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免疫抗体「igA」を増やすことが異物による感染から体を守る[風邪引きと免疫2]

IgA

粘膜免疫「igA」とは

前回の記事にて、季節の変わり目は風邪を引きやすいという観点から、風邪の諸症状や原因について記事にしました。

季節の変わり目には風邪を引きやすい。原因の9割は、ウイルス。その数200種類以上。[風邪引きと免疫1]

この記事では、、、

風邪を引いて、治りが早くなる薬はひとつもないので、
お医者さんや薬剤師は「風邪薬」を飲まない。

ということも、お伝えしました。

今回は、粘膜免疫「igA」についてご紹介したいと思います。

粘膜免疫とは

粘膜免疫をググってみると、、、、

粘膜免疫
粘膜免疫とは、目や鼻、口、腸管などの粘膜で、ウイルスや病原体、花粉などの異物の侵入を防ぐ役割を担う免疫システムであり、
風邪や感染症やアレルギー反応を防ぐ効果があります。


これは、、、

目や鼻や口、そして腸管など粘膜で風邪などを引き起こすウイルスや病原体などの異物の侵入を防ぐ役割がある

ということ。

目や鼻や口、そして腸管など粘膜で風邪などを引き起こすウイルスや病原体などの異物の侵入を防ぐ

具体的にどのような働きかというと、、、

風邪などを引き起こすウイルスや病原体などの異物が体内に侵入すると、粘液で覆われた線毛がこれらを捕らえて、体外に排出する働きです。

これは、、、

痰などくるみ体外に出すか、喉から食道を通り胃の中へ移動させて体外に排出する働きです。
胃酸は、非常に強いので殺菌されます。
風邪などを引き起こすウイルスや病原体などの異物が体内に侵入すると、痰などくるみ体外に出す

粘膜免疫の主役「 IgA 」とは

「粘膜免疫」は、粘膜でウイルスや病原体、そして花粉などといった異物が体への侵入を防ぐ役割をになっており、多くの感染症やアレルギー反応を防いでくれています。

この、、、

粘膜から体内に侵入させないように防御している抗体のことを『IgA(免疫グロブリンA)』

といいます。

『IgA(免疫グロブリンA)』の他には、IgG、IgM、IgEなどがあるようです。

「IgA(Immunoglobulin A;免疫グロブリンA)」とは
抗体の一種で、体内ではIgGに次いで2番目に多い抗体です。
特に、眼・鼻・喉や消化管などの外界と接する粘膜組織において、粘膜表面に分泌される二量体IgAのことを「分泌型IgA」と呼びます。
分泌型IgA
粘膜組織で生産されるIgA(青色)は、連結鎖(黄色)を介して二量鯛を形成する。
粘膜表面に分泌される際、分泌片(赤色)が結合して分泌型IgAとなる。

ヤクルト中央研究所:分泌型IgA抗体より

「 IgA(免疫グロブリンA) 」の特徴は

異物の侵入を防いでくれている「 IgA(免疫グロブリンA) 」ですが、、、

「 IgA(免疫グロブリンA) 」は、初乳や鼻汁、唾液、十二指腸分泌液などに多く存在しています。

そのほかには、、、

喉や腸、気管支などの粘膜にも存在しています。

初乳や鼻汁、唾液、十二指腸分泌液などに多く存在しています。



「 IgA(免疫グロブリンA) 」の防御機能は

ウイルスや病原体に「 IgA(免疫グロブリンA) 」の働きをみてみると、、、

粘膜表面に侵入しようとする病原体に「 IgA(免疫グロブリンA) 」が結合することでこれらの異物を無効化する

ことで感染を防いでくれています。

このことを『中和』(ちゅうわ)と呼ぶようです。

粘膜表面に侵入しようとする病原体に「 IgA(免疫グロブリンA) 」が結合することでこれらの異物を無効化します。



唾液中のIgAが少なくなると
風邪を引きやすくなる

唾液に含まれている「 IgA(免疫グロブリンA) 」が減少すると風邪をひきやすくなります。

たとえば、、、

スポーツ選手が、競技前に激しい減量をすると唾液中のIgA値が低くなり、風邪をひきやすくなる

と、いった情報もあります。

くすりと健康の情報局:免疫機能を意識して風邪に負けない体づくりをより

大学柔道選手らの研究。対照群(10人)、5%未満の減量群(10人)、5%以上の減量群(10人)の唾液中IgA値と風邪の症状の発生率を調べたところ、5%以上の減量群は対照群に比べて競技1日前、3日前の唾液中のIgA値が有意に低く、風邪の発症例も多かった。
なお「上気道炎の延べ症状件数」は、1人で異なる症状が出た場合は複数件として集計した。


唾液中のIgA値を下げない工夫とは

風邪をひかないようにするには、唾液中のIgA値を下げない工夫が大切です。

では、どのような工夫があるのでしょうか?!

  • 過度なダイエットは厳禁
  • 栄養バランスのよい食事

過度なダイエットは厳禁

もともと肥満気味の人は、感染症にかかりやすく風邪をひきやすい傾向があります。

肥満気味の人は、感染症にかかりやすく風邪をひきやすい

また、過度のダイエットも危険です。

と、いうのは、、、

過度なダイエットは、免疫力を低下させるだけでなく、
筋肉量が減り体内で熱を生産できなくなり、代謝が落ちるから

過度なダイエットは、免疫力を低下させ、熱生産が低下し、代謝が落ちる

栄養バランスのよい食事

以上のことを踏まえていくと、『栄養バランスのよい食事』は必須ですね。

特におすすめしたいのは、、、

ビタミンD免疫機能を調節する働きがある
乳酸菌類腸の免疫細胞などに働きかける
発酵食品や食物繊維が多い食品腸内環境を整えて免疫システム維持に役立つ

この中でも近年注目を集めているのが『ビタミンD』です。

というのは、、、

ビタミンDの投与はウイルス性急性上気道炎のリスクを12%減少させた。

さらに、、、

もともとの血中ビタミンD濃度が低い(10ng/mL未満)人たちでは罹患リスクの低下が大きく、42%も減少しました。

JSOM:ビタミンDの経口摂取は急性上気道炎のリスクを低下させるより

ビタミンDは、風邪や感染症の罹患率を下げてくれます。



では、最後にビタミンDの多い食物をご紹介します。

ビタミンDを多く含む食品

もともと日本人は、ビタミンDが少ないといわれています。

ビタミンDとは、、、

ビタミンDは、腸管からのカルシウム吸収を助け、カラダ作りを助けるビタミンなのです。

ビタミンDを得るには、2つの方法があります。

  • 日光を浴びる
  • 食品から摂取する

日光浴は、日々の習慣にしたい必須の行為です。
なので、適度な散歩はビタミンDを得る上で大切です。

日光浴ができる散歩は、ビタミンDを得る上で大切



食品から摂取する

ビタミンDを多く含む食品は限られており、知識としても知っておくべきです。

すなわち、、、

ビタミンDといえば、魚です。

ビタミンDといえば、魚

他には、キノコ類や卵、お肉からも摂取できますが、圧倒的にお魚に比べると多くありません。

でも、他の喪で上げるとすると、、、

干し椎茸がおすすめで、ビタミンDが豊富です。

干し椎茸は、ビタミンDが豊富
食品と重さ ビタミンD量(μg)
鮭1切れ(80g) 25.6
サンマ1尾(100g)11
ブリ1切れ(80g)6.4
マアジ1切れ(80g)6.3
シラス干し(半乾燥)10g6.1
椎茸(乾燥)2個(6g)1
椎茸(生)2個(30g)0.1
エリンギ1/2パック(50g)0.6
卵1個(65g)
卵白にはビタミンDは含まれておりません。
2.5
鶏もも肉(皮つき)1/2枚(150g)0.6
モリナガ:ビタミンDの働きと摂取目安量、多く含む食品を紹介より

鮭1切れ(80g):25.6μg

 





ではでは。

 





参考にしたサイト
ヤクルト中央研究所:分泌型IgA抗体
モリナガ:ビタミンDの働きと摂取目安量、多く含む食品を紹介
JSOM:ビタミンDの経口摂取は急性上気道炎のリスクを低下させる
ハラサポWEB:感染症予防には「唾液の質」が重要!
くすりと健康の情報局:免疫機能を意識して風邪に負けない体づくりを
免疫navi:粘膜免疫について
日本経済新聞:手洗い・サプリ… 科学的根拠ある風邪予防法はどれ?
社会医療法人 恵佑会第2病院:免疫力が高い人は風邪を引かない?!その免疫力、実は「腸」で上がる!
戸田ファミリア耳鼻咽喉科:風邪(かぜ)症候群について
くすりと健康の情報局:風邪(かぜ)の原因

 





 





 





あきめない人の超ミネラル水

 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。