ちょっとコーヒータイム。あなたを元気にするコーヒー。ハーバード大学の研究から
コーヒーをよく飲む人は自殺のリスクが50%減。
最近、有名芸能人ご夫婦で自分も大活躍している女優さんが自殺されました。
あまりにも痛ましいニュースで、子どもを持つ親たちに大きな衝撃を与えました。
普段、何ごともないように元気に振る舞っていても、誰にも相談できずにメンタルが少しずつ弱くなっていることが現代人には多いです。
そこで、、、
今回おすすめしたいのが「ちょっとコーヒータイム」です。
2013年に行われたハーバード大学の公衆衛生大学院(HSPH)研究チームの調査結果です。
毎日コーヒーを2、3杯飲む習慣がある人は、そうではない人に比べて自殺のリスクが50%減少する
コーヒーを飲むことは自殺のリスクを下げる
というもの。
その研究内容は、男性43,599名と164,825名の女性に
・コーヒー
・カフェイン飲料
・カフェイン抜きのコーヒー(デカフェ)
上記の3種類の摂取量を4年間ごとに調査して20年間にわたる長い調査です。
うつ病の発症を低下されるコーヒー
フィンランドの中年男性(約2千人)を対象にした研究結果では、、、
コーヒーを全く飲まない男性に比べ、1日に6杯以上飲む男性でのうつ病のリスクは、約70%有意に低下していた
という研究結果があります。
また、米国のNursesʼ Health Study(約5万人)では、、、
コーヒーを週に0~1杯飲む女性に比べ、1日に2杯以上飲む女性でのうつ病のリスクは、約10%~20%有意に低下していた
という結果が出ています。
コーヒーがメンタルに良い影響をおよぼすからといって、飲みすぎはよくありませんが・・・
コーヒーの効果とは
コーヒーに含まれているカフェインは交感神経を活性化してくれます。
すると、、
朝コーヒーならば眠気がなくなるし、コーヒーによって交感神経が高まればテンションがアップするのでストレスの解消になります。
コーヒーのさまざまな効果
コーヒーはお茶と同様に、その昔は薬として飲まれていました。
コーヒーに多く含まれるカフェインの効果とは
- 交感神経の働きを強めて眠気を取る
- ストレス解消
- 落ち込んだ気持ちをリラックスさせる
- 抗うつ効果(セロトニン・ドーパミン)の分泌を増やす
- 末梢血管(指先などの血管)を広げる
タンニンの効果とは
タンニンはブドウや柿、緑茶などに含まれる渋み成分
- 活性酸素を押さえる抗酸化作用
- 殺菌や消臭作用
なので、、、
細胞の老化や免疫力の低下を防いでくれます。
ナイアシンの効果とは
ナイアシンは、マイタケ、タラコなどに多く含まれる成分ですが、コーヒー、ココア類もナイアシンが多く含まれています。
この、、、
ナイアシンは、代謝に欠かせない栄養素のひとつ。アルコールの分解を助けてくれて、二日酔いの症状を緩和させてくれます
クロロゲン酸(ポリフェノールの一種)の効果とは
- 抗酸化作用で血流をよくする
- 糖の吸収を緩やかにする
- 脂肪のため込みを防ぐ
- 脂肪を燃焼する
さらに、、、
- 便秘解消や腸内環境の改善(お腹の動きを刺激する)
- コーヒーの香りでリラックス
- 幸せ物質のセロトニンやドーパミンの分泌量を増加させる
- コーヒーに含まれるクロロゲン酸は血糖値を改善する
- 血圧を調整する効果がある
- 抗炎症作用がある
コーヒーを飲む人は、死亡のリスクが軽減される
国立がん研究センター社会と健康研究センターのデータでは、全死亡リスク及び心疾患、脳血管疾患及び呼吸器疾患による死亡リスクが減少しています。
カフェイン入りのコーヒーでパーキンソン病の発症リスクが低減する
記事[コーヒーと健康]より。順天堂大学医学部附属順天堂医院 脳神経内科教授:服部信孝氏
近年パーキンソン病やアルツハイマー型認知症を発症する人が多いです。
その有病率は、10万人あたり150人程度。
これが、
2030年には世界でパーキンソン病の患者は3000万人に達するといわれています
パーキンソン病は中脳の黒質のドパミン神経細胞が減少することにより発症します。この黒質のドパミン神経細胞が老化や酸化ストレスなどで壊れることにより、線条体でのドパミンが不足することが、パーキンソン病の運動症状が現れる主な理由と考えられています。(原文ママ)
パーキンソン病発症のリスク低下と関連するコーヒーなどの抗酸化作用
上記のインタビュー記事では、パーキンソン病の発症のリスクを低下させるものに、、、
- コーヒーや紅茶に含まれるカフェインやニコチン(喫煙)、ビタミンEなどがパーキンソン病の発症リスクを低下させてくれる
と書かれています。
パーキンソン病発症のリスク低下と関連する因子として,コーヒー,紅茶,また抗酸化作用を有するカフェイン,ニコチン(喫煙),ビタミンEなどが報告されています。
コーヒーで注意しておきたいこと
カフェインアレルギーのある人は、コーヒーを避けたほうがよいです。
コーヒーを飲んだ後にアナフィラキシーをおこすことがあります。
以下に列記します
- アナフィラキシーショックをおこすかも
- カルシウムが不足しがちになる
- 貧血になりやすい
- 胃が荒れる
など、とくにカフェイン感受性が高い人は避けたほうがよいようです。
以下は、サイコセラピー研究所から拝借したデータです。
表1 体重別にみた成人の安全なカフェインの摂取量
安全とみなされる量 | 体重40kgの人なら | 体重60kgの人なら | 体重60kgの人なら |
---|---|---|---|
1回に3mg/kgまで | 1回120mgまで | 1回180mgまで | 1回240mgまで |
1日に5.7mg/kgまで | 1日228mgまで | 1日342mgまで | 1日240mgまで |
表2 主なカフェイン含有製品とカフェイン含有量
コーヒー | カフェイン量 | 備考 |
---|---|---|
レギュラーコーヒー抽出液 | 約60mg | 100mL当たり |
インスタントコーヒー | 約60mg | 同上(粉末2gを溶かす) |
お砂糖入りのコーヒーはやめましょう
今回のお話ししているコーヒーは、缶コーヒーとかインスタントコーヒーではありません。
コーヒー豆を焙煎して、ドリップしたコーヒーのこと
です。
甘くしたコーヒーだと効果は台無しです
甘くしてあるコーヒーでは、残念ながら効果が望めません。
甘くしてあるコーヒーは、糖分や添加物があるので抗酸化などのコーヒーの力が発揮できません。
なぜかといえば、、、
甘いコーヒーを飲むと、飲んだときは甘いから美味しく感じますが、
その後、糖分や添加物の影響で体がだるくなったりします。
さらに、、、
甘い糖分ととることは、さらに甘いものを摂りたくなるという悪循環を引き起こします。
ですから、、、
甘くしないコーヒーをおすすめします。
ではでは。
参考にしたサイト
・コーヒー(カフェイン)の効果、うつ病との関係は?
・ハーバード大が謎に迫る。コーヒーの量が自殺のリスクに影響?
・コーヒー(カフェイン)の自律神経に与える影響、上手な付き合い方は?
・コーヒーとパーキンソン病
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |