睡眠時無呼吸症候群によるという報告があります

肥満を克服して生活習慣病を予防しよう

生活習慣を見直して、肥満を解消しよう

内臓脂肪型の肥満を解消するには、QOL(生活の質の向上)が大切です。ダイエットは大変だと凹んでしまいがちですが、、、

  • 運動することによって減らせやすいのは、内臓脂肪です

内臓脂肪は、ダイエットや運動によって肥大した細胞を小さくできます。

一方で、、、

皮下脂肪のほうは、細胞の数が多いのでこれを減らすのは大変です

バターなど飽和脂肪を多く含む食品を食べないこと

食事が十分に摂れなかった人間が、餓えを克服したから太ってきてしまった。というのが正解ではなく、実際は、、、

  • 日本の食生活が欧米化して、バターなど飽和脂肪を多く摂るようになったのが原因

だと、考えられます。

ですから、以下のことに注視してください。

  1. 飽和脂肪を多く含む獣肉性脂肪、乳製品、ココナツ油、ココア、バターなどは控えましょう
  2. 砂糖を過剰に摂取すると脂肪肝や高脂血症の原因となりやすい
  3. アルコールを飲むと、気が緩み、食事のカロリーに対する警戒心が緩みます

さらに、、、

  1. 間食をしない
  2. よく噛んで、ゆっくり食べる
  3. 和食を主体に、焼く、蒸すの調理方法で、揚げ物や炒め物はなるべく避ける
  4. 飲酒量を抑え、脂っこいつまみを避ける
  5. 大皿盛りにせず、前もって決めた量だけ皿にとる
  6. 目の届くところに食べ物を置かない
  7. 空腹で買い物をしない

なども大切です。

運動やウォーキングによって内臓脂肪を燃焼させる

内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて代謝が活発なので、ノルアドレナリンなどのホルモンに対する反応性も高いので、運動やウォーキングによって内臓脂肪を燃焼しやすくなります。

筋トレをすることによって、基礎代謝量を高めると、脂肪が燃焼する速度が速くなります。

  • 無酸素運動の後、有酸素運動を取り入れると成長ホルモンが活発になり、さらに効果的です。

運動やウォーキングで肝心なことは、

激しい運動をせずに、会話ができるぐらいの負荷が大切です

また、日常生活において、なるべく歩くことや身体を動かすことが肝要です。エレベーターやエスカレーターをなるべく使わず、階段を上り下りしましょう。そうすることで、足に負荷がかかり、骨を丈夫にしてくれます。

 

















ではでは。