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日本人の3大死因はがん、心血管障害、脳血管障害ですが、ほとんどは感染症が原因[風邪引きと免疫5]

IgA

高齢者の直接死因のトップは感染症

[ 風邪引きと免疫 ]についてシリーズで記事にしています。

今回は、新型コロナ禍の2021年11月の記事を元に、再度「免疫とは何か」について掘り下げてみたいと思います。

免疫力を向上させる

免疫力を向上させよう。体温が1℃下がると免疫力は30%も低下します

日本人の3大死亡原因は、「癌」「心血管障害」「脳血管障害」と有名ですが、

風邪などの感染症による「肺炎での死亡」は4位

です。

とくに、、、

高齢になるほど死亡率が高くなり、肺炎で亡くなる人の97%以上を、65歳以上の高齢者が占めています

高齢になるほど死亡率が高くなり、肺炎で亡くなる人の97%以上を、65歳以上の高齢者が占める

健康長寿ネット:高齢者の死亡原因より




この、情報でも分かるように、、、

3大疾病に罹患していても、トリガーになるのは風邪などの感染症が原因なのです。

健康長寿ネット:高齢者の死亡原因より


また、以下の表でも分かるように高齢者になれば急激に肺炎などの感染症で命を落とす人が増えてきます。

表1:平成28年 肺炎による死亡(年代別)1)
年齢死亡者数年齢死亡者数
0-4歳6355-59歳677
5-9歳1960-64歳1,560
10-14歳1365-69歳3,696
15-19歳1370-74歳6,032
20-24歳1875-79歳11,681
25-29歳3180-84歳22,231
30-34歳4785-89歳31,171
35-39歳7590-94歳26,418
40-44歳12595-99歳11,906
45-49歳224100歳~2,924
50-54歳366  

死亡原因を見ていくと、、、

65歳以上になると肺炎が第4位となり、80歳以上では脳血管疾患と順位が入れ替わり、肺炎が第3位となります。

これは、、、

単純に高齢者になればなるほど、自然治癒力が下がっているということ

であり、、、

「自然免疫」や「獲得免疫」の低下を意味します。

ですから、以前の記事ですが、以下のことを参照していただき、、、

免疫力を向上させて、感染症のリスクを少しでも下げて欲しいですね。






免疫力が高いと細菌やウイルスから守ってくれる

「免疫を向上させましょう」とか「免疫力アップ」などとよく耳にしますが、

免疫力とは、いったい何でしょうか?厚生労働省のホームページに以下のような記述がありましたので、紹介します。

免疫力とは
「免疫力」は厳密な定義のある言葉ではありません。人間の体を病原体から守る免疫の仕組みは非常に複雑なものであり、免疫機能を単純な言葉で表現することは困難です。
新型コロナウイルスQ&A

免疫システムには、「粘膜免疫」「自然免疫」と「獲得免疫」があります

これから本格的な冬になります。

免疫力を高めて「風邪などの感染症」に罹らないようにしましょう。

一般的には、

免疫とは、体内で発生したガン細胞や外から侵入した細菌やウイルスなどを常に監視し撃退する自己防衛システムのこと

をさすようです。

粘膜免疫

細菌やウイルスなどの異物が、口や鼻や目、そして腸管などの粘膜から侵入することを防ぐことで、IgA抗体とよばれる免疫物質が粘膜に分泌される働きを持っている。

IgA(アイ・ジー・エー)とは
体内では2番目に多い免疫グロブリンで、鼻汁、涙腺、唾液、消化管、膣など、全身の粘膜に存在しています。IgAは、粘膜の表面で病原体やウイルスと結合し、病原体やウイルスが持っている毒素を無効化して感染しないように阻止する働きがあります。
免疫におけるIgA抗体の働きとは?長所や存在する場所などを詳しく解説!

