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再掲:ウイルス感染予防に、薬用を使っても、マスク着用もたいした効果はありません。

COVID-19

手洗いこそが
新型コロナウイルス感染予防に最強な訳とは

この記事は、今年の2月に掲載した記事ですが、
改めて再確認をしたいと思います。

ウイルス感染予防に、薬用を使ってもたいした効果はありません。いま改めて知ろう。除菌、殺菌のこと。

我が国では厚生労働省が、「消毒・除菌」に関しては明確に明記しています。

それが以下の表です。

新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

新型コロナウイルス消毒・除菌方法一覧(それぞれ所定の濃度があります)

方法モノ手指現在の市販品の薬機法上の整理
水及び石鹸よる洗浄
熱水×
アルコール消毒液医薬品・医薬部外品(モノへの適用は「雑品」)
次亜塩素酸ナトリウム水溶液
(塩素系漂白剤)
×「雑品」(一部、医薬品)
手指用以外の界面活性剤
(洗剤)

(未評価)
「雑品」(一部、医薬品・医薬部外品)
次亜塩素酸水
(一定条件を満たすもの)

(未評価)
「雑品」(一部、医薬品)
亜塩素酸水
(未評価)
「雑品」(一部、医薬品)

※薬機法上の承認を有する製品が一部あり、そのような製品は手指消毒も可能。
※一部、食品添加物に該当する製品があり、食品衛生法の規制がかかる場合があります。

分かりやすいように黄色で塗りました。


手や指には、「水および石鹸」による洗浄と「アルコール消毒」のみが評価

されています。

消毒・除菌方法は、
手洗いとアルコール消毒のみ

消毒・除菌方法は、
手洗いとアルコール消毒のみ

スーパーやドラッグストア、コンビニに行けば、新型コロナウイルス感染予防のための商品が並んでいます。

が、、、

厚生労働省では、「次亜塩素酸水」「亜塩素酸水」などは、新型コロナウイルス感染に対して効果を評価していません。

石けんによる手洗いと、普通の手洗い、そしてアルコール消毒のみが評価されています

そしてその詳細は、、、

1.手洗い

手や指についたウイルスの対策は、洗い流すことが最も重要です。
手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせます。
手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。

手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。

2.アルコール(濃度70%以上95%以下のエタノール)

手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒液も有効です。
アルコールは、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。
また、手指など人体に用いる場合は、品質・有効性・人体への安全性が確認された「医薬品・医薬部外品」(「医薬品」「医薬部外品」との表示のあるもの)を使用してください。

以上は、[ 厚生労働省  新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について ]



これはとても重要なことなので、くり返しますが、、

  • 手や指についたウイルスの対策は、洗い流すことが最も重要です。
  • 手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒液も有効です。

デパートやレストランなどに行くと消毒液を強要されることがありますが、上記厚生労働省の文面では「手洗いがすぐにできない状況では」とポイントを押さえています。

なので、、、

肌が弱いとか敏感肌の人は、アルコール消毒を避けてすぐに手洗いをすることの方が有効的だ

といえます。

さらにいえば、、、

肌が弱い・敏感肌の人は、アルコール消毒を拒否する権利もある

ということです。

下手に消毒をしてしまい後日肌荒れにでもなったら大変です。

つい最近まで、
こんなにも危ない成分が使われていた石けんの事実

2016年にアメリカで欧州に続き、石けんに含まれる有害物質19種類の販売を禁止しました。

有名な成分でいうと、、、

  • トリクロサン
  • トリクロカルバン

この二つの成分は、殺菌成分です。

ですが、、、

トリクロサンやトリクロカルバンは、環境ホルモンの働きがあったり、アレルギーが出やすかったり、体のホルモンのバランスを壊す可能性がある

のです。

日本でもこの数年前まで、トリクロサンやトリクロカルバンを使っている商品はたくさんありました。

  • 花王薬用ハンドソープ
  • メディッシュ 薬用ハンドソープ
  • ライオン シェービングソープ
  • GUM ガム・デンタルリンス 薬用 ノンアルコールタイプ
  • ビューティゲート 足リフレッシュスプレー(足用デオドラント)
  • 薬用ハンドソープ メディキュッ 泡タイプ
  • デルベ ローズ&ブラックベリー ミニハンドクリーム
  • R.O.C.S.(ロックス) センセーション ホワイトニング(歯磨き粉)
  • GATSBYバイオコア デオドラントボディペーパー
  • 柿渋石鹸
  • 柿渋エキス配合石鹸 デオタンニングソープ
  • 恋するおしりヒップケアソープ
  • REZERO 薬用プレミアム柿炭ソープ
  • ミューズ石鹸
  • ミューズマイルド石鹸
  • 薬用 柿渋石けん
  • 薬用 柿渋ボディソープ
  • 薬用 消臭タイプのエチケットせっけん
  • 太陽のさちEX 薬用 柿渋エキス配合 エチケット石けん
  • 皮脂カット 薬用ブラックソープ
  • ペリカン 柿渋エキス配合 アロマティックBソープ
  • 資生堂 246 プロサイエンスシャンプー
  • ピロエース石鹸

こんなにも多くの商品に使われていたんですね。

以下サイトは、米国のサイトですがトリクロサンに関して詳しく説明がありました。
日本語訳にすれば、読めるのでお時間があれば是非お読みください。

 トリクロサンについて知っておくべき5つのこと



厚生労働省でも「薬用石けん」に使用されていたトリクロサンに対して手を打っています。

 トリクロサン等を含む薬用石けんの切替えを促します

トリクロサンの代替成分として登場した[殺菌剤「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)]

アメリカ政府や日本の厚生労働省の働きを受けて大手メーカーなどでは代替成分として「イソプロピルメチルフェノール」を採用しました。

たとえば、花王さんでは、、、

ビオレu泡ハンドソープは2015年8月までトリクロサンを配合していましたが、現在発売中の商品には使用しておりません。

info_pic

なぜ?薬用石けんは危険なのか!?

