ポリフェノールは抗酸化作用が強く、
活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用がある
前回の記事では、世界的にも珍しい長寿の島サルディニア島の人々の生活をご紹介しました。
サルディニア島のご長寿100歳以上は、比率にして日本の5倍
日本人の多く人々は、高齢になると老人ホームや介護施設に自ら入ろうとしましますが、、、
この、、、
サルディニア島の人々は、何時までも仕事をし、社会生活を楽しむことをモットーに生活しており、長寿を楽しんでいます。
長寿の秘訣は、ポリフェノールが豊富な食材を多く摂っている
サルディニア島の人々の食生活の中心は、何といってもエクストラバージンオイル。
このオリーブオイルには、多くのポリフェノールが含まれています。
今回は、ポリフェノールに焦点を当てて記事にしたいと思います。
自然界に5,000種類以上あるポリフェノールとは
ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立といわれています。
健康長寿ネット:ポリフェノールの種類と効果と摂取方法より
また、、、
ポリフェノールは抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEと同様に強い抗酸化作用
があります。
注意点としては、、、
水に溶けやすい性質があるので、比較的短時間で作用しますが、長期間効果は持続しないので、日々食生活の中に取り入れる必要がある
のです。
ポリフェノールの種類とは
代表的なポリフェノールは以下のようなものがあります。
- アントシアニン
- カテキン
- カカオポリフェノール
- ルチン
- フェルラ酸
- コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)
- クルクミン
- ショウガオール
アントシアニン | アントシアニンは、視力回復に効果があります。 網膜に存在するロドプシンというタンパク質はアントシアニンによって再合成が促され、目の機能の改善が期待できます。 |
カテキン | お茶などに含まれるカテキンは、抗酸化作用があります。 |
カカオポリフェノール | カカオポリフェノールは、血圧低下や動脈硬化、美肌効果やアレルギー改善に効果があります。 |
ルチン | 蕎麦などに多く含まれているルチンは、毛細血管を強化する働きがあり、血流も良くなります。 さらに、脳卒中の予防にも貢献します。 |
クルクミン | カレーで良く使われるターメリック(ウコン)に含まれている黄色の色素のこと。 |
イソフラボン | イソフラボンは、好塩基障害を緩和する働きを持っています。 大豆に含まれているのが有名です。 更年期障害は、女性ホルモンの分泌が低下し、耳鳴りやほてり、めまいなどの症状がありますが、この症状を緩和してくれます。 |
フェルラ酸 | フェルラ酸は、メラニンを抑制することが分かっており、シミやシワを予防します。 |
コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸) | コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)は、内臓脂肪を減らしてくれる効果があります。 |
カテキンの効果がハンパない。
カテキンはポリフェノールのひとつで、渋み成分です。
このカテキンの効果は多岐にわたります。以下に列記します。
抗酸化作用 |
抗酸化作用とは活性酸素を除去する働きで、老化や病気の予防に役立ちます。 |
抗ウイルス作用 |
体内にカテキンを摂り入れると、ウイルスが細胞につきにくい状態になり、細胞内で増殖できなって風邪の予防になります。 |
抗ガン作用 |
カテキンは、活性酸素除去作用やがん細胞の抗突然変異抑制作用があることがわかっています。 がん細胞の増殖を抑える働きもあり、がん予防に役立ちます。 |
コレステロールを下げる作用 |
コレステロールの吸収を抑え排出を促す働きがあります。 動脈硬化を引き起こす原因になるのはLDLコレステロールですが、カテキンを摂取することでLDLコレステロールのみが低下するので、動脈硬化の予防になります。 |
血糖の上昇を抑える作用 |
血糖値は食後に上昇するので、食前に取り入れることで、腸からの糖の吸収が緩やかになります。 |
殺菌作用・抗菌作用 |
カテキンには抗菌作用があります。 食中毒の原因となるO-157などの食中毒菌、胃潰瘍や胃がんの原因となるピロリ菌の増殖をおさえます。 |
虫歯・口臭予防 |
虫歯は、ミュータンス菌が歯に付着して酸をつくることで虫歯になります。 カテキンは、ミュータンス菌の増殖を抑えて虫歯の予防になります。 |
肥満予防 |
カテキンを摂ると肝臓での脂質代謝が高まり、エネルギー消費が高まり体脂肪が減少します。 |
ポリフェノールが多く含まれる食品とは
ポリフェノールが豊富な食品といえば、なんといっても赤ワインが有名です。
長寿の島サルディニア島では、当然よく飲まれているのが赤ワインなのです。
また、トマトなどにも豊富に含まれています。
- アントシアニン…赤ワイン、ブルーベリー、なす、カシス、ブドウ
- カテキン…緑茶、紅茶
- カカオポリフェノール…ココア、チョコレート
- ルチン…そば、かんきつ類、玉ねぎ
- フェルラ酸…玄米
- イソフラボン…豆類
- クルクミン…ターメリック
- ショウガオール…生姜
- コーヒーポリフェノール…コーヒー
健康長寿ネット:ポリフェノールの種類と効果と摂取方法より
赤ワインは、100gあたり、230mgとダントツの含有量
- 赤ワイン:230mg
- コーヒー:200mg
- 緑茶:115mg
- 紅茶:96mg
- トマト・野菜ジュース:69mg
- ココア:62mg
- ごぼう:49mg
- ほうれん草:42mg
- ウーロン茶:39mg
- 豆乳:36mg
- ブロッコリー:35mg
- フルーツジュース:34mg
- 大豆:15mg
- ブドウ:12mg
- 麦茶:9mg
赤ワインならば、ボージョレ・ヌーボーよりも、渋味のある赤ワインの方がポリフェノールの効果は大きいのでおすすめです。
ですから、、、
渋味のある赤ワインなら、2杯で1日1gのうち約7~8割程度摂取できます。
コーヒーにミルクを入れるとポリフェノールが失われます。
理由として、ポリフェノールはタンパク質と結合して変性するからです。
最後に、、、
ポリフェノールは、手っ取り早いサプリメントで摂るのはおすすめできません。
大切なことは、日々の食事で豊富な食材を摂ることでバランスの良い食生活を営むことが大切です。
ではでは。
参考にしたサイト
健康長寿ネット:ポリフェノールの種類と効果と摂取方法
からだケアナビ:ポリフェノールの効果と摂り方
UnsplashのJeff Siepmanが撮影した写真
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |