補酵素とは何だろう!?
酵素の話をシリーズで記事にしてきました。
今回は、『補酵素』についての記事になります。
前の記事の内容と重複するかもしれませんが、分かりやすくするために再掲します。
補酵素とは!?
多くの酵素は、タンパク質の活性が顕われるものもあります。
が、、、
ビタミンの種類 | ビタミンの補酵素型 | 関与する酵素反応 |
ナイアシン (ニコチン酸) | ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD) | 酸化還元反応 |
ビタミンB1 (チアミン) | チアミンピロリン酸(TPP) | アルデヒド基の転移 |
ビタミンB2 (リボフラビン) | フラビンモノヌクレオチド(FMN) フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD) | 酸化還元反応 |
ビタミンB6 (ピリドキシン) | ピリドキサールリン酸(PLP) ピリドキサミン(PMP) | アミノ基転移反応、脱炭酸反応、異性化化反応、脱水反応 |
ビタミンB12 | コエンザイムB12 | 異性化反応、メチル基転移反応 |
これらのことを、、、
必須の低分子有機化合物を補酵素(Coenzyme;コエンザイム)と呼びます。
東海大学:補酵素って何?より
そして、、、
補酵素の多くは、体内の『ビタミン』から作られています。
また、上記の表でも分かりますが[ビタミンB群多く存在し、ナイアシンも必須]です。
これらの、、、
補酵素であるビタミンB群やナイアシンの欠乏は、各酵素の活性の低下、さらには代謝機能の低下
をもたらします。
酵素を助ける「補酵素」ミネラル
ミネラルは、ビタミンと力を合わせて補酵素になり、酵素の働きをアシストします。
ミネラルが不足すると代謝がとどこおり、カラダの機能を十分に発揮できません。
ですから、、、
サウナやお風呂、運動などで大量の汗をかいたときは、水分とミネラル分が失われるので、しっかりと補給し続けることが大事です。
また、、、
代謝が上がれば上がるほど、ミネラルやビタミンの補酵素は必要になるので、補給の量は増やすことが肝要です。
それは、、、
ミネラルやビタミンは、体内で合成することができないので食事やサプリで補給することになります。
因みに、必須ミネラルは以下の通りです。
必須ミネラルは、体内で大切な働きをしています。
それは、、、
それぞれのミネラルが、お互いの働きを助け合いながら代謝をおこなってる
のです。
現代人は、慢性的なミネラル不足に陥っています。
補酵素の機能
補酵素は、酵素の働きを補助する有機化合物です。
- 補欠分子族:酵素と共有結合などで強く結合した補酵素
- 補助基質:酵素との関係がより緩やかである補酵素
そして、以下のような機能があります。
- 細胞間のエネルギーカップリング反応を補助
- 水素原子、電子、または化合物群のキャリアとして機能(例:NADHは電子キャリアとして機能)
- 酵素の活性サイトにおいて、酵素基質とともに反応を促進
Merck:補酵素より
酵素不足で起きる症状とは
酵素が不足すると以下のような症状が出てきます。
- 疲れやすい
- 頭痛・肩こりがある
- 食後眠くなる
- 慢性的な下痢
- 慢性的な便秘
- 胃もたれ
- 手足の冷え
- 肌が荒れ
- やる気がでない
- 生理痛が重い など
「最近、疲れがひどく、肩こりも治らない」何て云うときは酵素不足かもしれません。
酵素の働きを高める5つの方法とは
疲れやすかったり、肩こりがひどかったり、肌荒れがひどい場合には、以下のような習慣を身につけると酵素の働きが高まります。
- 酵素が多く含まれている食品摂る
- 食事のときはよく噛む
- 消化を助ける食品を摂る
- なるべくストレスを軽くする
- 体は、冷やさないようにこころがける
酵素が多く含まれている食品摂る
野菜や果物などに多くの酵素が含まれています。
また、発酵食品にも多く含まれているのでお勧めです。
食事のときはよく噛む
食事の時によく噛むことは、酵素の働きが高まります。
よく噛むことで、唾液中のアミラーゼが、デンプンをよく分解して吸収がスムーズになります。
消化を助ける食品を摂る
食物繊維や人の腸に存在して人に有益な効果をもたらす「微生物」のプロバイオティクスを活用すると消化が良くなります。
食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進します。
また、近年注目を集めているプロバイオティクスも優れています。
プロバイオティクスとは、ビフィズス菌や乳酸菌など人の腸に存在して人に有益な効果をもたらす「微生物」の総称です。
なるべくストレスを軽くする
消化に影響を与えるのは、ストレスも同じです。
消化酵素の働きを向上させるには、気分転換が近道。
瞑想や腹式呼吸。そしてウォーキングなどの軽度な運動がストレスを軽くしてくれます。
体は、冷やさないようにこころがける
体が冷えていると、血流が停滞し体全体の動きが鈍くなります。
ですから、、、
体を温めて酵素の働きを活性化させることで、大量の酵素を使用しなくなります。
なぜなら、、、
酵素は、有限だといわれています。
体を温めて酵素のムダづかいを抑制しましょう。
冷たい飲み物などを多く摂らないようにすることが肝要です。
そのためには、、、
首や足、腹部を温めるとか、半身浴や足湯で体を温めるなど体を冷やさないように心がけましょう。
ではでは。
参考にしたサイト
ヤエガキ発酵技研:研究開発コラム
Merck:補酵素
東海大学:補酵素って何?
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |