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体温が、1℃上がると免疫力が最大5倍~6倍も上がる。体温が、1℃下がると30%も免疫力が下がる。

健康豆知識

免疫細胞は、温度が高いと活溌に働いてくれる

当然のことですが、、、

体温が下がると風邪を引きやすくなります。これは、免疫力が低下するからです。

ですから、体温を平均レベルに保つことはとても大切です。

一般的な平均体温は、36.89℃(10〜50歳の健常な日本人)

といわれています。

また、、、

体温が、36.5℃~37.2℃の範囲に約7割の人含まれています

もちろん個人差もあり、体温を測る箇所(腋の下など)ところで体温も変わります

さまざまな病気を引き起こす低体温は、36℃以下の人

最近、ニュースなどで「低体温症の人が増えている」という見聞きします。

一般的に低体温の人は、体温が36℃以下の人

といわれています。

この、、、

低体温になると、カラダが冷えているので血流が悪くなり、自律神経失調症、便秘、また肥満などの身体の不調が始まります。

さらに、、、

アレルギー症を多発させます。
アレルギー体質の人はIgE抗体をつくりやすく、その保有数は普通の人の50~100倍に達することもあります。IgE抗体が再度進入してきた抗原と結合すると、免疫細胞はヒスタミンやEPOなどを放出し、くしゃみ、鼻水、涙目、目のかゆみなどの辛い症状をひきおこします。

アレルギー性鼻炎・花粉より
低体温は、アレルギー症を多発させる

平均体温は、36.89℃
発熱は、体温が37.5℃以上
高熱は、体温が38.0℃以上

厚生労働省では、発熱の定義を以下のように設定しています。

発熱と高熱
本基準において、「発熱」とは体温が37.5℃以上を呈した状態をいい、「高熱」とは体温が38.0℃以上を呈した状態をいう。
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項及び第14条第2項に基づく届出の基準等についてより

体温が、1℃下がると30%も免疫力が下がる

この記事のタイトルにあるように、、、

体温が、1℃上がると免疫力が最大5倍~6倍も上がる。

と、いうシステムは、、、

風邪など引いた時や病気の時にに発熱するのは、発熱することで体温を上昇させて免疫細胞を活性化させることで戦闘力を高める意味がある

のです。




ですから、、、

発熱時に解熱薬を使うことは早計です。
自分の体の免疫力に任せた方がかえって早く完治することもあります。

24時間、体温は少しずつ変化している

以下のイラストにあるように、人に体温は24時間変化しています。

これを

脳卒中よろず相談所:概日リズム(体内時計)を整えようより

概日リズム
概日リズムは、約24時間の周期で起こる精神的・身体的状態の規則的な変化のこと

厚生労働省では、概日リズムのことを以下のように定義しています。

概日リズム
睡眠・覚醒リズムは、体温などの自律神経系、内分泌ホルモン系、免疫・代謝系などと同様に、体内時計によって約1日のリズムに調節されており、このような約1日の周期をもつリズムのことを概日リズムと呼んでいます。

頭痛や倦怠感を引き起こす概日リズム障害とは

1日は、24時間ですが、『人の体内時計は25時間』であることが分かっています。

ですから、放っておくと1時間ずれてしまうことになります。

すると、、、

体内時計と地球の24時間周期が同調できなくなり、睡眠障害を起こしてしまいます。この障害を概日リズム睡眠障害といいます。

地球の24時間周期に同調できないと概日リズム睡眠障害になる

概日リズム睡眠障害は、、、

  1. 人為的・社会的な理由により体内時計を短期間にずらさなければならない場合に起こる時差症候群(時差ぼけ)
  2. 交代勤務睡眠障害
  3. 体内時計が外界の周期に同調する機能に問題がある場合に起こる内因性概日リズム睡眠障害(睡眠相後退症候群、睡眠相前進症候群、非24時間睡眠覚醒症候群、および不規則型睡眠覚醒パターン)

eヘルスネット:概日リズム睡眠障害より

年齢で変化する体温

人の体温は、年齢でも変化しています。

確かに「赤ちゃんを触ると結構温かい」ですよね。

下のグラフは、若者と高齢者の1日の体温変化の違いです。

高齢者の場合、若者と違い、体温の上下変化が少ないことが分かります。

また、、、

人の体温は、だいたい10歳ぐらいから安定してきて、50歳を過ぎた頃から少しずつ低下していきます。

これは、加齢とともに体の機能が衰えてくることからだと考えられています。

50歳を過ぎた頃から少しずつ平均体温は低下する

まとめ:自分の平均体温を知ることが、健康生活への鍵になる

このように体温は、年齢とともに変化していて、1日24時間でも刻々と変化しています。

ですから、、、

自分の平均体温を知ることは、身体の異常をいち早く察知することにも繫がり、加齢とともに低下する体温を知ることも未病に繋がります。

自分の平均体温を知ることは、未病に繋がる。

低体温を避けるためには体温を恒常的に高くすることが大切です。

そのために一番よい方法は、『歩くことの習慣』です。

1日のリズムをしっかりと刻むことも『歩くことの習慣』で身につけることができます。

さあ!歩きましょう!!

1日1万歩は、間違い?1日8000歩/速歩き20分研究データから判明した病気の予防ライン

 





ではでは。

 





参考にしたサイト
厚生労働省:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項及び第14条第2項に基づく届出の基準等について
eヘルスネット:概日リズム睡眠障害
LPS:健康な体温って一体何℃?免疫とも関係が深い体温について詳しく解説!
テルモ体温研究所:体温はどこで測っても同じですか?
テルモ:体温ってなあに?正しい体温の測り方
脳卒中よろず相談所:概日リズム(体内時計)を整えよう

 





 





 





 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。