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小麦を考えるシリーズ7:幸福作用を持ち、摂らなければ禁断症状を引き起こす小麦とは

GMO遺伝子組み換え

グルテン(小麦)を除去することで自閉症が改善

小麦について深掘りしています。

前回の記事では驚くべき事実を掲載しました。

小麦を考えるシリーズ6:小麦が引き起こす中毒性と統合失調症との関係について


それは・・・

53年間にわたって幻覚・妄想に悩まされ、何度も自殺未遂をしていた70歳の統合失調症女性が、8日間の小麦断ちで寛解した!

というもの。

53年間も統合失調症の70歳の女性が、8日間の小麦断ちで寛解した!

参考にしているのはこの本です。

小麦を食べるな

僕は、「小麦を敵に回す」つもりは毛頭ありません。

ただ、しっかりと知識として知っておくべき大切なことだと考えて記事にしています。

「53年間も統合失調症の70歳の女性が、8日間の小麦断ちで寛解した」ことと小麦の関係は、その小麦自体が統合失調症を引き起こしたとは考えにくいのです。

ですが、、、

研究者の事実として小麦の摂取を断ったら症状がよくなった。

というのは紛れもない事実です。


小麦グルテンと自閉症の関係

40年前に比べると、自閉症の数は驚くほど増えています。

たとえば、、、

厚生労働省の調査では、約100人に1人が「自閉スペクトラム症」であるといわれています。
また、日本国内では約100人に1人という割合ですが、アメリカでは10年前の統計で「88人に1人」だった「自閉スペクトラム症」の子どもの割合が、最近の統計では「36人に1人」になっています。

これは、、、

10年間で約2倍に増加しており、この傾向は世界的な規模で起こっています。



デンマークでの臨床試験では・・・

デンマークの自閉症の子どもたち55人の自閉症的行動を計測したもので、それによれば、グルテン除去により改善が見られています。(同時に乳製品からカゼインも除去されています)

小麦を食べるな:67頁



さらに、、、

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の成人や子どもたちも、かなりの確率で小麦除去によって硬化が得られる可能性があります。

小麦を食べるな:67頁



1960年代フィラデルフィアで行われた実験では

精神科医F・カーティス・ドーハン博士の研究です。

彼の研究は、前回の記事でも紹介しました。

重要なので、再掲します。

第二次大戦中、食料不足でパンの入手が難しかった時期、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、カナダ、アメリカでは、男女とも統合失調症による入院数が減少したが、
終戦後小麦の消費量が増えるにつれ入院数が増大した。

さらに、、、

ニューギニアでは、西洋の影響を受ける前には、統合失調症の発症率は0.003%(住民6万5千人あたり2人)だったが、西洋の食習慣が浸透し、小麦製品やトウモロコシを常食し、大麦由来のビールを飲むようになると、統合失調症の発症率は65倍に跳ね上がった。



そして、ドーハン医師グループは、1960年代フィラデルフィアで退役軍人病院に勤務していたおり、下記のような実験を行いました。


それは・・・

統合失調症の退役軍人に知らせることなく、一切の小麦食品を除去しました。

すると、驚くべき結果が出たのです。

小麦を抜いて4週間たつと、統合失調症の特徴的な症状が明らかに改善したのです。
幻聴や妄想が減り、現実逃避も少なくなりました。

小麦を食べるな:66頁

さらに、、、

再び患者の食事に小麦食品を入れると、幻聴、妄想、自閉の症状がたちまち元に戻ってしまいました。

再度、小麦を抜くと、患者もその症状も良好になり、小麦を入れると悪化がみられました。

小麦を食べるな:66頁



小麦と脳の関係:グルテオモルフィン(グルテン由来のモルヒネ様化合物)とは

現在では、小麦はヘロインと同様の中毒性があることが判明しています。

小麦グルテンに関しては、グルテモルフィンという麻薬様依存物質を作りますので依存性が高く、なかなかやめることができなくてどんどん欲しくなるということが起こるので、やめてくださいと言ってもなかなかやめれないことも現状です。

はるなクリニック:腸内環境⑤ 小麦(グルテン)より

小麦グルテンは、グルテモルフィンという麻薬様依存物質を作りますので依存性が高く、なかなかやめることができなくてどんどん欲しくなる



この「やめてください」といってもやめられないのは、、、

脳に入り込んだ小麦ポリペプチドは、脳のモルヒネ受容体と結びつきました。

これは、アヘンと結びつく受容体と同じものです。

小麦を食べるな:69頁


小麦は、アヘンと同様の作用を持っているということなのです。

小麦のエクソルフィンが脳にも影響を与える

グルテンには、エクソルフィンという高揚感や食欲を促進させる成分が含まれています。

エクソルフィン
グルテンが分解してできるエクソルフィンという物質が脳にも影響を与えるといわれ、ふわふわのパンを食べた10分後に体をつねって痛くなければエクソルフィンが原因と考えられています。

つの食品:グルテンフリー食材!おすすめ商品を紹介!より。

フワフワのパンを食べて10分後につねっても痛くなければって、結構エグいことが脳内で行われている証左です。

怖いですね。

パンを食べて10分後につねっても痛くなければ脳内はパニックになっている


小麦を遮断すると食欲が減る実験とは

小麦は、消化されると『モルヒネ様化合物』が生じます。

すると、、、

小麦を食べると『モルヒネ様化合物』が生じて、報酬として多幸感が生まれます。いわゆる麻薬のような感じ


この、、、

エクソルフィン(モルヒネ様化合物)を遮断すると、不快な禁断症状が出たりします。

そこで、遮断するナロキソンを使った研究がおこなわれました。

ナロキソン
ナロキソンは、オピオイド受容体において麻薬性鎮痛剤の作用を競合的に拮抗することにより、
これらの薬剤に起因する呼吸抑制等の作用を改善すると言われている。


サウスカロライナ医科大学の精神医学研究所の研究では・・・

普段小麦を食べている被験者に遮断させるナロキソンを投与したところ、
食事の摂取量が昼食で33%。夕食で23%減ったのです。



さらに、ミシガン大学では、過食気味の人たちを食べものでいっぱいの部屋に1時間、閉じ込める実験が行われました。

すると、、、

遮断させるナロキソンを投与された被験者たちが小麦クラッカーやブレッドスティックやプレッツェル食べた量は、
普段よりも28%減っていた

ことがわかったのです。


このことは、、、

小麦によって得られる多幸感や報酬を遮断すると、食べる意欲がなくなり、カロリー摂取が減るということ。


このことは、、、

ダイエットにも小麦を遮断すると効果があるということになります。


さらにいえば、、、

小麦は、禁断症状から精神病による幻覚まで、神経系に起きる特殊な現象に関わっているのです。

小麦を食べるな:72頁


小麦は、禁断症状から精神病による幻覚まで、神経系に起きる特殊な現象に関わっている

 





ではでは。

 





参考にしたサイト
医療用医薬品 : ナロキソン塩酸塩
ながさわ歯科医院:小麦は食べるな
つの食品:グルテンフリー食材!おすすめ商品を紹介!
はるなクリニック:腸内環境⑤ 小麦(グルテン)
ヒポクラ × マイナビ Bibgraph:自閉症スペクトラム障害を伴う小児および青年に対するグルテンとカゼインフリーの食事の影響:系統的レビューとメタ分析
ヒポクラ × マイナビ Bibgraph:小麦グルテンポリペプチドの自己集合に対する熱処理の影響
こぱんはうすさくら:自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)とは?

 





 





Image by marco aurelio from Pixabay

 





 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。