2010年アメリカ人10,000人の実験では、塩分摂取とウツの関係が証明されています
現在、厚生労働省では生活習慣病の予防を重視して、2015年度からナトリウム(食塩相当量)の摂取量について、、、
あらたな数値目標を以下のようにまとめました。
- 18歳以上男性:2010年版 9.0g/日未満 → 2015年版 8.0g/日未満
- 18歳以上女性:2010年版 7.5g/日未満 → 2015年版 7.0g/日未満
しかし、、、
2013年アメリカ医学研究所(IOM)は、、、
米国で推奨される1日当たり塩分摂取量の5.8gなどの数値には、「エビデンスがない」
塩と健康:食品を科学する・リスク分析連続講座4
との見解を発表しました。
また、ネズミを使った実験では、、、
ネズミ(ラット)の実験で、塩分が欠乏すると、うつ病の徴候があらわれます。
さらに、、
ネズミは体内の塩分が不足すると、いつも自分達が楽しんでいた行動をしなくなる
ただし、、、
食塩をたくさん摂ると高血圧になります。これは、多くの学者の共通した見解です。
ですが、それはナトリウム99%の精製塩の話です。
このことに関しては、このブログでも再三取り上げました。
精製塩は、ナトリウム含量99%ですが、天日塩などの天然塩は、80%。他はマグネシウムなどのミネラル分です
塩分が不足すると人はどうなるのか
上記で説明したネズミの実験と同様です。
顕著なことは、、、
ナトリウムを摂らないと、ストレスホルモンと言われるコルチゾール値が上昇します。
また、、、
ナトリウム不足で、中性脂肪やコレステロール値も上昇します。
さらに、塩分不足は、、、
- 脱水症状が起こる
- 筋肉の痙攣が起こる
- 心臓発作のリスクが高まる
- 頭痛を起こす
こうなると、以下のような症状が次々と現れます。
- 塩分が不足すると運動する体力が低下する
- 塩分不足で認知能力が低下する
- 塩分が不足するとイライラする
なぜこのような現象が起こるのでしょうか。
それは、、、
人間の体は、塩分という電解質を必要としているから
です。
ナトリウムが不足すると動かなくなってしまうのです。
なぜこれらのことが起きるのかというと、ナトリウムの濃度が低下すると体内の神経伝達物質やホルモンのメッセージが低下してしまう
から。
夜中に足がつるとか運動中に足がつるのは塩分不足かも
減塩をし過ぎるとさまざまな弊害が出てきます。
たとえば、、、
肉体労働の最中や
運動している最中、
または夜寝ているとき
などに足がつるのは塩分不足から起きていることが多いです。
よく耳にするのは、、、
血圧が高いから減塩をし過ぎているおじさんが、ゴルフの時に足がつる
といった話。
これは、典型的な「減塩のし過ぎ」です。
ですから、逆に、、、
肉体労働や運動、スポーツをする前に塩分を摂取するとこれら運動の後の体の疲れが軽減される
塩分を摂ることは、とてもよいことなのです。
冬の熱中症、ヒートショックを避けるには塩分を
夏場の熱中症対策には、水分と塩分をしっかり摂ることが大切です。
同じように、冬場の熱中症といえばヒートショックです。
冬場のヒートショックに関しては、以下の記事でも紹介しました。
熱中症や冬場の熱中症であるヒートショック事故死の原因は、水分不足に加えて、塩分不足が考えられています。
理由としては、、、
体内に水分を保持しなければ発症してしまいますが、保持する役割は塩分が担っているから
です。
なので、、、
お風呂に入るときは、水分と同時に塩分を摂る必要があります。
じつは塩分をたくさん摂って高血圧になる人とならない人がいます
一般的には、塩分をたくさん摂ると高血圧になるといわれて久しいです。
が、じつは・・・
- 食塩摂取で『血圧が上昇し減塩で血圧が下降する』「食塩感受性」の人
- 食塩摂取をしても『血圧は上昇せず、減塩しても血圧が下がらない』「食塩非感受性」人
がいるのです。
上記の円グラフを見ても分かるように、じつは、、、
塩分をたくさん摂っても血圧が上昇しない人が5割、およそ塩分と関係ない人の割合は8割になる
のです。
そして、大切なことは、塩分がすべての原因ではなく
高血圧になる原因として、遺伝、年齢、性別、肥満かどうか、腎臓病の有無、そして糖尿病の合併、またストレスなどがおおきく影響しいます。
塩分を賢く摂る方法とは
普段からイライラする人は、塩分をシッカリ摂ることが大切です
が、、、
かといってポテトチップスなどのジャンクフードからの塩分摂取は当然ですが禁物です。
上手に塩分を摂るには、、、
野菜と果物をたくさん摂ることで、塩分を多めに摂っても大丈夫
になります。
塩分の摂取量の目安は、野菜果物を普段から多く摂っていれば塩分の量は多くとってもかまいません。
また、、、
これからの寒い季節になるときもしっかりと塩分と野菜や果物を摂るようにすることが大切です。
そうすると、、、
野菜や果物たくさん摂って塩分を多く摂ることで、免疫力を向上させることになります。
ではでは。
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |