どんなに良いお塩でも、自然塩とか天然塩という言葉は使えない
自然塩とか天然塩などの言葉は、とても体に良さそうです。
ですが、、、
この【自然塩や天然塩】の名称は、現在は使用できないようになっています。
なので、『あいがとや』のお塩のカンホアの塩やシンガラジャの天日塩は、自然塩や天然塩ではなく、『天日塩』という言葉を使っています。
塩は、日常使う調味料
塩は、日常の生活でなくてはならない調味料です。
ですから、日常使いするので塩の値段は安く設定されています。
が、、、
ネットで調べると、300グラムで800円以上もするお塩があったりします。
もうこれは、日常の調理で使うお塩ではありませんので、食料としての位置ではないようです。
塩の製法は、昔ながらが一番です。
『あいがとや』でおすすめしているお塩は、昔ながらの天日塩をおすすめしています。
昔ながらの製法というのは、揚浜式の塩田で造られたお塩のこと。
大東亜戦争以前の日本には、たくさん塩田が存在していました。
私たち日本人は、この塩田でできた押しの味が大好きなのです。
伝統的に。
ですから、『あいがとや』ではこの塩田でできたお塩をすすめています。
たとえば、カンホアの塩と他の塩の成分を比べてみましょう。
100gあたり | 食塩 | 並塩 | 精製塩 | カンホアの塩 【石臼挽き】 |
---|---|---|---|---|
水分 | 0.1g | 1.8g | 0 | 6.2g |
ナトリウム | 39g | 38g | 39g | 33.76g |
カリウム | 100mg | 160mg | 2mg | 250mg |
カルシウム | 22mg | 55mg | 0 | 620mg |
マグネシウム | 18mg | 73mg | 87mg | 780mg |
(NaCl相当) | 99.1g | 96.5g | 99.1g | 85.82g |
原材料名 | 海水(日本) | 海水(日本) | 天日塩(メキシコ) 炭酸マグネシウム | 海水 (ベトナム・カンホア) |
(製造)工程 | イオン膜 立釜 乾燥 | イオン膜 立釜 | 溶解 立釜 乾燥 混合 | 天日 粉砕 |
他の塩と比べて、どうでしょうか?
細かいことを述べると長くなるので、肝心なところだけ。
他の塩に比べて、カンホアの塩は、水分の量が多いのが分かります。
今現在、40後半から上の年代の人なら覚えておられるかもしれません。
昔のお塩は、現在の塩のようにサラサラしておらず、水っぽかったですよね。
たとえば、小皿にお塩を盛っていると、いつの間にか固まっていました。
そんな経験があるかと思います。
昔ながらの製法で作ると、水っぽいのです。
食卓塩が登場したときに、あまりのサラサラ感に驚いた記憶があります。
日本人の素食こそが、元気の源。それは、発酵食と天日塩
明治維新によって、日本に招かれたドイツ人医師が驚いた話
明治時代にやってきたドイツ人医師のベルツの日本食の凄さを伝えるエピソードです。
このベルツは、草津温泉を有名にしたことでも知られています。
当時は、電車などはなく人力車がメインでした。
人力車の車夫の体力が素晴らしいことに驚嘆したベルツは、医学的な関心から車夫の体力がどれほどのものなのか、実験をしたのです。
人力車の車夫の驚くべき体力
東京から日光までは約150キロの道のりです。
ベルツは、馬を6回乗り換え、14時間かけて日光に着きました。
いっぽうの車夫は、人間ひとりを乗せて走り通し、ベルツより遅れること30分で日光に到着しました。
ベルツは、車夫の体力にたいへん驚きました。
さて、、、
車夫は、何を食べていたのでしょうか。
それは、、、
玄米の握り飯、味噌大根の千切り、たくあん
だけだったのです。
西洋医学が、跋扈していた時代にあって、日本人の強靱な体力はなんと『玄米の握り飯、味噌大根の千切り、たくあん』だけの素食でできていたのです。
私たち日本人の昔ながらの食事は、一見質素で栄養がないように思えますが、じつは、たいへん効率的で理にかなった食材ばかりだったのです。
ベルツは、この驚くべき事実をドイツに帰国後、このことを報告し、ドイツ国民に広く穀物、野菜類の摂取も提唱しています。
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |