血糖値を爆上げさせる小麦
小麦の弊害について、シリーズ化して記事にしています。
参考にしているのはこの本です。
前回の記事では、驚くべきことを書きました。
重要なので、再掲します。
あの甘いスニッカーズやマーズバーよりも全粒粉パンのGI値の方が高いのです。
GI値では、以下のような評価になっていました。
- 全粒粉パンは、72
- 精白パンは、69
- スクロース(砂糖)は、59
- ピーナッツ入りチョコレートのスニッカーズは、41
全粒粉パンの血糖値の上昇は、驚くほどです。
これは、小麦を食べると・・・
小麦を食べると、小腸でブドウ糖に分解、吸収され、血中に取り込まれると血糖値が上昇
します。
そして、、、
血糖値の上昇を下げるために膵臓からインスリンが、分泌されて血中の糖分を脂肪に変えて体内にため込む
のです。
厚生労働省eヘルスネット:インスリンより
ようは、、、
インスリンは、血液中のブドウ糖を脂肪に変えて体の細胞に取り込むホルモンです。
ですから、、、
食後の血糖値が高ければ高いほど、インスリンの分泌量が高まり蓄積される脂肪の量も増えます。
なので、、、
ピーナッツ入りチョコレートのスニッカーズよりも全粒粉パン2枚の方がインスリンの量を爆上げさせて脂肪を増やし、お腹の深層部に内臓脂肪を溜めていくのです。
ポッコリお腹は、ポッコリ小麦腹。悪の循環とは!?
ポッコリお腹は、小麦がひとつの原因ということが分かってきました。
このアミロペクチンAは、消化スピードが異常に早く、普通のでんぷんより血糖値を急上昇させます。
2時間おきにくり返される血糖値の乱高下
小麦を食べると血糖値が急上昇し、落ち着くと急降下します。
下のグラフを見ていただけると一目瞭然ですね。
noto:小麦(成分、健康被害、グルテン)より
小麦を食べていると満腹状態と空腹状態が2時間おきに乱高下しているのがわかります。
たとえば、、、
朝7時に全粒粉パン2枚を食べて血糖値が爆上がりし、2時間後の9時には空腹状態に陥り、昼食の12時まで待てないような空腹状態を作り出します。
また昼食時に血糖値が爆上がりして、夕方前にはかなりの空腹状態というサイクルをくり返します。
この、、、
空腹状態の血糖値が下がったときは、頭にモヤがかかったり、倦怠感や震えなどの低血糖値の症状があらわれたりします。
こういう状態をくり返すと・・・
脂肪はどんどん蓄積されていくのです。
この、、、
[ブドウ糖→インスリン→脂肪蓄積]が、もっとも体に現れるのが『ポッコリお腹』なのです。
このポッコリお腹は、ポッコリ小麦腹といっても差し支えないですね。
ポッコリ小麦腹は、糖尿病を発症させる原因に
ポッコリ小麦腹は、糖尿病の発症させる原因になります。
我が国の糖尿病予備軍は6人に1人と云われています。
小麦腹が大きければ大きいほどインスリンに対する反応が悪くなります。
ということは、、、
インスリンの反応が悪くなるとインスリン腸を多く要求するようになり、糖尿病を引き起こします。
ポッコリ小麦腹が、男性の場合だと・・・
脂肪組織から女性ホルモンのエストロゲンの分泌が増えて胸が膨らみます。
小麦腹がさらに進めば、糖尿病から心臓病や癌につながるのです。
[ブドウ糖→インスリン→脂肪蓄積]の連鎖を断てばダイエットに
体重増加の原因は、[ブドウ糖→インスリン→脂肪蓄積]の連鎖であるとわかりました。
この悪の連鎖を断つことで、逆効果が生まれます。
実際に、、、
セリアック病患者が小麦を断った食生活で体重を落とした例は長年にわたって観察されています。
小麦を食べるな:52頁
メイヨー・クリニックとアイオワ大学の共同研究では・・・
215人の肥満のセリアック病患者を対象に小麦なしの食生活をした最初の6ヶ月で平均12.5㎏も体重が減ったという結果が出ました。
じつは、、、
僕自身(筆者)に起こっていることですが、試しに小麦断ちをして4週間目になります。
いままで体重が落ちなかったのですが、4週目にして2キロ近く落ちました。僕は、肥ってもいませんしポッコリお腹でもありません。それでも体重が落ちました。
僕は、長年だいたい16時間ファスティングを実施しており体重は70キロ。
どうやっても70キロを下回ることはありません。
ですから、16時間ファスティングをやっている僕はダイエットは不可能だと思えたのです。
ですが、小麦断ちをして体重が落ちたと言うことに驚きを隠せません。
大好きなパスタ料理も食べず、小麦でできているお菓子など一切を断つことで何の努力もせずに体重が減ったことに改めて驚いています。
ではでは。
参考にしたサイト
厚生労働省eヘルスネット:インスリン
健康長寿ネット:小麦と砂糖を絶つと健康になる
noto:小麦(成分、健康被害、グルテン)
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |