結局、健康であることは、免疫力が強いこと
ここ二月ほど、健康であることについて記事にしてきました。
イタリアのサルディニア島の長寿村の話。
とか、ポリフェノールの抗酸化作用で血圧低下や動脈硬化予防しましょうとか、、、
または、塩分の摂取量と血圧との相関関係はありませんとか、、、
さらには、健康管理をすればするほど寿命が縮まる話。
そして、、、
コレステロール値や血圧値など、一般的に言われている数値を追いかけても健康にならない。
という不思議な話。
それは、、、
ヘモグロビンA1cを正常値の6%に抑えた「強化療法群」のほうが死亡率が高い
という驚愕の事実
などなどをご紹介しました。
今回は、そのまとめのような記事になります。
マグネシウムでミトコンドリアを活性することが大切
以前の記事で、、、
ミトコンドリアを強化すれば慢性的なだるさや癌や動脈硬化、または老化防止や認知症防止が叶う
ということについて紹介しました。
この、、、
ミトコンドリアを活性化させる手早い方法が、マグネシウムを積極的に摂るというこ
となのです。
たとえば、、、
エネルギーが足らないと、体温が下がります。
体温が下がると風邪を引いたり、ウイルスに感染したりとさまざまな疾病がやってきます。
また、、、
エネルギーがなく体温が下がっている人は、癌になりやすい。
と、いわれています。
体温が低く35度などの人は、あらゆる病気を引き起こしやすいのです。
ですから、、、
体温を高めるように運動に心がけたり、体温を上げる栄養素を摂ることが急務です。
エネルギーの正体はアデノシン三リン酸(ATP)
癌など重篤な病気の原因の1つに、ミネラル不足があることはハッキリしています。
とくに、、、
マグネシウム不足は、多くの病気を引き起こします。
それは、くり返しますが、、、
マグネシウムが不足すると、ミトコンドリアがエネルギーを製造できないのです。
マグネシウムは、ほとんど全ての代謝過程にエネルギーを供給するミトコンドリア(糸状体)内の分子(「アデノシン三リン酸」、ATP)を産生するタンパク質によって必要とされています。
NUTRI-FACTS:保健機能より
マグネシウム摂取量が多い男性は、大腸がんリスクが低い
国立がん研究センターの多目的コホート研究では、以下のことが調査研究で判明しました。
マグネシウム摂取量が多い男性は、大腸がんリスクは低い
国立がん研究センター:マグネシウム摂取と大腸がんとの関連についてより
ということ。
これは、45~74歳の男女約8万7千人を平成17年(2005年)まで追跡した調査結果にもとづいて、マグネシウム摂取量と大腸がんとの関連を調べた結果で判明したのです。
免疫力を高めるにはエネルギーを高めること
マグネシウムを積極的に摂ることは、大腸がんのリスクも下げてくれることが判明しました。
ですから、効率よくエネルギーを高めることは免疫力を向上させることになります。
ミトコンドリアでは、水力発電と同じ理屈でエネルギーを産出している
ミトコンドリアでは、水力発電と同じ仕組みでエネルギー(アデノシン三リン酸)を作っているようです。
それは、、、
細胞の内膜の内側と外側の水素イオンの濃度の差を生じさせ、電子の流れをつくるのですが、そこに水素イオンだけを通すチャンネルがあり、タービンのような構造を持った酵素があります(ATP合成酵素ナノモーター)。
電子の流れの力を使って、このタービンを回すことで、ミトコンドリアの内膜でATPができるのです。
この仕組みは、水力発電と同じでした。
ダムで水位差を使ってタービンを回し発電する仕組み
さらに私たちの身体の仕組みが凄いのは、、、
アデノシン三リン酸(ATP)の不足が生じたとき、、、
100以上のタンパク質が関与して、とても堅牢な構造になっており、アデノシン三リン酸(ATP)の不足を関知した時には電子伝達を素早く稼働させるように働きます。
夢ナビ:心臓からエネルギー産生の仕組みを探る~ATP研究最前線より。
私たちの心臓は、休むことなく動き続けています。
この、、、、
心臓が、1日に必要をするエネルギーは、あなたの体重と同じくらいのエネルギーを必要としています。
ですから、、、
ミトコンドリアは、あなたの体重と同じくらいのエネルギーを心臓のために作っている
のです。
私たちの身体は、毎日2000キロカロリーぐらいを食事から摂っています。
これがエネルギーに変換されて、約60㎏も作られてアデノシン三リン酸(ATP)が同量消費されている
のです。
結論として
マグネシウムの不足は、健康な生活を維持するためにとても重要な栄養素ということをおわかりいただけたと思います。
さらにいうと、、、
マグネシウムをはじめとする必須ミネラルカリウム、リン、鉄、亜鉛、マンガン、銅など、アデノシン三リン酸(ATP)エネルギーを作るのに必須のミネラル群が現代人には不足していることが深刻な問題になっています。
以前の記事でも紹介しましたが、、、
ノーベル賞を二度受賞したライナス・ポーリング博士は「全ての病態、全ての病気、全ての病弊を追及すると、ミネラル欠乏にいきつく」と話しています。
ではでは。
参考にしたサイト
京都産業大学:生命のエネルギーの作り方、使い方—分子機械の仕組みに迫る
夢ナビ:心臓からエネルギー産生の仕組みを探る~ATP研究最前線
NUTRI-FACTS:保健機能
国立がん研究センター:マグネシウム摂取と大腸がんとの関連について
強健ラボ:免疫力を理想的に上げ身体の最高の仕組みを開花させよう!
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |