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小麦を考えるシリーズ2:ダイエットしてもどうしても凹まないそのお腹は、小麦が原因かもしれません。

GMO遺伝子組み換え

小麦が引き起こす病気って何だろう!?

前回の記事からシリーズ化して『小麦』をテーマにしています。

小麦を考えるシリーズ1:そのポッコリお腹は、小麦が原因かもしれません。

この記事は、この本をベースにしています。

小麦は食べるな

僕自身も、先週から【小麦断ち】に挑戦しております。

いくらダイエットしても「ポッコリお腹」が凹まないのでこの記事をシリーズ化して僕自身もどう変化するのかを試してみたいと思っています。



さて、、、

品種改良によって小麦が、大量生産されるようになり世界的な餓えは解消されるようになりました。

が、、、

この品種改良が、『人体にとって本当に有益だったのか?!』については、非常に疑問が残ります。



品種改良によって小麦が引き起こす病気

小麦の弊害で、一躍有名になったのが、世界的テニスプレイヤー、ノバク・ジョコビッチ選手で有名になったのが「セリアック病」でした。

セリアック病だったノバク・ジョコビッチ選手

小麦が引き起こす病気は、以下のようなものがあります。

  • セリアック病(Celiac Disease)
  • グルテン不耐症
  • グルテン過敏症
  • 小麦アレルギー(Wheat Allergy)
■セリアック病グルテンが体内に入ると 敵が侵入して来たと勘違いし、自らの小腸を傷つけてしまう自己免疫疾患です。小腸の絨毛が損傷するため栄養が吸収できなくなります。
症状は、慢性的な下痢・便秘、腹痛、嘔吐、倦怠感、貧血、皮膚のかゆみ、関節の痛みなどさまざま。
小麦だけでなく、グルテン全般に反応します。ジョコビッチ選手は、このセリアック病だったそうです。
■グルテン不耐症
グルテンを分解・消化する酵素が不足している、もしくは欠如していることで全身に慢性的な不調が現れます。
症状はセリアック病と似ていますが、免疫の病気ではなく、非セリアックグルテン感受性とも呼ばれます。
アレルギーの有無を調べる抗体検査では発見できません。
■グルテンアレルギー(グルテン過敏症)グルテンに対して過剰な免疫反応を起こすもので、全身にアレルギー症状が現れます。
小麦がよく知られていますが、やっかいなことに、小麦グルテンに似た構造のたんぱく質を含むほかの穀物(ライ麦、大麦など)にも反応します。
■小麦アレルギー小麦に含まれるたんぱく質に過剰反応する免疫疾患です。
どのたんぱく質に反応するかは人それぞれで、なかにはグルテンは大丈夫という人もいます。
クックビズ総研:ジョコビッチで有名になった「グルテンフリー」ってどんな食事法?より



ノーベル賞を受賞した「グリーン革命の父」ノーマン・ボーローグ博士の光と影

20世紀初頭の世界的な食糧難が予想される中で、ボーローグ博士は小麦の品種改良を行うことで、当時の小麦の生産性を3倍も向上させたのです。

この、、、

博士の研究結果によって、途上国の人々(類系10億人)が飢えから救われたと言われています。

ノーベル賞を受賞した「グリーン革命の父」ノーマン・ボーローグ博士
ノーマン・ボーローグ博士
ボーローグ博士は1914年アイオワ州の農家に生まれ。
博士は植物病理学を専攻し、小麦など穀物の多収量品種を主体に新たな農業技術を開発し、農業生産性の大幅向上に貢献されました。
特に1960年代には小麦の高収量新種をを中心とした新しい農業技術を開発し、穀物の大幅な増産を果たし、これは「緑の革命(The green revolution)」と呼ばれています。

木下製粉株式会社:追悼 ノーマン・ボーローグ博士より

ノーマン・ボーローグ博士が行ったことは・・・

矮性小麦の開発に成功しました。
小麦の茎が太くて短い小麦です。なので、小麦が実っても倒れることはありません(倒伏)。
小麦の茎が長いと生産性が落ちます。茎が短いと短期間で成長し、肥料も少なくて済みます。
小麦の茎が短いと短期間で成長し、肥料も少なくて済みます。

この小麦のおかけで、、、

中国では、1961年から1999年にかけて小麦の生産量が8倍にアップ

しました。

そして、、、

世界では、この小麦の品種(矮性小麦と半矮性小麦)に99%、置き換えられたのです。



品種改良、遺伝子組み換えの功罪

世界的な餓えを解消してノーベル平和賞を受賞したノーマン・ボーローグ博士でしたが、

そこには深刻な落とし穴がありました。

それは、、、

まさか!?小麦と小麦の品種改良によって『人間に害悪をもたらすはずはない』

という安全神話だったのです。

なので、、、

新たに生み出された品種は、動物実験も人体への安全性の確認の試験も行われなかったのです。

品種改良の小麦は、動物実験も人体への安全性の確認の試験も行われなかった

品種改良によって、どのようなことが起こったのでしょうか?

交配した新品種の小麦から発現したタンパク質を2つの親の品種と比較すると、子にあたる新品種のタンパク質の95%は親と同じですが、残りの5%は2つの親のいずれとも異なるという結果が出ています。

小麦は食べるな:39頁

これによって、、、

小麦のタンパク質のグルテンは、交配によって大幅に構造が変化してしまった

のです。




小麦過敏症の『小麦は食べるな』の著者ウイリアム・デイビス氏の体を張った実験

前回のブログで小麦の原種は「ヒトツブコムギ」と「フタツブコムギ」だと云うことを紹介しました。

『小麦は食べるな』の著者ウイリアム・デイビス氏は、原種の「ヒトツブコムギ」と現代の小麦を比べる実験を行いました。デイビス氏は小麦過敏症の持ち主です。

彼は、それぞれを用いてパンを作りました。

「ヒトツブコムギ」と現代の小麦でそれぞれのパンを作ってみた
「ヒトツブコムギ」のパン
「ヒトツブコムギ」のパン生地は、伸びもなく手にくっついて丸めにくく、ピーナッツバターのような匂い、そして発酵も現代の小麦粉のように2倍にもならずに小さくできた

そして、できあがったパンの感想と味はというと、、、

ずっしりと重く、木の実のような味で、渋い後味があった

そうです。



原種の「ヒトツブコムギ」パンと現代の小麦のパンを食べた結果は

ウイリアム・デイビス氏は、それぞれのパンを食べた結果を感想と症状だけではなく血糖値も計測しました。

彼の血糖値は、84mg/dl

1日目に「ヒトツブコムギ」で作ったパンを食べました。

「ヒトツブコムギ」で作ったパンを食べた結果

「ヒトツブコムギ」で作ったパンを食べた後の血糖値は、110mg/dl。
食べた後の体調の変化は、何もなく普通の状態。眠気や吐き気、痛みなどなかった。



2日目に「現代の小麦」で作ったパンを食べました。

その結果・・・

「現代の小麦」で作ったパンを食べた後の血糖値は、167mg/dl。
食べた直後に気分が悪くなり、食べたものを吐き出しそうになりました。
胃のむかつきは、36時間つづき、腹痛は何時間も続いたそうです。

さらに、、、

食べた日の夜は、鮮明な夢をたくさん見てしまい、何度も目が覚め
翌朝になっても論文が読めないほど頭が回転しない状態になりました。

こんな症状が、、、

1日半たってようやく治まったそうです。

この実験結果は、ウイリアム・デイビス氏だけのものかも知れません。

が、、、

現代の小麦は、硝酸塩肥料や有害生物防除がなければ育つこともできない。

というような遺伝子組み換えや品種改良っていかがなものなのでしょうか?

以前、取り上げましたが、「ランドアップ問題」も深刻な状態です。

遺伝子組み換え問題:綿栽培には世界の殺虫剤使用量の16%が使われ、インド農家では平均で30分に1人の割合で自殺している

 





ではでは。

 





参考にしたサイト
木下製粉株式会社:追悼 ノーマン・ボーローグ博士
クックビズ総研:ジョコビッチで有名になった「グルテンフリー」ってどんな食事法?
MSDマニュアル:セリアック病

 





 





UnsplashAvinash Kumarが撮影した写真

 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。