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大量の除草剤を掛けても枯れない遺伝子組み換え農場で癌や不妊、死産、流産などが発生した。

GMO遺伝子組み換え

大量の除草剤を掛けても枯れない遺伝子組み換え農場で、ガン、不妊、死産、流産、出生異常が発生したアルゼンチンの状況とは。

前回の記事では、遺伝子組み換えトウモロコシを摂取したラットの実験をご紹介しました。

改めて知っておきたい「遺伝子組み換え作物」の実態とそのリスクのこと

今回の記事は、かなりショッキングな内容になっています。

ご存じの方も多いかと思いますが、改めて『除草剤や遺伝子組み換えなど危険性』について考えていきたいと思います。

まずは、以下のビデオをご覧ください。

以下に、このビデオの文字起こしをしましたので参考にしてください。

ここには農園がありました。
牛などもいました。

彼らはすべてを破壊して遺伝子組み換え大豆を植えたのです。

農薬散布
今、彼らは大豆に農薬を噴霧する時、私たちも汚染するのです。

アルゼンチンは世界第3位の大豆輸出国。大豆はアルゼンチンの経済ブームを生み出した。

毎年アルゼンチン大豆農家は、500万ガロンのモンサントのラウンドアップという農薬を使うとても有毒な除草剤だ。

ラウンドアップ 大豆は私には破壊と死です。

最初は娘の病が農薬散布とが結びつきませんでした。
腎臓に問題が生じたのは生後3日目でした。今でも耐えられなくなります。とてもつらく具合が悪くなります。娘を失ったことを思い出すことはつらいのです。

娘を失った理由が受け入れられなくてドアからドアへ訪問することにしたのです。
ソフィアは、近所で心配を持つ母親たちと近所のすべての病気の地図を作ったのです。

彼女たちの調査で地域のガン発生率が、国の41倍にもなっていることがわかったのです。

イトゥザインゴで起きているのは隠された虐殺です。

ゆっくりと隠れて毒を撒くからです。

調査結果は彼女たちの恐れを裏付けました。

母親たちは農薬噴霧ストップキャンペーンを始めました。
抗議活動をしたり、市民教育を行ったり、農薬の恐ろしさを伝えました。

農薬の恐ろしさを伝えました
脅迫電話がかかってくるようになりました。
「おまえの子どもを殺すぞ」という脅迫や男が私に拳銃つきつけて、大豆に関わるのはやめろ、と。
だけど止めるわけにはいかなかったのです。

リスチナ・フェルナンデス大統領「10年の彼女の忍耐は実りました」大統領は保健省に農薬の影響調査を命じたのです。

ブエノスアイレス大学 アンドレ・カハスコ教授「低濃度のグリフォサート農薬にさらされると、出生異常が起きることがわかりました」
グリフォサートはモンサントの農薬ラウンドアップの主成分です。

議によってイトゥザインゴの法律が変わりました
抗議によってイトゥザインゴの法律が変わりました。

居住地から2.5㎞以内では法律で噴霧が禁止に。


私たちがめざすのはアルゼンチン全国で農薬の空中散布を禁止することです。

法廷に訴えを起こし、正義を求めます。

2012年のゴールドマン環境省は、アルゼンチン・コルドバのソフィア・ガチカさんに決定

娘を失ったソフィア・ガチカさんには、、、

この環境問題に果敢に取り組んだことに対して、2012年のゴールドマン環境省はアルゼンチン・コルドバのソフィア・ガチカさんに決定しました。

南米アルゼンチンで遺伝子組換え大豆の栽培が本格化したのは2000年のこと。

その、、、

2年後から、ガン、不妊、死産、流産、そして出生異常が急速に増えてきた

といいます。

アルゼンチンにおける農薬散布量は、1990年の900万ガロンから現在では8,400万ガロンへと9倍に増加しました。
しかし、この南米の国には、広く無視されている規制がごちゃ混ぜに存在し、人々が危険な状態にさらされ、化学物質が家庭、教室、飲料水を汚染している。
医師や科学者は、制御されない噴霧が全国的に健康問題を引き起こす可能性があると警告している。

seenthis:アルゼンチンにおける農薬の潜在的な影響より

2013年4月1日、アルゼンチン、チャコ県アヴィア・テライの自宅外で前かがみに座る、医師にも説明できない毛むくじゃらのほくろが全身にあるアイシャ・カノちゃん(5歳)。
証明するのはほぼ不可能だが、医師らは、アイシャさんの先天異常は農薬に関連している可能性があると述べている。
アルゼンチンではバイオテクノロジーによって農業が劇的に拡大して以来、チャコでは子どもたちが重篤な先天異常を持って生まれる確率が4倍になっています。化学物質は日常的に家庭、教室、飲料水を汚染します。

アルゼンチンにおける農薬の健康危機より

元農場労働者のファビアン・トマシさん(47)は、2013年3月29日、アルゼンチン、エントレ・リオス州バサビルバソの自宅内に立ち、やせ細った体の状態を見せている。トマシさんの仕事は、散布機のタンクに素早く水を入れて飛ばし続けることであった。しかし、彼は農薬を扱う訓練を受けたことは一度もなかったと言う。
現在、彼は多発性神経障害により死に瀕しています。
「私は何百万リットルもの毒物を、何の保護もせず、手袋もマスクも特別な服装もせずに準備しました。私は何も知りませんでした。科学者たちと連絡を取って、それが私に何をもたらしたのかを後から知りました」と彼は語った。

アルゼンチンにおける農薬の健康危機より

ブエノスアイレス医科大学教授のアンドレス・カラスコ博士の実験では

ソフィア・ガチカさんの運動を科学的に裏づけたのは、ブエノスアイレス医科大学教授のアンドレス・カラスコ博士率いる国際的科学者チームでした。

カラスコ博士は、いいます。

除草剤ラウンドアップの主要な有効成分をグリフォサートという。それをごく低濃度に薄め、カエルや鶏の胚に注入した結果、奇形が発生することを、教授らは実験で確認した。「研究室での実験結果は、妊娠中にグリフォサートにさらされたヒトに生じた奇形と一致している」

日本における農薬グリホサートの残留基準とは

まず、、、

農薬グリホサートとは
グリホサート(glyphosate)は1970年代前半から世界中で使用されている除草剤の一種。商標名としては「ラウンドアップ®(RoundUp)」などが有名。
アメリカ国内ではここ40年の間で使用量が100倍近くに急増しているにもかかわらず、公的な機関がしっかりとした危険性の検証していないことから問題視されている。2015年には国際がん研究機関(IARC)が人に対しておそらく発がん性がある(グループ2A)と発表した。

子猫の部屋:農薬「グリホサート」によるキャットフード汚染の実態より

我が国では、食品衛生法が2006年に改正されました。

それが、下の表です。

お米が、0.1に対して小麦などが30ppmとは驚きです。

この表を見て驚くことは、、

お米が、0.1に対して小麦などが30ppm。エンドウが5ppmに対して大豆・蕎麦が30ppmという不思議。

これは、、、

大豆や小麦は、アメリカの遺伝子組み換え作物を大量に輸入するためのもの

では、ないでしょうか。

と、疑ってしまいたくなります。

私たち消費者や一般市民が知らなければならないことは、、、

遺伝子組み換え作物を摂ることは、除草剤を摂ることでもあり、それは妊娠出産に大きなリスクを負うこと。

そして、、、

知らず知らずガンや白血病など私たちの健康を害する危険性がある

ということになります。

 





ではでは。

 





参考にしたサイト
オルター・トレード・ジャパン(ATJ):フィリピン:遺伝子組み換えと闘う農民たち
子猫の部屋:農薬「グリホサート」によるキャットフード汚染の実態
seenthis:アルゼンチンにおける農薬の潜在的な影響
サルでもわかる:GMは健康に問題 | サルでもわかる遺伝子組み換え
ノート:「子供を守れるのは親だけ」99%の人間が知らない「安全な食事」遺伝子組み換え
バイテク情報普及会:よくある質問 – 検証編
WIRED:なぜ中国とロシアは「遺伝子組み換え食品を追放」したのか? 
更級日記:本当に遺伝子組み換え作物は安全か? 2/イリーナ・エルマコヴァ博士
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
ラットの新生児体重と死亡率に与える遺伝子組換え大豆の影響

 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。