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松果体から分泌されるメラトニンは、進行性の前立腺がんの発症を75%抑えてくれる

メラトニン

メラトニンは、免疫システムを強化する作用と強い抗酸化特性を持っています。

メラトニンは、脳内の松果体において生合成されるホルモンです。

厚生労働省では、以下のように説明しています。

松果体から分泌されるホルモン。下等動物からヒトまで、季節のリズムや概日リズム(サーカディアンリズム)の調節作用をもつ。

厚生労働省 eヘルスネット:メラトニン

また、、、

多くの生物でメラトニンは生体リズム調節に重要な役割を果たしています。鳥類での渡りのタイミングや季節性繁殖(メラトニンには性腺萎縮作用があります)などの季節のリズム、睡眠・覚醒リズムやホルモン分泌リズムなどの概日リズム(サーカディアンリズム)の調整作用があります。

松果体から分泌されるホルモン。下等動物からヒトまで、季節のリズムや概日リズム(サーカディアンリズム)の調節作用をもつ。

メラトニンは、免疫システムを強化し、強い抗酸化特性を持っている

人は、眠りについてから2時間から3時間ほど経過すると、人体からは成長ホルモンが分泌されます。

この、、、

成長ホルモンは、細胞を修復したり、体全体の疲労を回復させる働きがあり、免疫力と密接な関係があります。

睡眠によってストレスが解消される

お昼の日中に活溌になる交感神経と夜間に活溌になる副交感神経があります。

これは、、、

昼間の交感神経が活溌になると、血管が収縮することで血圧が上昇し、脳と体が興奮状態になります。
夜間の副交感神経が活溌になると、血管が弛緩し、血圧が下がることで脳と体は落ち着きます。

この、、、

交感神経と副交感神経の働きのよいバランスが免疫力を向上させます。

逆に、、、

交感神経と副交感神経の働きのバランスが悪くなると免疫力は下がる

のです。

夜間の副交感神経が活溌になると、血管が弛緩し、血圧が下がることで脳と体は落ち着く

メラトニンの抗酸化作用は、1分子でフリーラジカルを10個も中和することができる

メラトニンの抗酸化作用は、驚くほどのパワーを持っています。

たとえば、、、

ビタミンCは、抗酸化作用が強いことで知られていますが、1分子でフリーラジカルを2個中和できる。

のに対して、、、

メラトニンは、1分子でフリーラジカルを10個も中和することができます。
また、メラトニンはアルツハイマー病などの認知機能の低下をおさえることでも知られています。

さらに、、、

メラトニンの抗酸化作用は、ビタミンEの6から10倍もの効果があります。

そして、、、

メラトニンは、細胞内にあるミトコンドリアに入ることができる数少ない抗酸化物質であり、身体を活性酸素のダメージから守るのです。

オーソモレキュラー:睡眠とがん対策の心強い味方「メラトニン」より



このミトコンドリアの素晴らし働きに関しては、以下の記事を参考にしてください。

[ミトコンドリアを活性させよう]週1回、有酸素運動をしているガン患者は、15年後の生存率が33%も向上する。

 





メラトニンは、進行性の前立腺がんの発症を75%抑えてくれる

2014年にアメリカ癌研究協会(AACR)のメラトニンの情報です。

ScienceDaily:メラトニンは前立腺がんのリスクを低下させる可能性がある

睡眠覚醒サイクルに関与するホルモンであるメラトニンのレベルが高いと、進行性前立腺がんの発症リスクが低下する可能性がある。

ことが発表されています。

それは、、、

メラトニンの主な分解生成物である6-スルファトキシメラトニンの尿中濃度と前立腺がんのリスクとの関連を調査するために、アイスランド人男性928人を対象として、2002年から2009年にかけてのコホート研究でのこと

でした。

対象者の男性928人の状態は、、、

男性の7人に1人が入眠障害を報告し、男性の5人に1人が睡眠維持に問題を報告し、ほぼ3人に1人が睡眠薬を服用していました。

さらに、、、

睡眠薬の服用、入眠障害、睡眠継続障害を報告した男性は、睡眠障害のない男性に比べて6-スルファトキシメラトニンのレベルが大幅に低かったことが判明した

のです。

そして、、、

対象者の男性928人のうち111人の男性が前立腺がんと診断されました。
そのうち24人は、進行性の前立腺ガンだったのです。

ですが、驚くことに、、、

6-スルファトキシメラトニンレベルが中央値より高い男性は、進行前立腺がんのリスクが75パーセント減少していたのです。

さらに、、、

全体として前立腺がんのリスクが 31% 減少することも判明したのです。

メラトニンは、癌に効力があるのか

ご紹介したアメリカ癌研究協会の報告やメラトニンの癌に対する研究は世界中多く報告されています。

がんに対するメラトニンの特徴的な作用
抗がん剤やがん毒素からヒトの正常細胞に対する保護作用、肝毒性の軽減作用、転移の抑制作用であることが発表されています。

さらに、、、

メラトニンの化学療法や放射線療法の副作用を軽減し治療効果を強化するがん治療の補助療法としての多くの研究から、米国の研究者は、患者の身体的なウェルビーイング(良好な状態)を改善するために、従来の抗がん治療とメラトニンの併用を積極的に勧めています。

名神館クリニック:もしも緩和と言われたら・・がん相談より

 





ではでは。

 





参考にしたサイト
名神館クリニック:もしも緩和と言われたら・・がん相談
ScienceDaily:メラトニンは前立腺がんのリスクを低下させる可能性がある
やさしいLPS:睡眠で免疫力がアップする!その理由と免疫力を高める睡眠のコツ
医療法人くろたに内科クリニック:メラトニン
厚生労働省 eヘルスネット:メラトニン
オーソモレキュラー:睡眠とがん対策の心強い味方「メラトニン」
メディパレット:メラトニンとはどんなホルモン?はたらきや分泌を促すポイントを紹介

 





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タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。