中等度の運動をすることで、上の図を見ればIgAの分泌即だが高まることが分かります。

なので、、、

適度な活動はからだを温め、免疫が働きやすい

ということが分かります。

自然免疫

自然免疫とは、私たちの体に元から備わっている機能です。

この、、、

自然免疫は、細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入するとただちに攻撃してくれる免疫

です。

自然免疫とは
自然免疫は人間に元々備わっているしくみで、免疫細胞が自分と自分以外(非自己)を認識することで、非自己である病原体をいち早く認識し、攻撃することで病原菌の排除を行います。

具体的には、マクロファージや好中球といった細胞が細菌を食べることで処理してくれます。自然免疫の中でもこのような食作用を持つ細胞のことを貪食(どんしょく)細胞と呼びます。
自然免疫とは

獲得免疫

獲得とは
獲得免疫とは、感染した病原体を特異的に見分け、それを記憶することで、同じ病原体に出会った時に効果的に病原体を排除できる仕組みです。
適応免疫とも呼ばれます。
獲得免疫とは

獲得免疫は、いったん体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を記憶しておく免疫で、、、

同じ細菌やウイルスなどの異物が、再び侵入してきたときに排除する機能を持っています。

この、、、

獲得免疫は、自然免疫に比べると、対応までにかかる時間は長く数日かかります。一般的にワクチンなどに利用されています。

 





免疫力を高めるには

私たちは、細菌やウイルスから体を守るために「粘膜免疫」「自然免疫」と「獲得免疫」などの免疫力を働かせています。

が、、、

免疫力は、年齢を重ねるごとに低下しますし、体の不具合によっても低下します。

そこで、細菌やウイルスから体を守るためにも免疫力を高めることが大切です。

たとえば、、、

  • 体を動かす
  • 食事に気をつける
  • よりよい睡眠
  • 体温を高める
  • 笑うそしてリラックス

などの項目が大切です。

体を動かす

上記の図で、、、

中等度の運動は、IgAの分泌即だが高まる

とありましたが、1日に10分程度の軽い運動はとても効果的です。

中等度の運動、軽い運動とは、うっすら汗をかく程度の運動のこと

この、、、

中等度の運動は、高齢者の死亡原因に多い転倒を防ぐ役割にもなり、生活習慣病の予防にもなります。

食事に気をつける

私たち現代人は、脂肪や糖質をたくさん摂りがちです。これは、食生活が洋式化した影響もあります。

ですが、日本人の昔からの食はバランスのよい食事が多いのでおすすめです。

免疫力向上には、良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルがとても重要です。とくに、ミネラルを摂らなければビタミンやタンパク質を上手に摂取することはできません。

栄養成分代表的な食材
ビタミンAにんじん、豚・鶏レバー、ホウレンソウなど
ビタミンCピーマン、キウイ、ブロッコリー、レモンなど
ビタミンEかぼちゃ、アーモンド、胚芽(はいが)油、せん茶など
発酵食品納豆、キムチ、みそ、漬物、ヨーグルトなど

よりよい睡眠

決まった時間に寝て起きるという単純なことが、免疫力を向上させます。

この、、、

睡眠による自然なリズムは、昼には交感神経を優位にし夜には副交感神経を優位にするという睡眠のリズムが重要

です。

 





体温を高める

20190308お風呂の話
入浴時に両手をお湯に入れるとさらに温まります

上記でも記述しましたが、体温が1℃下がると免疫力は30%低下します。

ですから、、、

体温を下げないこと、体温を恒常的に上げることは感染症予防や細菌やウイルスから体を守るためには重要なこと

になります。

たとえば、手っ取り早い方法として、入浴することは体温を上げる簡単な方法です。

お風呂に40℃程度のお湯に10分以上浸かると、体が温まり交感神経が刺激されてリラックスしますし、体温が上がり免疫力も高まります。

笑うそしてリラックス

よく笑っている人は、幸せそうです。

笑うことで、副交感神経が優位に働きます。

NK細胞は、免疫力と深い係わりがあると有名ですが、笑うことでNK細胞が活性化されます。

また、、、

ストレスを抱えないようにすることも大切です。ストレスが強く人は、暴飲暴食になりがちです。

ですから、、、

よく笑い、よく眠り、日々お風呂に入ってリラックスした生活を送ることは免疫力が高まる生活になります。



みんなで心がけましょう。

笑うことでNK細胞が活性化されます

 





ではでは。

 





参考にしたサイト
健康長寿ネット:高齢者の死亡原因

 





2週間の入院で40%の体力が失われる現実[体力のない女性は大変]

 





 





 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。