殺菌・抗菌など消毒をよくする家庭の子どもは、肥満が多い
この「消毒をよくさせる家庭には、肥満児が多い」という情報は、新型コロナウイルス(covid-19)が流行ってからの話ではありません。
この研究は、パンデミック以前の2018年にカナダの研究者達が行ったデータです。
しかし、、、
新型コロナウイルス(covid-19)が猛威を振るっている現在、子どもも大人も消毒まみれ
になっています。
こうなると、このカナダの研究者らの結果である、『抗菌・殺菌の家は、肥満児になる』という研究結果は見逃せない情報となります。
出典:家庭用消毒剤、乳児腸内細菌叢への出生後の曝露、およびその後の子供の過体重のリスク
カナダの医学専門誌CMAJ( 2018; 190: E1097-E1107 )に発表されています。
生後3~4カ月時の便検査の結果、少なくとも週1回消毒剤を使用している家庭の乳児では、消毒剤をあまり使用しない家庭の乳児と比べて腸内細菌叢に含まれるラクノスピラ科菌の割合が約2倍に増加した。これに対して、ヘモフィルス属菌の割合は約4割に減少した。
ようは、、、
消毒・抗菌を頻繁に行うと腸内細菌叢が変化して、乳児期の腸内細菌叢に含まれるラクノスピラ科菌が増加。
すると、、、
子供の体重は、増加して肥満になった。
という研究結果です。
また、当ブログでも、腸内細菌叢の乱れの問題を取り上げてきました。
腸内環境も乱れから、子ども達は自閉症に陥る「自閉症児は、健常児に比べ腸内のクロストリジウム属の細菌が10倍も多い」
腸内環境の乱れは、その子の性格に影響をおよぼし、病気にも罹患するし、人生に大きな影響を与えます
上記のカナダの研究者達は、、、
幼児の腸内細菌叢を保護し、体重増加や肥満のリスクを軽減するために、消毒剤の多用を控え、代替品を検討すること
を推奨しています。
過剰な消毒によって、喘息になるリスクが増大しています
新型コロナ禍にあっては、飲食店やさまざまな施設に入るとき必ずといっていいほど消毒液がありますが、、、
これは、、、
喘息なる人たちが多くなっていることに、繋がっています。
この危険性を指摘したのは、アメリカの研究チーム。
この研究では、、、
40%の人が過去4週間以内にコントロールできない困難な喘息を経験した
と、発表しています。
対象は、795人。平均年齢43.9歳、女性が81%、白人が83%、4年以上の大学卒が71%。都市またはその郊外など環境の良い地域の居住者62%、自宅所有が54%
出典:COVID-19の時代に喘息の成人の間で消毒剤の使用が増加しました
新型コロナ騒ぎで、さらにエスカレート
新型コロナウイルスのパンデミックによって、多くの人々が過剰な消毒やアルコールによる除菌を行うようになり、上記の研究よりもさらにひどい状況になっていると言われています。
これは、私たちの国日本でも同様であって、人ごとではありません。
このように、過剰な除菌・殺菌は大きな栄養が出ます。
たとえば、、、
食洗機を使っている家庭と食器を手洗いしている家庭では、食洗機を使っている家庭の方が「喘息」や「アレルギー」のリスクが高い。
と、いわれています。
理由としては、食器を手洗いしている家庭では細菌がさらに付着しているのでその細菌に対して子どもが強くなる
ことが、考えられています。
ですから、、、
安易に除菌・殺菌に走ることをせず、普通の手洗いなどをすることで最近に強い子どもに育てていくことが肝要だと思います。
先のアメリカの研究結果では、とても皮肉な調査結果が出ています。
それは、、、
コントロール不可能な喘息に陥った家庭とは、、、
- 教育水準が低い家庭
- 非白人
- 小さな街や農村の居住者
これらの人々は、消毒液の使用頻度が高いということ。
なので、しっかりと細菌との付き合いを考えたうえで除菌・殺菌を行いましょう。
ではでは。
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ぱくたそ
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |