今、知ろう!高血圧とカリウム関係
ミネラルは、電解質です。
今回のテーマ、カリウムも電解質の一つで、私たちの体にはナトリウムやカルシウム、マグネシウム、リンなどと同じように『多量ミネラル』の中に属します。
カリウムは、体重の0.2%占めているといわれています。
また、成人の体内には、120g〜200gが存在しているといわれています。
この120g〜200gの内、98%は細胞内に存在し、残りの2%は細胞の外に存在しています。
カリウムとナトリウムはブラザーイオン
カリウムは、ナトリウムは一緒に活躍することが多く、一般的には【ブラザーイオン】と呼ばれています。
カリウムは、全身の筋肉が動くときに重要な働きをしている
カリウムは、ホウレンソウやキウイフルーツ、納豆など新鮮な野菜や魚、赤身の肉などに多く含まれています。
これらの食物から取り込まれたカリウムは、小腸から吸収されます。
その吸収されたカリウムは、血中の濃度がしっかりとコントロールされており、およそ3.6~5.0mEq/Lに保たれています。
ナトリウムと共同して働くことの多いカリムムは、、、
- 細胞の浸透圧の維持
- 酸や塩基均衡の維持
- 神経伝達や心臓機能の維持と調節
- 細胞内の酸素反応の調節
などの働きをしています。
また、、、
カリウムは、塩分の摂りすぎを調節する働きもあります。
脳卒中のリスクを24%低下させるカリウムの働き
これは、ケアネットの「カリウム摂取増で高血圧患者の血圧が低下:WHO調査」記事から、、、
カリウム摂取量を増やすことで成人高血圧患者の血圧が低下するとともに、血中脂質濃度やカテコラミン値、腎機能には有害な影響はないことを示す質の高いエビデンスが得られたとする研究結果を、世界保健機関(WHO)のNancy J Aburto氏らの研究グループが、BMJ誌オンライン版2013年4月5日号で報告した。
それは、、、
脳卒中のリスクも24%低下したという。
カリウム摂取量が少ないと血圧上昇、高血圧、脳卒中のリスクが増加し、多ければこれらの疾患は予防される可能性が指摘されている。
一方、カリウム高摂取が血圧や心血管疾患に及ぼす良好な効果に関するデータにはばらつきがあり、血中脂質濃度、カテコラミン値、腎機能に及ぼす有害な作用のデータも十分ではない状況だ。
カリウムを1日に摂る目標値は
厚生労働省のガイドラインでは、、、
- 日本人の食事摂取基準(2020 年版)では、[男性 2,500 mg/日、女性 2,000 mg/日]が、体内のカリウム平衡を維持するための量
また、、、
WHOのガイドラインでは、、
- 男女とも3,510mg(2012年)
カリウムをたくさん取り過ぎても大丈夫か
カリウムを大量摂取しても問題はありません。
腎臓の機能が正常に機能していれば、体内の量を調節しているのでまったく問題はありません。
問題なのは、、、
【低カリウム血症】
なのです。
この問題は、次回まで。
ではでは。
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |