不要だと思われてきた盲腸は、人体を支えている微生物たち本拠地だった
いままで盲腸は、不用なものだと思われてきました。
たとえば、、、
開腹手術の時に、「無用なので盲腸も取り除いておきました」とドクターが語るぐらい『いらないもの』と考えられていたのです。
が、、、
大阪大学の免疫学フロンティア研究センターの竹田 潔教授らのグループは、、、
虫垂に存在するリンパ組織が、粘膜免疫で重要な役割を果たすIgAの産生に重要な場であり、腸内細菌叢の制御に関与している
ことを突き止めました。
IgAとは、免疫グロブリン(抗体)の一種。消化器や呼吸器などの粘膜組織では、IgAが抗体の大半をしめており、粘膜組織での免疫応答の主役となる。IgGなどの抗体は細菌に会合すると免疫応答を活性化するが、IgAは細菌に会合しその運動性を弱める。
このブログでは、子どもたちの腸内環境の変化によって「加工食品から腸内環境を守れ!腸内の小さな微生物たちが、人を狂気に陥れる不思議。」とか「自閉症児には、腸内のクロストリジウム属細菌が10倍多い」などを記事にして警鐘を鳴らしてきました。
現代の食の乱れが、多くの病気を作り出していることの危惧を訴えています。
今回は、腸内の細菌がどんなものなのかをみていきたいと思います。
胃の強酸性によってほとんどの最近は死滅する
私たちが食事をして、喉から胃へと食物は運ばれていきます。
口内には多くの細菌が存在しますが、胃の中へ入ると胃液の強酸性によってほとんど死滅します。
胃の中で生きていられる細菌は、唯一ヘリコバクター・ピロリ菌だけ
なのです。
多くの人がコマーシャルによって信じている「腸まで届く乳酸菌」なんてものはまったく届いていないといって過言ではありません。
もし届いていたとしても400gのヨーグルトのうち耳かきひとつぐらいでしょう。
それほど、体内に入る細菌を強力に殺しているのです。
なぜなら、、、
もしも多くの細菌が体内に侵入したら、それこそ人間はたちまち病気になって死んでしまうからです。
微生物たちは、胃から先になると再び増加する
食物は、喉から胃へ移り、小腸へと流れていきます。その間、私たちの酵素によって、急速に分解されて、腸壁から血液中に吸収されます。
それでも残っている食べかすは、腸内に生息する微生物たちによってさらに消化されていきます。
微生物たちのその数は、、、
- 小腸では、1ミリリットルでおよそ10,000個
- 大腸では、1ミリリットルあたり10,000,000個
膨大な数の微生物が、働いています。
およそ4000種類の膨大な微生物によって消化吸収が行われている
前兆7メートルもある小腸で食べかすは、数兆個の微生物たちによって消化吸収がなされています。
そこでも食べられなかった食べかすは大腸に行きます。
そして、さらに栄養抽出作業が行われているのです。
食べものの栄養は、すべて吸収しようと微生物たちは頑張っている
んですね。
腸内の微生物たちに外注することで消化吸収を迅速に行っている
人間だけの細胞で、消化吸収を行うことはできません。
もし、行うとしたらさらに多くの遺伝子情報が必要となります。
そんな難しい回路を作るよりは、
微生物たちにアウトソーシングすることで迅速に消化吸収を行えている
のです。
ウンチの75%は、細菌なのです
ウンチは、食べかすだと思われているかも知れませんが、、、
- 75%は、細菌
- 17%は、食物繊維
なのです。
腸内の微生物の量はおよそ1.5キログラム
腸内の微生物たちは、どれくらいいるのでしょうか。
それは、、、
あなたの肝臓と同じぐらいの重さに匹敵しており、おそよ1.5キログラム
にもなる量なのです。
だから、、、
ウンチは、4000種類の微生物情報が詰まっていて健康のバロメーター
に、なっているのです。
自閉症児の腸内のブログでも紹介しましたが、、、
健康状態は、ウンチによって判明します。
それは何よりも
腸内細菌の活動状況が、あなたの健康に直結している
ということになります。
ですから、、、
腸内細菌の活動をよくしてあげる、または、腸内の微生物たちの活動を活発にしてあげることは健康の第一歩になる
のです。
そのためには、、、
- 手作りの調理をすること
- 添加物を取らない
- 市販の揚げものは食べない
- コンビニ食は取らない
- 電子レンジは使わない
などが大切です。
大切な子どもの将来のために
ではでは。
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あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |