« home »

痩せない苦しいダイエット。もしかしたら太る原因は食べすぎじゃなくて抗生物質かも知れませんよ。

太る原因は抗生物質 ダイエット

過体重とは?まずはBMIを測ってみてください

あなたのBMIは
  • BMI値18.5未満 ⇒ 低体重(やせ)
  • BMI値18.5以上25 ⇒ 未満普通体重
  • BMI値25以上30 ⇒ 未満肥満(1度)
  • BMI値30以上35 ⇒ 未満肥満(2度)
  • BMI値35以上40 ⇒ 未満肥満(3度)
  • BMI値40以上 ⇒ 肥満(4度)

肥満度の判定基準(日本肥満学会2000)

人の悩みはさまざまです。
「体重が減らない」と苦労する人もあれば「どうやったら太れるんだろう」と不安に思っている人もいます。

適正な体重でいることは、本当に難しいことだと思います。

適正体重の維持は難しい

以前このブログで、激やせの問題を取り上げました。
シンデレラ体重というもので、命の危険に直結する記事です。

BMI18以下は、非常に危険です。

シンデレラ体重は、急激に死亡率が高まるから危険です。



今回取り上げる話題は、逆の話で「痩せない問題」にツイテです。

痩せない原因は、抗生物質(抗菌剤)かも知れません

現在全世界で、過体重と肥満が伝染病のように増加しています。

たとえば、、、

  • 肥満は、1975年から2021年までに3倍近く増加
  • 2016年、19億人(39%)が過体重(18歳以上の成人)
  • 2016年、6億5000万人(39%)が肥満(18歳以上の成人)
  • 2016年、5〜19歳(3億4000万人)が、過体重もしくは肥満
  • 2020年、5歳未満(幼児3900万人)が、過体重もしくは肥満

公益財団法人日本WHO協会:肥満と過体重



じつは、、、

世界的な肥満の増加と抗生物質には関係があります

この説を唱えたのが、「インペリアル・カレッジ・ロンドンの生化学教授、ジェレミー・ニコルソン」でした。2005年のことでした。

肥満の流行の原因は抗生物質だという説を発表し、議論を呼んだ。〜腸内微生物がマウスを太らせるのなら、抗生物質が腸内微生物の組成比を変え、そのせいでヒトは肥満になるのではないか

あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた|河出文庫 165頁

抗生物質を与えてブクブク太る家畜たち

家畜は抗生物質を与えるとよく太る

1940年代にアメリカの科学者たちは、ニワトリに抗生物質を与えると50%近くも成長が促進されることを発見しました。

1940年代といえば、第2次世界大戦下でもあり食糧難の時期でもありました。

牛やブタ、羊など家畜に少量の抗生物質を添加するだけで家畜たちはどんどん太っていった

のです。

しかし、その原因は不明でした。

それから半世紀近くたった2005年にようやく「ジェレミー・ニコルソン教授」が、原因を見つけたのです。

肥満の流行の原因は、抗生物質である

ということを。

この発見は、多くの科学者たちを刺激しました。

それは、、、

腸内微生物叢が、体重をコントールしている

のかも知れないということ。

抗生物質(抗菌薬)の60%は、家畜に使用されている

アメリカの畜産では、大量の抗生物質(抗菌薬)が使用されています。

が、日本での実態はどのようなモノなのでしょうか。

酪農学園大学 動物薬研究センターデータ「日本における抗菌薬の使用量」では、以下のグラフが示すように約60%の割合で家畜に使用されています。

抗生物質(抗菌薬)の60%は、家畜に使用されている

ブタも太るのなら、人でも太るはず

一説では、、、

ブタに抗生物質(抗菌薬)を使用することで1日で10%も成長を早められる

と、いわれています。

この急激な成長のおかげでブタの出荷を2〜3日ほども早められるのだから、数千頭の豚を飼育している業者にとっては莫大な金額負担が減ることになります。

さらに、病気に弱いブタを抗生物質(抗菌薬)によって健康を維持できるのだから業者にとっては一石二鳥といえます。

抗生物質(抗菌薬)を使用するとなぜ太るのか

残念ながら、明確な理論は出ていません。

ただ、以下のようなことが推察されます。

抗生物質(抗菌薬)によって腸内細菌がほとんどいなくなり腸内フローラのバランスが崩れてしまうことが原因で太ってしまう

のではないかと考えられています

natureというサイトでは、以下のように述べられています。

微生物学:低用量の抗生物質で体重が増える仕組み
家畜の体重を増加させる目的で、低用量の抗生物質が何十年も前から継続的に使用されているが、こうした効果が得られる仕組みはよくわかっていない。
今回、幼若マウスに似たような処置をした研究で、治療量以下の抗生物質の投与は、体脂肪量を増加させ、腸内微生物群集の構成を変化させ、微生物の代謝経路の活性を変化させて、短鎖脂肪酸産生をもたらすことが明らかになった。
これらの知見は、正常な代謝活性の維持には特定の微生物群が重要であることを強調するものである。

Nature Japan:微生物学:低用量の抗生物質で体重が増える仕組み

低用量の抗生物質で体重が増える
低用量の抗生物質で体重が増える

困ったことに、、、

抗生物質(抗菌薬)が含まれている食肉を人が食べることによって、太ってしまうとよけいに食事を摂るようになってまた大食漢になるという不都合なスパイラルが発生する

このような負のスパイラルは、避けなければなりません。

抗生物質(抗菌薬)使用によって発生する耐性菌の問題とは

抗生物質(抗菌薬)使用によって発生する耐性菌の問題
抗生物質(抗菌薬)使用によって発生する耐性菌の問題

抗生物質は、多くの人間を救ってきました。
ですが、抗生物質のデメリットも多いです。

それは、、、

抗生物質(抗菌薬)の摂り過ぎによって常在菌が減少すること。
抗生物質(抗菌薬)を摂りつづけると病原菌が抗生物質(抗菌薬)に負けない強い菌に変化すること

です。

こうなると、、、

耐性菌には今までの抗生物質は効き目がなくなりさらに強い抗生物質を投入する

ことが必要になってきます。

豚肉の現実

仙台市の例を取り上げます。

【仙台市職人衛生検査所:と畜検査情報】

豚のと畜頭数および内訳   ( )は対と畜頭数比率
期間 と畜頭数 全部廃棄頭数 一部廃棄頭数
平成30年10月~平成31年3月 58,142頭 69頭(0.1%) 21,054頭(36.2%)
平成31年4月~令和元年9月 52,248頭 65頭(0.1%) 18,504頭(35.4%)
令和元年10月~令和2年3月 56,414頭 82頭(0.1%) 19,811頭(35.1%)
令和2年4月~令和2年9月 53,672頭 89頭(0.2%) 16,115頭(30.0%)
令和2年10月~令和3年3月 58,718頭 121頭(0.2%) 18,711頭(31.9%)
令和3年4月~令和3年9月 53,902頭 120頭(0.2%)

16,890頭(31.3%)

令和3年10月~令和4年3月 57,977頭 113頭(0.2%) 18,006頭(31.1%)

上記の表の平成30年のケースでは、、、

期間と畜頭数全部廃棄頭数一部廃棄頭数
平成30年10月~平成31年3月58,142頭69頭(0.1%)21,054頭(36.2%)

58,142頭ものブタの内、69頭が全部廃棄されて21,054頭のブタの一部は廃棄され残りは食用に回されています。
ルールは、以下のようになっています。

全部廃棄:疾病等により、食用に適さないため、すべてが廃棄処分となること。
一部廃棄:疾病等により、食用に適さない部分を廃棄処分とすること。それ以外の部分は合格となる。

一部廃棄に注目すると、、、

病変部分を取り除き他の部分は私たちの食卓へ運ばれます。
残りのほとんどの部分は、ペットフードなどに回される

らしい。

ペットフードは、不要な食肉を使っています

この状況を見る限り、人それぞれですが食して良いものかどうかと悩んでしまいます。

たとえば、、、

抗生物質漬けになった豚肉をあなたは食べますか?

と問われているようです。

 





ではでは。

 





 





 





参考にしたサイト
Chiisanate(ちいさなて)の食べStory:気になる!お肉(家畜)に使う抗生物質の影響【薬が効かなくなるよ】
五本木クリニック:自分が肥満なのは抗生物質を飲んだため⁉抗生剤肥満原因説は本当か?
Nature Japan:微生物学:低用量の抗生物質で体重が増える仕組み
添加物の氏って得裏情報:消費者に届きにくい豚肉の現実
「Administration of Antibiotics to Children Before Age 2 Years Increases Risk for Childhood Obesity」(Gastroenterology. 2016 Jul;151 (1) :120-129.e5)
「Abnormal Weight Gain and Gut Microbiota Modifications Are Side Effects of Long-Term Doxycycline and Hydroxychloroquine Treatment」(Antimicrob Agents Chemother. 2014 Jun; 58 (6) : 3342–3347)
Chiisanate(ちいさなて)の食べStory:気になる!お肉(家畜)に使う抗生物質の影響【薬が効かなくなるよ】

 





Photo by Amber Kipp on Unsplash

 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。