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2週間の入院で40%の体力が失われる現実[体力のない女性は大変]

健康豆知識

著しい貯筋の低下で、成人の健康に深刻な問題が

スポーツ庁の調べでは、元気に働く成人の体力が著しく低下していることに警鐘を鳴らしています。

とくに女性は深刻な運動不足になっています。

平成30年度体力・運動能力調査の結果について
平成30年度体力・運動能力調査の結果について

たとえば、、、

上のグラフを見てみると、

青色の35〜39歳の働き盛りで一番元気なはずの年代が著しく低下しています。

それに比べ、高齢になると「健康意識」が高まって体力が戻っていることが分かります。

 

働き盛りの35〜39歳は、家事育児で体力をつける暇もない

下のグラフは、平成時代にとった統計ですが、やはり35〜39歳の年代の女性はほとんどといっていいほど運動をしていません。

また、同様に、、、

その下の年代である25〜29歳までの女性たちもスポーツをしていないことが分かります。

これは、深刻な問題なのです・・・

 

女性の体力がここ30年で40%から26%にも大幅ダウン

下のグラフを見てください。

1998年から2018年の30年間の体力年齢を調べたグラフです。

このグラフを見ると一目瞭然ですが、、、

近年の働き盛りである女性たちの体力年齢が著しく低下していることが分かります。

女性は1998年には40%だったのが今回は26%と大幅に減少しています
女性は1998年には40%だったのが今回は26%と大幅に減少しています

この減少は、何故起きているのでしょうか。

 

20歳ぐらいが体力の筋肉や骨の全盛期

二十歳の頃にピークを迎える体力ですが、それ以降は加齢とともに低下していきます。

「まだ若いから大丈夫」

という気軽な思いが、いつの間にか気がついたときには取り返しがつかないほど、体力が低下していることに「ある日、突然気づかされる」のです。

 





ただでさえ体力のない働き盛りの中年女性が入院すると、2週間の入院で40%の体力が失われる現実

実際の現実として、この年代の女性は婦人病をはじめとするリスクがたいへん高いのです。

もし、検査入院から本格的な入院になったとしたら・・・

体力はみるみるうちに減っていきます。

  • 1週目で20%
  • 2週目で40%
  • 3週目で60%

上のグラフでも見てきたように、ただでさえ体力のない働き盛りの中年女性が、数週間入院することになると、、、

筋力はなくなり、ボロボロの状態になることが分かります。

ですから、

健康維持のためにも日頃からの体力が大切なのです。

と、、、

いうのは、この様な問題があるからです。

  • 退院しても会社にはすぐに復帰できず
  • 自宅で寝込む生活がつづく・・・

この年代の女性は、育児に家事ととても忙しい時期です。

退院しても、育児や家事は待ってくれません。

が、、、

日頃から体力を付けていない体は、数週間の入院でほとんど残っておらず、退院しても体力が戻るまで寝込むことが多く、また「仕事にも復帰」できないのです。

ですから、、、

万一の時に備えて、貯筋しましょう。
体は嘘をつきません。

日頃から、体力を付けて筋力をつけることを【貯筋】といいます。

日々、少しでも空いた時間に体力を付けておくと、以下のようなリスクが下がります。

  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 潰瘍性大腸炎
  • 間質性肺炎
  • メニエール病
  • 歯周

さらに、素晴らしい効果も現れます。

以下のようなこと。

  • 血行がよく
  • 肌の艶がよく
  • 太りにくい体質に
  • 冷え性予防に
  • 免疫力が向上する

 





日々、心がけて【貯筋】しましょう

忙しい年代の人は、改めてスポーツジムなんて行く時間もありません。

なので、、、

日常の時間を活かして体力を付けましょう。

それは、、、

  • 普段の生活の動きにも筋トレを入れる
  • 歩くときは、背筋を伸ばして歩幅を広く
  • お掃除のときにも背筋を伸ばす
  • テレビドラマを観ているときもストレッチ

とくに買い物や出勤時にバスや電車を使わずに歩くことは、いたって大事です。

また、、、

エスカレーターやエレベーターを使用せずに階段を使うことも大切です。

日々の体力増加は、、、

今よりプラス10分だけ身体を動かすと、ガンの発症が3.2%低下する

と、いわれています。

さぁ、体力を少しでもいいから付けましょう。

 





 





 





タロ

久永 広太郎(ヒサナガコウタロウ)

あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。