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肥満は、過食や運動不足だけで起こる現象ではありません!【マイクロバイオータの働き】

肥満は、過食や運動不足だけで起こる現象ではありません ダイエット

食べても食べなくても太ってしまう不思議

現代において、ダイエットは一般的な課題です。

ついつい太ってしまい、「ダイエットしなきゃ〜」と悩んでいる人が多いことです。

それらの太る原因について、多く人々は・・・

  • 食べすぎだよね
  • かなりのカロリーを摂っているし
  • 運動不足だし
  • 甘いものが大好きだし
  • たくさん食べた分運動して減らさないと・・・

などと、気にしています。




ですが、、、

現在では、「食べすぎだから」「カロリーをたくさん摂ったから」太ってしまうというのは、ちょっと早計なようです。

じつは、、、

これらの「食べすぎ」や「運動不足」などでも一向に肥らない人がいます。

その原因は何でしょうか?




たとえば、牛は植物しか食べませんが、しっかりと栄養を吸収してあの大きな体をつくっています。

その理由は、、、

細菌叢・マイクロバイオームの働きにあります

腸内細菌のおかげで栄養を吸収できている牛
腸内細菌のおかげで栄養を吸収できている牛

牛は、藁や植物を食べて大きな体をつくっています。が、牛自体が持っている機能だけでは、藁や植物から栄養を吸収できないのです。

牛たちが、栄養を吸収できる理由は、『細菌叢・マイクロバイオーム』の働きが欠かせません。

細菌叢・マイクロバイオームとは

口腔常在微生物叢解析センターより以下

人の体の表面や管腔には、合計1000兆個を超える微生物が集団で生息しています。その数は、人の体を構成する細胞の数60兆個を遙かに超える数です。これら細菌の集団を、細菌の草むら=細菌叢と呼んでいます。

細菌叢は顕微鏡で観察したときに色鮮やかなお花畑に見えたことから「フローラ」とも呼ばれます。また、 微生物(マイクローブ)の集合体(オーム)という意味で「マイクロバイオーム」とも言われます。

500-700種類の細菌が生息し、歯面、歯周ポケット、唾液、舌表面、頬粘膜などそれぞれの部位に特徴的な細菌集団を形成
500-700種類の細菌が生息し、歯面、歯周ポケット、唾液、舌表面、頬粘膜などそれぞれの部位に特徴的な細菌集団を形成

口腔内にも様々な微生物が生息しています。500-700種類の細菌が生息し、歯面、歯周ポケット、唾液、舌表面、頬粘膜などそれぞれの部位に特徴的な細菌集団を形成しています。これら微生物が、虫歯や歯周病、その他の疾患、そして全身疾患と関連すると考えられますが、どんな菌がいるのか正確には把握できていません。

以上。口腔常在微生物叢解析センターより

 





肥満になる病気は、マイクロバイオータの働きではないのか?!

ある実験結果があります。

32年間にわたって、12,000人を対象に体重と対人関係を調査しました。

すると、、、

ある人が、肥満になるかどうかは、その人の家族や親友の体重増加と相関関係があることが判明しました。

たとえば、、、

配偶者が肥満になったとき、その人も肥満になる確率は、37%も上昇した!

しかし、これは「夫婦だから、同じものを食べているから太るのは当然でしょ」と思われるかもしれません。

が、、、

この調査では、、、

  • 一緒に暮らしていない大人の兄弟でも同様に肥満になる

さらに、驚くことには・・・

親友が肥満になると、その人も肥満になる確率は、171%に跳ね上がる

という、驚きの調査結果が出ています。

確かに、親しい友人が太っているとこちらも太ってしまった・・・

みたいなことは、経験上あります。

アメリカでは伝染病のように肥満が広がっていった
アメリカでは伝染病のように肥満が広がっていった

アメリカにおける肥満伝染の広がり

アメリカは、肥満大国です。現在では、中国も同様に肥満大国になりつつあります。

その理由をファストフード店が多く存在するからとかカロリー摂取が肥大しているからという理由で片付けることはできません。

たとえば、、、

アメリカでの肥満の伝播は、震源地が南東部の州でした。そこから肥満の人々が増え始め北部や西部の州へ広がっていきました。

これは、、、

まさに伝染病のような広がりだったのです。

大都市に肥満の人々が増えると、其処を震源地としてジワリジワリと感染症のように広がっていくのです。





現在、、、

肥満病になる原因をマイクロバイオータの領域まで調査していてあらゆることが分かってきました。

たとえば、、、

肥った人の脂肪は、貯蔵されたエネルギーを層状に重ねて太っていったものではなく、生化学的に機能不全に陥った組織になっています。

それは、、、

リポ多糖が、機能不全を起こしている

ということが分かり始めています。



ですから、、、

私たち人間は、腸内細菌の働きを重視しなければなりません。

そのためには、、、

  • 添加物、化学物質、自然由来でないものなど不都合な食物を避けることが大切です。

さらに、、、

  • 電磁波、電磁気など人にも腸内細菌にも影響をおよぼすものから遠ざかる必要があります。








ではでは。

 





 





 





 





 





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タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。