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感染症コロナ禍だから読もう。おすすめ書籍。『あなたの体は9割が細菌』

おすすめ本

人の遺伝子は、ミジンコや稲よりも圧倒的に少ない

おすすめの書籍を紹介します。

この新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が、蔓延している時期だからこそ、ぜひ読んで頂きたい本です。

作者は、イギリス人で進化形生物学者のアランナ・コリンという女性。

生物のことや化学的なことが、分からない人にも平易な言葉で書かれてあり大変分かりやすくなっています。

著者アランナは、抗生物質投与で身体中から微生物がいなくなり感染症にかかりやすい身体になった

著者のアランナ・コリンは、コウモリ研究のために東南アジアのマレーシアの森林地帯にいましたが、その時ダニに噛まれてしまい、熱帯病にかかってしまいます。

その治療のために多くの抗生物質が投与され、アランナの体という体から微生物がほとんどいなくなりました。

すると、、、

さまざまな感染症に悩まれるようになり、熱帯病を完治した後もこの影響が続きます。

そこで、

体にある微生物の重要性に気づかされた

のです。



私たちの遺伝子は、21,000個あります。この数は、およそ線虫と同じ数になります。

人の遺伝子の数は、およそ線虫と同数
人の遺伝子の数は、およそ線虫と同数

この遺伝子の数は、ミジンコや稲よりも少ない数になります。

  • ミジンコの遺伝子は、31,000個

考えることや思いを巡らすこともできないミジンコのよりも人の遺伝子の数は、少ないのです。

 





私たちの体は、21,000個の遺伝子だけが動かしているのではなく、体に生息する9倍の微生物によって活かされている

ミジンコよりも少ない遺伝子の人間ですが、ミジンコよりも遥に凄い働きをします。

それは、、、

私たち人間の細胞は10%ぐらいで、残りの90%の微生物が人を活かしている

からなのです。

コロナ禍にあって、殺菌除菌の大号令は是か非か

ご飯を食べると体は消化吸収してくれますが、

これは、私たち人間だけの細胞でできていることではありません。

腸内にいる微生物がいなければ、消化級もできない

のです。

アランナ・コリンは、抗生物質を大量に投与されることで、、、

良い働きをする微生物も悪い働きをする微生物もいなくなり、感染症を始めさまざまな疾病に悩まされるようになりました。

その経験によって、微生物がいなければ人は生きていけない生き物であるということを知ったのです。

  • ワクチンの発見によって、天然痘は世界からいなくなり絶滅しました。
  • ワクチンの発見によって、さまざまな感染症から人類は救われました。

たった100年前は、生まれた赤ちゃんが5歳の誕生日を迎えることができたのは、10人中7人でした。

これを克服できたのは、医療の発達のおかげです。

 





21世紀は、新たな病魔との闘い

人間が、さまざまな感染症の克服によって平均寿命が圧倒的に延びたのはつい最近のこと。

ヒトゲノムの解明によって、ますます寿命は延びています。

が、反対に今までなかった病に冒されるようになりました。

  • アレルギー
  • 精神疾患
  • 糖尿

など、ほとんど以前にはなかったような病魔が襲ってきています。

  • 過剰な殺菌除菌が原因なのか。
  • 微生物を由としない環境なのか。

 

微生物の生態系が、崩れてきている

のです




この本では、現在を取り巻く環境を含め、微生物がいなければ人は、何もできないことの重要性を説いています。

現在の「mRNAワクチンは、是なのか非なのか」を含め考えされられるすぐれた内容になっています。




私たちのかラダのことが分かる一冊です。
おすすめします。

 





 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。