殺菌剤のトリクロサンとトリクロカルバンを使った石けんは、「抗菌効果」を謳い文句に多く人々が使っていました。

が、この、、、

抗菌作用の石けんを長く使っていると、バクテリアは抗体力が増して、強いバクテリアに生まれ変わります。また、長いあいだ使用することで人のカラダも適応し始めて抗菌剤が効かない身体になってしまう

のです。

このようなわけで、アメリカも欧州諸国も日本もトリクロサンとトリクロカルバン使用を禁止したのではないでしょうか。

では、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)は安全なのか?

取り扱い中止のトリクロサンに代わり使用されている成分が『イソプロピルメチルフェノール』です。

この『イソプロピルメチルフェノール』が安全でしょうか?

「安全だ」というサイトもあれば、「アレルギーを引き起こす可能性あり」というサイトも多くあります。

大手メーカーは、「安全だ」というでしょう。

が、、、

イソプロピルメチルフェノールは、厚生労働省はアレルギーなどの害をもたらす可能性がある102種類の成分のひとつです。

さらに、、、

厚生労働省のホームページでは、はっきりと「大部分のウイルスに対する効果は期待できない」と書かれてあります。

フェノールを使用本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。
イソプロピルメチルフェノール

厚生労働省:化膿性疾患用薬

40歳の女性が、仕事上、石油類による軽い刺激を皮膚に常に受けてる状況で、皮膚に、イソプロピルメチルフェノールを含む乳液、クリーム、ファンデーションを使用したところ、接触性皮膚炎を認めました。

36歳の女性が、ステロイド外用剤を皮膚に塗ってから、イソプロピルメチルフェノールを含む乳液、化粧水、ファンデーションを使用するのを3年間ほど継続したところ、接触性皮膚炎を認めました。

32歳の人が、防腐剤としてイソプロピルメチルフェノールを含むローション化粧品を使用したところ、接触性皮膚炎を認めました。

参考URL: 健栄製薬:イソプロピルメチルフェノール

さらに、ビジネスジャーナルの記事では、イソプロピルメチルフェノールの危険性に対して以下のようにありました。

 そもそも、イソプロピルメチルフェノールなどの殺菌剤によって皮膚の細菌を殺すということは、安易に行ってはならないのです。人間の皮膚には、表皮ブドウ球菌などの皮膚常在菌が表面を覆うように生息していて、それは病原菌の感染を防ぐ、いわばバリアの役目を担っています。
 それを殺菌剤によって殺してしまうと、皮膚が無防備な状態になって病原菌の侵入を受けやすくなってしまうのです。
 薬用ボディウォッシュとともに薬用クリームやデオドラントスプレーもドラッグストアなどに並べられていますが、それらも多くは有効成分としてイソプロピルメチルフェノールが配合されています。また、パラベンやBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)などの表示指定成分だったものも含まれています。
 BHTについては「マウスへの経口投与で肺がんが発生する。またラットへの2世代経口投与で肝臓がんの発生率が増大する」(泉邦彦著『有害物質小事典』研究者刊)との報告があり、発がん性が疑われています。

Business Journal All Rights Reserved:デオドラントスプレー、健康被害の恐れ?薬用ボディウォッシュで皮膚障害の懸念も
ハンドジェル

そもそも薬用ハンドソープの殺菌剤は菌には効いてもウイルスには効かない!

ドラッグストアなどに行けば殺菌作用の商品はたくさんありますが、、、

殺菌剤はあってもそれは菌に効くのであって、ウイルスには効かない

のです。

私たちは、殺菌だからウイルス対策にも有効的だと勘違いしやすいのです。

この重要なことを教えてくれたのは、ユーチューバーのかずのすけさん

 ハンドソープが品薄?手洗いでのウイルス対策は「普通の石鹸」や「ボディソープ」でも代用できます

大切なのは界面活性剤であり、薬用でも殺菌でも抗菌でもなかった

ウイルス感染対策には、、、

普通の石けんでウイルスを洗い流せば大丈夫ということ

なのです。

手洗いが最強のウイルス感染対策です。

最初に述べた「厚生労働省が推奨している方法」が最適だということが判明しました。

ウイルスの敵は、殺菌成分でも抗菌成分でもなく「手洗い」だったのです。


因みに、前掲のかずのすけさんの解説では、たくさんのメーカーが出している「消毒ハンドジェル」は、一つの工場(コスモビューティー)だけで作られているようです。

薬用ハンドソープの殺菌剤は菌には効いてもウイルスには効かない!

 





ではでは。

 





 





 





 





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タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。