女性の肺がんは70%も増加。それも喫煙とは関係ない線ガンが増えています。
肺がんをシリーズで記事にしています。
肺がんの現在の傾向について、、、
肺がんは、臓器別ガン死亡率1位。
そして肺がんは転移しやすい癌でもあることについて、、、
肺がんのことを調べれば調べるほど、、、
女性の肺がんが70%も増加した理由がハッキリと判明しません。
また、、、
女性にほぼ関係ない喫煙による肺がんではなく、線ガンというアスベストなどの影響によることの多い肺野にできる癌であること
不思議なことばかりです。
肺がんは、転移しやすい癌。5年生存率は30%と厳しい数値
肺という臓器は、血流が多く集まる臓器です。
身体中の血液が、肺をいったん通りガスに変換されて排泄されます。
このことにより、、、
多臓器を巡った血液が流入するので転移しやすい癌であることも肺がんの特徴
でした。
さらに、死亡率も他の臓器に比べてダントツなのです!
なっています。
女性の肺がんが異常に増加したのは、化粧品にあるのでは?!
女性の肺がん増加は、線ガンが中心!?
肺がんには、大まかに2つの種類がみられます。
詳しくは、以下のブログで紹介しましたのでご覧ください。
扁平上皮ガン | 主に肺門部にできる癌。 喫煙経験者に多い。 |
線ガン | 非喫煙者に多い癌。 アスベストなど小さな管まで到達して発生する癌。 |
肺がんが増加した理由として、以下の4つを予想しました。
- 大気汚染
- アスベストなどの有害化学物質
- 女性ホルモンのエストロゲンの影響
- 化粧品に含まれるタルクの可能性
この4つの中で説くに女性に関係しているのは、
- 女性ホルモンのエストロゲンの影響
- 化粧品に含まれるタルクの可能性
女性ホルモンのエストロゲンの影響
東京クリニック:女性の肺がんより
国立がん研究センターは2022年、女性非喫煙者の肺がんは、女性ホルモンのエストロゲンが関係している可能性があるという研究結果を発表しました。
40~69歳のたばこを吸ったことがない約4万2000人の女性を21年間追跡した結果、400人が肺がんに罹患し、うち305人が肺腺がんでした。
さらに、、、
閉経が早い女性に比べて、遅い女性の方が肺腺がんのリスクが1.41倍高く、初潮から閉経までの期間が短い女性と比べて、長い女性の方が肺腺がんのリスクが1.48倍高いという結果でした。
正常な肺や肺がんの組織には、女性ホルモンのエストロゲンが結合する「エストロゲン受容体」があることから、肺がんの発生にはエストロゲンが関係していると考えられています。
別の研究では、、、
初経から閉経までの期間が短い人に比べて、この期間が長い人で肺がんの発生率が2倍以上高かった。
Ying Liu, et al.:Int. J. Cancer., 117(4), 662,2005
化粧品に含まれるタルク(アスベスト)の可能性
単純に女性特有という点を考えると、化粧品の可能性が大きいように思えます。
Napoli Shkolnik:タルカムパウダーは癌を引き起こしますか?より
ここに興味深い記事がありましたので転載します。
それは、チークやアイシャドーなどの化粧品に使用されるタルクについての記事です。
タルクパウダーの主成分であるタルクは、地下深くから採掘される粘土状の鉱物です。耐水性と柔らかさがあるため、消費者製品によく使用される柔軟な鉱物です。最も注目すべきは、タルカムパウダーやチークやアイシャドーなどの化粧品に使用されることです。
そして、、、
タルクは 1900 年代初頭からこの形で使用されてきましたが、近年、その安全性に対する懸念が最前線に置かれています。すなわち、 癌を伴うタルカムパウダー 診断します。
これにより、影響を受けた消費者が、この鉱物を含む製品を販売した大企業に対して無数の訴訟を起こすことになった。
日本化粧品技術者会というサイトでは、タルクを以下のように紹介しています。
含水ケイ酸マグネシウムを主成分とする白色粉末で、滑石(かっせき)を微粉砕し、精製したもの。
原石はモース硬度1の軟らかい結晶性鉱物で、単斜晶系の結晶構造をもち、ち密塊または葉状粗晶の集合塊をなして産出する。層間の結合が弱いので層状に劈開する性質があり、粒子形状は薄片状である。
タルク原石は広く世界に産出するが、国内産は鉄粉などの不純物が多く白色度が劣るために中国、韓国、オーストラリアなどの高品位のものを輸入に頼っている。
滑石の名のとおり、すべりのよい肌触りの粉末で古くからベビーパウダーやタルカムパウダーの主成分として用いられている。化粧品ではマイカやカオリンと同様に体質顔料として広く使われている。
マイカやセリサイトに比べ不透明で白色度が高く、おもに粉白粉(おしろい)、ファンデーションなどに配合される。
タルクは、癌性腫瘍を形成するアスベストが含まれている
タルクは、ベビーパウダーにも使用されています。
1900年代には、数多くのタルクが採取されて数え切れないほどの化粧品などに使用されてきました。
そして、、、
タルカムパウダーにはアスベストが含まれているため、最も一般的に関連するがんには、肺がん(吸入した場合)や卵巣がん(繊維が生殖器系に侵入した場合)などがあります。タルカムパウダーは女性や赤ちゃんの生殖器領域に頻繁に使用されており、使用中に容易に吸入されるため、タルカムパウダーの使用者に対するリスクは非常に大きくなります。
さらに、、、
タルカムパウダーは女性や赤ちゃんの生殖器領域に頻繁に使用されており、使用中に容易に吸入されるため、タルカムパウダーの使用者に対するリスク(肺がんのリスク:著者注)は非常に大きくなります。
タルクによるアスベスト被害の実態とは
同製品の長期の使用が卵巣がん、または肺や他の臓器を襲うがんである中皮腫を発生させたとして、アメリカでこれまでに多くの訴訟が起きている。
現在、流通しているベビーパウダーの在庫が終了次第、販売を停止する方針で、コーンスターチベースのベビーパウダーは引続き、北米で販売していく。
(2020年5月25日美容経済新聞よる)
さらに、、、
ベビーパウダーによって中皮腫や卵巣がんを引き起こされたとする同種の訴訟が1万3000件にのぼっている
という事実も見逃せません。
タルク中のアスベスト
多くの化粧品に使用されているタルクですが、肺がんの原因とされるアスベストの含有も事実です。
関西労働者安全センター:タルクと中皮腫・肺がんなどアスベスト関連疾患のウェブページでは以下のように説明されています。
ひとつはドロマイトやマグネサイトなどの石灰質岩石が熱水変質作用を受けてタルクになったもの、そしてもうひとつは蛇紋岩などの起塩基性岩が熱水変質作用を受けてタルクになったものです。
そして、、、
不純物としてカルシウムや鉄を含んでいる場合には、トレモライト、アクチノライト、アンソラィライトなど角閃石系のアスベストも共存しています。
以上のように、、、
タルクなど女性が日々手にする化粧品は、肺がんになるリスクの高いものがあるということを認識することは、非常に大切なことです。
ではでは。
参考にしたサイト
東京クリニック:女性の肺がん
Napoli Shkolnik:タルカムパウダーは癌を引き起こしますか?
みぎくりハウス:【ベビーパウダー(タルク)とアスベスト被害】日本では宝石加工業作業者や元看護師などが中皮腫・肺がん等で労災認定
日本化粧品技術者会:タルク
関西労働者安全センター:タルクと中皮腫・肺がんなどアスベスト関連疾患
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |