肥満は、うつ病などの心の病気と糖尿病などの生活習慣病と大きく関係している
以前このブログでは、肥満について重要なことを記事にしました。
それは、、、
肥った人の脂肪は、貯蔵されたエネルギーを層状に重ねて太っていったものではなく、生化学的に機能不全に陥っている
と。
これは、、、
ことでした。
リポ多糖とは、何?
「糖脂質」とも呼ばれています。
また、、、
リポ多糖は、LPSは水と油の両方に溶けます。
糖質は水に溶ける
脂質は油に溶ける
とくに水には溶けやすいのが特徴。
LPSとはどんなもの?構造や働きについてわかりやすく解説より作図
リポ多糖の体内での働きとは
リポ多糖は、体内の働きを活発にする作用があります。
有名なものでは、血液中や組織など体中に存在する細胞のマクロファージの働きを高める
こと。
さらに、、、
リポ多糖は、体に侵入した細菌やウイルスといった異物から体を守るために働きます。
また、、、
です。
リポ多糖が、レセプターの一つであるTLR4と結びつくとマクロファージの細胞の奥に信号を送り、核の中にある遺伝子が反応して細胞が活性化します。
リポ多糖に刺激されたマクロファージが、免疫力を向上させる
死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす。
とくに、外傷や炎症の際に活発である。また抗原提示細胞でもある。
マクロファージと一緒に働く3つの細胞
ヘルパーT細胞 | マクロファージから情報を伝えられ、免疫の司令塔としてはたらく |
キラーT細胞 | ヘルパー細胞からの指令を受け、ウィルスに感染した細胞を排除する |
B細胞 | 体内に侵入したウイルスを排除する「抗体」を作る役割をする |
マクロファージと働く3つの細胞の連携プレーとは
- マクロファージは、体に侵入しようとしたウイルスを察知し、その場に行って補食してこのウイルスの情報をキャッチ。
- マクロファージからもたらされたウイルス情報が、ヘルパーT細胞へ伝達。
- ヘルパーT細胞は、キラーT細胞に『ウイルス感染細胞の除去』を命令し、同時にB細胞には『このウイルスの抗体を作れ!』と命令
- B細胞は、大量の抗体を作り、キラーT細胞がこの武器でウイルスに感染した細胞を撃破
以上のような連係プレイで多くの感染症や疾病から守ってくれています。
ですが、、、
リポ多糖は、病原因子としても有名
リポ多糖は、いまみてきたように素晴らしい活躍をしてくれますが、一方で同時多発的に臓器の機能不全を引き起こすような危険なものでもあります。
リポ多糖によるショック症状をエンドトキシンショックと言い、敗血症ショックの原因因子でもあります。またリポ多糖の多糖部分は、菌株により特徴的な構造を有することから血清学的な分類に用いられ、O抗原と呼ばれています。大腸菌では現在、O1からO181まで分類されており、よく知られる例としてO157があります。
ヤクルト:リポ多糖より
腸壁から侵入し、免疫系を刺激するリボ多糖
リボ多糖は、比較的大きな分子です。
なので、普通であれば腸壁を通過できません。
ですが、、、
超の透過性が上がってしまうと、すき間ができて腸壁から血液中に侵入してしてしまいます。いわゆるリーキーガットです。
つまり、リーキーガットは「腸 の粘膜に穴が空き、異物(菌・ウイルス・たんぱ く質)が血管内に漏れだす状態にある腸」のこと を指します。
リーキーガットとになると、腸のバリア機能に障害が起こり様々な病気や不調を招いてしまいます。
腸にある3つの異なるバリア機能とは
腸には、免疫細胞の約70%が集まるといわれています。
そこに、、、
大きくわけて3つの異なるバリア機能がある
と考えられています。
- 腸内細菌叢(腸内フローラ)が関与する環境因子バリア。健全な腸内細菌叢を維持することで病原性の高い菌を排除してくれます。
- 物理的因子によるバリアで、腸管を形成する細胞と細胞のつなぎ目がしっかりと閉じて有害物質の侵入を防ぐとともに、細胞の表面に粘液の層を形成し、外からの細菌や様々な物質が直接、腸の細胞に触れることを妨げるというものです。
- 生物学的なバリアですが、これらは抗菌ペプチドや免疫をつかさどる細胞が該当します。
腸のバリア機能が崩れる要因は
このように腸には、素晴らしいバリア機能がありますが、現代社会を生き抜く上でさまざまな要因によってこのバリア機能が崩れていきます。
それは、、、
- 高脂肪の食事
- 飲酒
- 大量の果糖の摂取
- 多くの薬(プロトンポンプ阻害薬物、抗生物質など)
- 食品添加物
- ストレス など
バリア機能が崩れた腸では、さまざまな病気が発生する
バリア機能障害を起こしてしまった大腸では、過剰な免疫反応のために腸が炎症を超します。
それを、、、
といいます。
炎症性腸疾患になると、慢性的な下痢や血便、腹痛などの症状おこります。
炎症性腸疾患には、主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2種類があり、両疾患とも比較的若い方に発症しやすく、日本の患者数は年々増加傾向にあります。
三井記念病院:炎症性腸疾患とはより
炎症性腸疾患を引き起こしてしまうと、、、
もともとは腸で排除されていたさまざまな有害物質が、体内に入り込みます。
血中に入った有害物質は、身体の至るところに運ばれていきその場所で炎症を起こしてしまうのです。
こうなると、、、
- 肥満、糖尿病、肝臓病などに代表される生活習慣病
- 血管障害・ガン・アレルギー、パーキンソン病
さらに、、、
うつ病の発症や進行にも関係しているといわれています。
肥満にならない1つの提言
以前この記事で紹介しました。
お腹が空いたとき、「何か食べなきゃ」というのは大きな間違いです。
私たちが、、、
なのです。
ですから、、、
空腹状態になったらな運動すると、空腹感がなくなります。
肥満にならないためにも、ぜひお試しください。
ではでは。
参考にしたサイト:
三井記念病院:炎症性腸疾患とはより
ヤクルト:リポ多糖
LPSとはどんなもの?構造や働きについてわかりやすく解説
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |