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【成功する子は食べ物が9割】栄養素は、組み合わせのチームプレーで

おすすめ本

人は、今、食べているものでできています

今現在維持している身体は、当然ですが今食べているもので作られています。
だから、毎回の食事はとても大切なこと。そんなことを気付かせてくれる素敵な本がありましたのでご紹介します。

この本は、お子様の献立用に書かれている本ですが、どうしてどうして私たち大人が活用するべき基本的なお話になっています。それも非常に分かりやすく小さなお子様をお持ちのお母さまに向けて書かれているので、理解しやすいですし図やイラストをたくさん使っているので面白いです。

ぜひ、ご参考にしてください。

成功する子は食べ物が9割

2017年11月30日
主婦の友社

42ページより

栄養素は「チームプレー」、お母さんはコーチ!

組み合わせないと、栄養素は効率良く働かない

炭水化物、たんぱく質、脂質、それにビタミン・ミネラルが数十種類も・・・。「栄養素って覚えきれない!」と思うでしょう。
人間の体の中では、それほど多種の栄養素が持ち味を発揮して、効率良く利用される仕組みがととのっています。

「栄養バランスがたいせつ」とよくいわれるのは、栄養素は1つだけでは機能せず、助け合って働くからです。1つの食品で、パーフェクトに栄養を含んでいるものなどありません。

たとえば、穀類がエネルギーに変わるためにはビタミンB群などの助けがいるので、朝ご飯にパンだけを食べても午前中の集中力はつづきません。パンとビタミンBを含むおかずを食べることが必要です。

もしおかずに豚肉を食べるとしたら、疲労回復に欠かせない豚肉のビタミンB1は、玉ねぎ、にら、にんにくなどと組み合わせると吸収率がアップ!そんなふうに、栄養素は助け合っています。

「筋肉を付けるために、たんぱく質を食べる」というスポーツ少年も、たんぱく質だけ食べればいいわけではありません。野菜や海藻、いもなどでビタミン・ミネラルもバランス良くとっている人のほうが、筋肉量は多くなるというデータもあります。

まずは4つの食品群をベンチ入りさせて!

とはいえ、すべての栄養素の働きを考えたうえで、食事と作るのはたいへん。「いったい何と何を組み合わせて食べればいいの?」というこたえは、次のページで4群に分けて説明します。

お母さんは食品群の〝コーチ〟になったと思ってください。サッカーや野球のチームが、スター選手、足の速い選手、守りのかたい選手などがバランス良くそろわないと勝てないのと同じ!栄養素が体の中できちんと機能するためには、1・2・3・4群から、食品をバランスよくそろえないといけないのです。

まずは4つの食品群を買って、ベンチ入りさせてください。そして、たとえば2軍のたんぱく質であれば、朝は「卵」、昼は「肉」、夜は「魚」と「豆腐」というように、同じ食品ばかりがピッチに立たないように、朝昼晩でチーム編成を変えましょう。

 

1群 親子ともに
不足しがちな
カルシウムや鉄を補う
乳製品と卵は、良質のたんぱく質のほかに、「カルシウム」や「鉄」など、大人にも子どもにも不足しがちな栄養素をバランス良く含んでいます。ぜひ親子で食べて!
調理も簡単なので、朝食やおやつにプラスしましょう。
2群 筋肉や血液など
体をつくる
たんぱく質がとれる
魚介、肉、大豆製品は、筋肉や血液などの体をつくる主な材料になる「たんぱく質」が豊富!
たんぱく質のほかに含まれる栄養素は、DHAや鉄などそれぞれに違うので、「肉ばっかり」にならないように、魚や大豆製品も食べましょう。
3群 体調をととのえる
ビタミン・ミネラルの
宝庫
3群の食品群は、「ビタミン・ミネラル」や「食物繊維」など、体の調子をととのえる栄養素を多く含んでいます。色の濃い緑黄色野菜は栄養価が高いので、意識して食べるようにしましょう!
きのこ、いも、海藻、果物も忘れずにとり入れて。
4群 脳と体を動かす
たいせつな
エネルギー源!
4群は、生きるためのエネルギー源になる食品群です。主食になるごはん、パン、めんなどは、糖質のほか、食物繊維も多く含んでいます。成長に欠かせない栄養源なので朝昼晩の3食必ず主食をとりましょう。

注(女子栄養大学四群点数法より)

タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。