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うつ病、バセドウ病や肥満、アレルギーなどの現代病を引き起こすリーキーガット(腸漏れ)症候群とは

リーキーガット リーキーガット

リーキーガット症候群とは

近年、さまざまな病気を引き起こす原因と考えられ始めたリーキーガット。

この、、、

リーキーガットとは
腸に穴があいてしまうことで、本来体内には取り込まないはずの細菌や毒素などの有害物質まで体内に取り込んでしまうことになり、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。

医療法人 武田医院:リーキーガット症候群とは





リーキーガットについては、前回のブログでも触れました。

リポ多糖

肥満や生活習慣病のメカニズムを考える。腸にすき間ができるリーキーガットからの炎症性腸疾患とは

リーキーガット症候群は、以下のような病気を引き起こすことが分かっています。

  • 過敏性腸症候群
  • 潰瘍性大腸炎などの腸の病気
  • 腹痛
  • 肥満
  • 子宮筋腫や更年期障害など女性器系の病気
  • 花粉症や食物アレルギー
  • 喘息やアトピーなどアレルギー系の症状
  • 口臭や体臭の悪化
  • 頭痛や発熱
  • 慢性的にストレス
  • 統合失調症
  • うつ病
  • 自閉症など

腸漏れ(リーキーガット)

漏れることを英語で(leak)リーク。腸は(gut)ガット。

リーキーガットは、字面のまま腸漏れをさします。

リーキーガット



本来であれば、腸壁から体内に異物が侵入することはありません。
しっかりとしたバリア機能が働いているからです。



ですが、前回のブログでも触れたように、、

高脂肪の食事、飲酒、大量の果糖の摂取、多くの薬(プロトンポンプ阻害薬物、抗生物質など)、食品添加物、ストレス などで腸のバリア機能が損なわれてしまいます。

すると、、、

炎症性腸疾患を引き起こしてしまうのです

コレラの原因は、少なからずリポ多糖(LSP)が絡んでいます。

リポ多糖

LSP(リポ多糖)とは

わかりやすい説明を見つけたので、貼り付けておきます。

LSP(リポ多糖)とは
リポ多糖(LPS)はグラム陰性細菌の細胞壁に特徴的な成分で、グラム陽性細菌では見られません。
細胞壁外層に局在し、非莢膜株では細胞表面に露出しています。
LPSは外膜を無傷に保つ役割を担い、胆汁酸塩や親油性の抗生物質から細胞を守ります。

リポ多糖(リポポリサッカライド)

心の病気も体の病気も引き起こすリーキーガット

リーキーガット症候群になると、心の病気も体の病気も引き起こしてしまいます。

リーキーガットが引き起こす病気たち

たとえば、、、

アレルギーや炎症では
腸の機能が弱くなると、アレルゲンや感染症ウイルスなどを攻撃する抗体が十分に生成できません。
すると、アレルギー症状が出てきます。
また、毒素が血管内に侵入して体のあちこちに炎症を起こします。
・関節リウマチ、橋本甲状腺炎、セリアック病や線維筋痛など
心の病気では
幸せホルモンで有名なセロトニンですが、多くは腸内にあります。リーキーガットを起こしてしまうと[セロトニン]の生成に悪影響を与えセロトニンが失われてしまいます。
これが原因となり精神面に打撃を与えうつ病や不安障害を引き起こします。
腸が炎症を起こすとさまざまな病気が現れる

リーキーガットによるニキビなどの皮膚炎

リーキーガット症候群になると肌にも影響をおよぼします。

ニキビでググってみると、、、

ニキビができる原因は皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が関係しています。
ニキビは皮脂腺が発達し、皮脂が多すぎたり、毛穴の出口がつまったりすることで、毛穴の外に皮脂が出られずにたまってしまうことから始まります。この状態を「コメド(面ぽう)」(白ニキビや黒ニキビ)と呼びます。

以上のように、アクネ菌の増殖が引き起こすとあります。





が、これは[リーキーガット症候群]が遠因になっていることが多いのです。


それは、、、

腸内で消化しきれなかった食品などがリーキーガット(腸漏れ)によって血液に侵入しニキビや発疹を発症させた

のです。

リーキーガット症候群には、ニキビが多い

リーキーガットが引き起こす口臭

息が臭い原因のひとつにリーキーガット症候群があります。

ですから、、、

リーキーガット症候群での口臭の問題は、マウスウォッシュなどの薬剤で臭い息を消すことはできない

のです。

しっかりとした治療が必要になってきます。

リーキーガット症候群では、口臭はマウスウォッシュでは解決できません。

人体や精神に影響をおよぼすリーキーガット対策は

健康な腸壁には、粘膜上皮の細胞と細胞の間にタイトジャンクションというタンパク質がすき間を埋めて[腸漏れ]を防いでくれています。

このタイトジャンクションを調節する機能を持っているのが「ゾヌリン」といわれているタンパク質。

このタンパク質に対して感受性の高い人は、自己免疫疾患を引き起こす可能性があります。

以前、このブログでセリアック病を取り上げましたが、それもこれが栄養しています。

セリアック病

男性と比べて女性が2倍多く発症するセリアック病。ヨーロッパの風土病ともいわれましたが、ひたひたと日本にも増加中。

これは、、、

セリアック病の小児の腸組織には、ゾヌリンが高濃度で存在していた

もし、いまこの記事を読んでいる人でセリアック病で悩んでいるなら、、、

リーキーガット症候群対策にグルテンフリーの食品を摂ること

を、おすすめします。

リーキーガット症候群対策に

リーキーガット症候群対策には、以下のようなことに留意すべきです。

  • 薬の長期使用(非ステロイド系抗炎症薬)
  • 過剰な飲酒
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 喫煙

以上のような項目は、どの病気対策でもいえることなので実践しましょう。

結局、良質な食生活と運動がリーキーガット症候群となる

よい腸内環境を作っていくには、やはり食生活の改善が一番の方法となります。

リーキーガット症候群対策で重要なことは、、、

  1. グルテンを取らないようにする
  2. 砂糖をやめること

そして、、、

  1. 歩くこと

以上のことを行うことでリーキーガット症候群からの脱出が図れます。

よりよい腸内環境には、食生活の改善が一番

 





ではでは。

 





 





参考にしたサイト:
宮澤医院:リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)の症状と原因、治療
みんなの健康:リーキーガット症候群:見過ごせない8つの症状
武田医院:リーキーガット症候群について
サンスター:腸のおもしろ話 第3回 リーキーガットって知っていますか?

 





 





 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。