« home »

乳ガン、乳房切除、転移をくり返しイギリス人プラント教授。それを克服した壮絶な人生とは。

乳ガンと牛乳 乳ガン

ベストセラー「乳ガンと牛乳」

現在、女性にとって乳ガンは、一番身近な病気になりました。

厚生労働省(平成27年)人口動態統計では以下のように報告されています。

第1位:悪性新生物(がん、肉腫)37万人
第2位:心疾患 19万9000人
第3位:肺炎 12万3000人
第4位:脳血管疾患 11万3000人

実際に乳ガンで亡くなる女性は13000人を超えています。

この数は、、、

35年前から比べると3倍以上

になります。

前回の記事では、乳ガン検診による過剰診断の実態を紹介させていただきました。

乳ガンの過剰診断により、2000人中なんと健康な女性10人が癌と診断される可能性が

この過剰診断は、世界的にも大変な問題になっています。

なので、、、

マンモグラフィによる乳ガン検診は、40歳代の女性には検診させないようにして50歳代になってから健診させようという状況になっています。

そこで今回は、乳ガンと闘い克服したイギリス人プラント教授をご紹介したいと思います。

42歳で乳ガン発覚。乳房切除、そして転移をくり返す

世界的なベストセラーとなった「乳ガンと牛乳」という本を書いたジェイン・プラント教授

ジェイン・プラント
世界15か国で翻訳された、400万部のベストセラー。
佐藤章夫 (翻訳)
プラント教授の闘病
地球化学が専攻だったプラント教授。

42歳の時に乳ガン検診で乳ガンと告知されます。

その後、、、

乳ガン治療のため乳房を切除し、一時的には健康を取り戻しますが5年後に癌の転移が発覚します。
癌治療のために放射線治療を開始、しかし治療の甲斐なくリンパ節に転移。

仕方なく卵巣を摘出・・・

ここまで治療しても、ドクターから余命宣告を受けます。

この時、リンパ節には卵の半分ぐらいの大きさの癌が・・・

プラント教授自ら乳ガンの研究を開始

プラント教授は、地球化学の研究者ではありますが、医学の知識はほとんどありません。

ですが、長い闘病生活の最中に学術論文を読み漁り、乳ガンの問題点を追求します。

そして、分かったことは、、、

  • 東洋人、主に中国人には、乳がんが少ないこと。そして、中国人は乳製品を食べない事実を突き止めます。

このことで分かったことは、、、

乳ガンと牛乳とは深い関係がある

ということでした。

牛乳と乳製品、牛肉を一切摂らない生活開始

ジェイン・プラント教授は、直感的に以下の生活を始めました。

・牛乳を飲まない
・乳製品を一切食べない
・牛肉を食べない

この生活を続けました。

すると、、、

リンパ節にあった卵の半分大の癌が小さくなって、なんと消滅しました。それから15年間癌の再発はないのです。

乳ガンと牛乳」の前書きをお読みください

この本は、

乳がんになった女性とのあいだで交わされた無数のやりとりの結晶である。その意味では、著者は私であるが、私ひとりで書いたものではない。

乳がんは、知らぬまに突然襲いかかる。4回再発し、リンパ節にも転移した、たちのわるい進行性の乳がんにかかりながら、最終的にこれを克服した私は、乳がんの恐ろしさを身をもって実感している。乳がんは恐ろしい病気だが、この本は女性を怖がらせるための本ではない。

それとは反対に、あらゆる女性に勇気を与え、安心してもらうための本である。希望の物語である。

乳ガンと牛乳

「乳ガンと牛乳」出版後、畜産業界や医師会から批難と批判の嵐

牛乳、乳製品、牛肉を摂らないことで癌が治った。という本が出版されたことで、医師会や畜産業界の人々から大変な批難を浴びます。

たしかに、これらの業界の人々にとっては大打撃です。

しかし、この騒動とは裏腹に「乳ガンと牛乳」の本はうなぎ登りで再版をくり返し、世界的なベストセラーになります。

多くの研究者、医者などのが批判をくり返しますが、、、

「乳ガンと牛乳」は、初版以来、一切文言を変更していません。
また、この本に書かれていることを完璧に反論できた医者や科学者はいないのです。

さらにいえば、、、

骨粗鬆症の原因は牛乳や乳製品にある

という事実が、多くの人々に知れ渡るようになりました。

プラント教授、英国王立医学協会の終身会員に

プラント教授の功績を称え、ついにイギリスの医学会は「英国王立医学協会の終身会員」に推挙されたのです。

病理学者でもなく医者でもないのは、初めてのことでした。

 





ジェイン・プラント教授本人のコメント

牛乳・乳製品の真実から

私の著書 Your Life in Your Hands 邦題「乳がんと牛乳」は、私や他の女性たちが転移性乳がんを克服するのに乳製品を断つことがどれだけ役立ったかを書いています。同書が2000年に初めて出版されたとき、私は正統派医学の医師たち、慈善団体、そして栄養学者たちから、寄ってたかってのバッシングにあいました。何らかの理由で彼ら全員が、乳製品の摂取が身体に悪いという私の考えに嘲笑を浴びせました。

こうしたことの理由は、この報告書でもジャスティン・バトラー医師が明らかにしているように、私たちがみんな酪農・乳業界による絶え間ない宣伝にさらされてきたことにあるのかもしれません。その宣伝とは、乳製品は充実していて、自然で、私たちの健康に良い、というものです。

2005年に私は自分の著書を通じて科学に貢献したことを認められて、英国王立医学会の終身会員の称号を授与されましたが、これは医学界の見解が過去数年の間にどれだけ変化してきたかを示す目安となります。しかしながら、乳製品についての真実が一般に受け入れられるようになるには、私たちの道はまだまだ遠いです。その意味で、この報告書はタイムリーであり、歓迎されるべきものです。

私の著書「乳がんと牛乳」Your Life in Your Hands は同業研究者間チェックを受けた科学文献から500件以上を参照先としていますが、執筆に向けてそれらを調査していて私は驚きました。

乳製品が病気の促進において果たす役割について何とまあたくさんの情報が出回っていることでしょう。それも乳がん、前立腺がん、卵巣がん、他のがんだけではありません。

湿疹や他のアレルギー性トラブルに始まって心臓疾患、糖尿病といったがん以外のものまであるのです。私の著書に対するありとあらゆる批判にもかかわらず、2000年に私が書いたその本のうちのたった一文の変更を余儀なくさせるようなたった一件の科学的事実ですら誰も私に示していません。

もしこの自分が間違っていたり、誤解していることを示す説得力のある証拠が得られたとしたら、訓練を積んだ科学者の一人として、私はみずからそうしていたことでしょう。ところが、実際は乳製品消費に不利な証拠のほうがますます積み上がってきているのです。これについては前述書の第二版と第三版、そして私の他の著書「前立腺がんと骨粗鬆症」(そうです、歩けなくなる骨の病気の進行における、乳製品に不利な、反論しがたい事例、特にチーズ、が出てきています)と「健康のための食事」Eating for Better Health で詳述しています。

この報告書「白いウソ」は、乳製品が人間の健康に対してもつ有害性についての証拠をさらに積み上げます。

 





ではでは。

 





 





 





 





参考にしたサイト:
日本乳癌学会:日本人女性の乳癌罹患率,乳癌死亡率の推移
ザウルスでござる:白いウソ ― 牛乳・乳製品の真実から転載

 





 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。