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生活リズムを整えて良質の睡眠を手にいれたら、脳のゴミ処理も認知症予防も完璧です。

不眠症

快適な睡眠は、「脳脊髄液」が
脳をきれいにお掃除してくれます

シリーズで「睡眠」を取り上げています。

参考にしているのはこの本です。

前回は「金縛り」について述べました。

2人に1人は経験する金縛り。睡眠のリズムが乱れると起こるその仕組みとは。

今回は、「快眠で認知症予防」と「脳のゴミ処理」について記事にします。

じつはこのテーマは、以前にも扱っていますので参考にしてください。

じつは、寝つきのいい人は睡眠不足。脳の老廃物「βアミロイド」が溜まると認知症を発症する。

質の良い睡眠を取ることはさまざまな病気から守ってくれて、認知症予防に最適なのです。

脳を睡眠中にクリーンな状態にしてくれる「脳脊髄液」

私たちの脳は、大量の血液を必要としています。

これは、、、

眠っているときも起きているときも1分間に700mlもの血液が入ってきています。

脳には、1分間に700mlもの血液が入ってくる

この脳の状態は、「豆腐のパック」の状態に似ているといわれます。

それは、、、

硬い頭蓋骨がパックで、脳がお豆腐。
そして豆腐の周りにある水が、「脳脊髄液」

この「脳脊髄液」が、滞留することなくつねに入れ替わっています。

そして・・・

脳脊髄液
脳脊髄液は、脳の深部にある隙間で1日に約500ml作り出され、脳表面の軟膜とクモ膜の間の「クモ膜下腔」へと流れ、脳表面と背骨の中にある脊髄(脳から続く中枢神経)を循環する。

さらに、、、

循環を終えた古い脳脊髄液は脳の表面にある静脈へと排出され、1日に3~4回フレッシュな脳脊髄液に入れ替わる。

アワーエイジ:眠りが浅いと脳はゴミ屋敷に!? 眠っている間に脳のゴミを洗い流す「脳脊髄液」とは?より

脳の老廃物処理システムが発見されたのは、2013年

脳には、リンパ管がありません。

ですから、脳のゴミ処理はどのようになされているのか長年の問題だったのですが、2013年にアメリカの研究チームが発見しました。

それは、、、

脳の血管周囲に密着している神経細胞以外の脳細胞の総称である『グリア細胞』が、血管の周りに脳脊髄液を循環させる水路のようなルートで老廃物処理や栄養補給が行われていた。

ことを発見したのでした。

そこで、、、

『グリア(glia)』と『リンパ系の(lymphatic)』を合わせて『グリンパティックシステム』と名付けられた

のでした。



脳のゴミ処理は、ノンレム睡眠中に行われる

起きているときは、脳も活発に動いています。

が・・・

深い睡眠のノンレム状態になるとさすがのグリア細胞も休憩状態になります。
そこで、隙間が脳内にできて脳脊髄液が通りやすくなり、脳のゴミ処理がスムーズになります。
ノンレム睡眠中に脳に隙間ができて脳脊髄液がゴミ処理をおこなう




脳のゴミ出しで認知症を予防

『脳のゴミ出しで認知症を予防』ができます。

参考にしたのは、この本です。

認知症は、いまや700万人を超えると予想されています。

認知症になると家族のケアやフォロー、またその家族や親族の負担も大きくなります。

ですが、、、

脳のゴミ処理をすることで認知症予防になります。

それは、、、

アルツハイマー型認知症の原因物質と考えられている「アミロイドβ」などを除去する「グリンパティックシステム」は、深い睡眠中によく働くため

なのです。

じつは、眠りが浅いと脳脊髄液の流れが悪く、その日、脳に溜まったゴミが回収されないという悪循環が生まれます。

たとえば、こんなことはないでしょうか。

眠りが浅かったので、日中頭が回らないとかイライラする、疲れやすいなど・・・

眠りが浅いと、疲れやすく頭も回らない

解決策は、ズバリ生活リズムを整えて
良質の睡眠を手にいれること

何かと忙しい現代人は、疲れて帰ってきてもスマホをいじって「交感神経」が爆上がりです。

この交感神経が高まっていると「脳脊髄液の流れを阻害する」のです。

ですから、、、

交感神経と副交感神経のバランスを良くすることが、脳脊髄液の流れをよくする

のです。

そのためには、、、

昔からいわれている「早寝早起きと規則正しい食事、適度な運動」が大切なのです。

早寝早起きと規則正しい食事、適度な運動で認知症予防を

 





ではでは。

 





参考にしたサイト
プライムス:カンタンだから今日からできる! “脳のゴミ出し”習慣で認知症予防。
アワーエイジ:眠りが浅いと脳はゴミ屋敷に!? 眠っている間に脳のゴミを洗い流す「脳脊髄液」とは?

 





 





 





 





 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。