65歳以上の転倒・転落・墜落による死 亡者数は9,509人!
交通事故の2,150人の4倍以上
この記事は、再掲になります。
とても重要なことなので、改めて考えてみたいと思います。
以下は、消費者庁のホームページで掲載されているデータです。
消費者庁のホームページ:高齢者の不慮の事故より
令和3年人口動態調査(厚生労働省)によると、 65歳以上の転倒・転落・墜落による死 亡者数は9,509人で、交通事故の2,150人の4倍以上です。
さらに・・・
特にスリップやつまづき、よろ めきによる同一平面上での転倒による死亡者数は8,085人で8割以上を占めています。
そして、、、
転倒・転落は交通事故の4倍以上!
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上の消費者庁のチラシを見ると「転倒事故」いかに多いのかがひと目でわかります。
さらに、、、
窒息死や溺死が、減少傾向にあるのに比べ増加しています!
下のグラフは、NHKの「交通事故の2倍!知ってますか?『転倒死』」(くらし☆解説)という記事からの抜粋です。
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交通事故で亡くなる人は、年々減少しているにもかかわらず、転倒で死にいたる人は年々増えているのが分かります。
に、なっています。
この数値は、表に出ている数値であって氷山の一角に過ぎず、、、
実際は、この数値よりもはるかに多いと考えられています。
下のグラフは、厚生労働省の「不慮の事故による死亡の年次推移」からの抜粋です。
少し見づらいですが、転倒事故死は平成17年(2005年)以降も少しずつ増えています。
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さらに、、、
転倒・転落での死亡の年齢別を見ると、歳を取るごとに増加しており、50代、60代からは急速に増えているのが分かります。
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また、、、
不慮の事故による発生場所を見てみると、、、
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このグラフを見ると、ひと目で分かる通り家庭での転倒・転落死が多いことが判明します。
厚生労働省の記事では、以下のように説明があります。
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以上のように、、、
高齢者になればなるほど転倒・転落での死亡が増えており、不慮の死である転倒や転落は要注意である以上に高齢者の重要な課題
だということが分かります。
転倒・転落での死亡の原因は
先に取り上げたNHKの「交通事故の2倍!知ってますか?『転倒死』」の記事では、
その原因として考えられる3つの要因を取り上げています。
- 加齢による身体機能の低下
- 病気や薬の影響
- 運動不足
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平坦な場所で発生している
歳を重ねると身体機能が低下するのは、摂理であって仕方の無いことかも知れません。
ですが、前回の記事でもお伝えしたように、、、
骨は幾つからでも今よりは丈夫にできることを忘れてはいけません。
何も手を打たないでいると、、、
という、恐ろしいデータもあります。
以下のチェックでは、6点以上になると「転倒・転落事故」のリスクが非常に高まります。
- [ 5点 ]過去1年間に転んだことがある
- [ 2点 ]歩く速度が遅くなってきたと思う
- [ 2点 ]杖を使っている
- [ 2点 ]背中が丸くなってきた
- [ 2点 ]毎日薬を5種類以上飲んでいる
いかがでしょうか?
6点以上ならば、とても危険なので今からでも骨を丈夫にしなければなりません。
転倒予防を考える
健康なカラダは、お金では買えません。
ですから、地道な毎日のトレーニングや食生活の見直しが必要です。
というのは、、、
と、いわれており、転倒して骨折することは避けなければなりません。
「みんなの介護求人」というサイトでは、、、
驚くべき記事を紹介しています。
住宅での事故が約6割。ケガの内容の約8割は「ころぶ」
抜粋してみます。
最も多いのは、「住宅等居住施設」で約6割。新聞やテレビでは屋外での事故が取り上げられる傾向があるため、外出時の事故が多いように思われますが、実はそうではないのです。
発生場所を詳細に見ていくと、居室・寝室が約10万件とダントツに多くなっています。次に階段や廊下・通路、庭等が続いています。住宅内で事故に関連する製品上位は、家具や階段、床・畳となっています。
ケガの内容を見ると、「ころぶ」が約8割。床や畳、家具などにつまずいて、転倒するケースが多い…と考えると、室内のバリアフリー化がいかに大切かということがわかります。
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- ころぶ:103,531件
- 落ちる:14,461件
- ものが詰まる・ものが入る:3,110件
- ぶつかる:2,483件
- 切る・刺さる:1,704件
- その他:3,080件
圧倒的に、転ぶことのリスクが高いことが判明しました。
さらに、このサイトでは、、、
と、警鐘を鳴らしています。
打撲やすり傷程度であれば時間の経過とともに治癒するため、あまり気にする必要はないかもしれません。
しかし、先の調査によると、自宅内で転倒した高齢者のうち、約1割は骨折をしているのです(「下半身の骨を折った」と「上半身の骨を折った」の合計)。
骨折をすると、日常生活に大きな支障が出るのは言わずもがな。
骨折をきっかけにして、要介護状態になってしまうこともありますし、特に下半身の骨折は寝たきり生活の原因になるため、注意が必要です。
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- 認知症:14.0%
- 高齢による衰弱:13.6%
- 関節疾患:12.2%
- 骨折・転倒:9.3%
- 心疾患(心臓病):.3%
- その他:23.3%
骨、筋力、バランス力を向上させる
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転倒を予防するには、何よりも足腰を鍛えるしかありません。
たとえば、、、
この、、、
ですから、この大腿四頭筋と中殿筋を鍛えることが肝要です。
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大腿四頭筋と中殿筋を使って、歩き方を強化しよう
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上記のイラストは、下の記事で紹介した歩き方の基本です。
歩き方の基本は、何といっても、、、
ことが大切です。
また、、、
ので、要注意。
このつま先を先に地面に着ける歩き方は改善しなければなりません。
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捻挫を起こしやすい
速く歩く稽古で、転倒防止を
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歩くことが、ストレスにならないぐらいにカラダの筋力が付いたら、、、
速く歩くことを心がけましょう。早歩きができる人は転倒するリスクが大きく減少します
また、ウォーキングを日々の生活に取り込んでいる人は、、
加齢による忘れ物がなくなり、認知症のリスクもなくなる
ようです。
杖を使って、歩く速度を高めよう
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早歩きは、高齢者にはとても効果があることが分かりました。
なので、、、
もっと速く歩くためにストックを使うとより早く歩けるようになります。
ことができます。
また、2本のストックを使っているので転倒することがありません。
さあ、元気でハツラツな日々を送るためにも日々歩くようにしましょう。
ではでは。
参考にしたサイト
厚生労働省:不慮の事故による死亡の年次推移
NHK:「交通事故の2倍!知ってますか?『転倒死』」(くらし☆解説)
みんなの介護求人:住宅での事故が約6割。ケガの内容の約8割は「ころぶ」
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![]() | あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |