風邪を起こすウイルスは、200種類以上
季節の変わり目になり、巷では「風邪を引いている人」が多くいるようです。
今月10月は、最高気温が30度になる日もあれば、最高気温が17度の日もあり、体調が崩れてしまうのも仕方ないような気がします。
そこで今回の記事は『風邪』について取り上げてみたいと思います。
まず、、、
風邪の原因は、80%~90%以上がウイルス感染です。残りは細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどウイルス以外による感染
なのです。
そして、、、
風邪を引き起こすウイルスは200種類以上あるといわれていて、その原因を特定することはとても困難だといわれています。
ですから、これは重要なことですが・・・
風邪を引いて、治りが早くなる薬はひとつもないので、
お医者さんや薬剤師は「風邪薬」を飲まない。
といわれています。
なんだか・・・
変に納得しますね・・・
この記事を参照してください。
風邪の症状は
風邪は、正式名称は『風邪症候群』といい、[上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称]です。
その症状は、、、
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱など
そして、何よりも大事なことは・・・
主な原因はウイルス感染であるため、基本的に特効薬はない
ということ。
風邪を引き起こす主要なウイルスとは
主な風邪のウイルス | 主な特徴 |
ライノウイルス | 風邪の原因の約30~40%を占めるのがこのウイルス。秋や春に多く、主に鼻風邪を引き起こす。 |
コロナウイルス | ライノウイルスの次に多く、主に冬に流行する。鼻やのどの症状を起こし症状は軽い。 |
ヘルパンギーナ | コクサッキーウイルスが原因となって起こる疾患である。手足口病と同様、夏を中心に乳児や幼児に流行し、いわゆる夏かぜの代表的疾患。 |
手足口病 | コクサッキーウイルスが原因となって起こる疾患である。夏を中心に乳児や幼児に流行し、口の中や手足に発疹(ほっしん)が現れる。 |
アデノウイルス | 冬から夏にかけて多い。プール熱の原因もこのウイルス。咽頭炎や気管支炎、結膜炎なども起こす。 |
RSウイルス | 年間通じて流行するが冬に多い。乳幼児に感染すると気管支炎や肺炎を起こす場合がある。 |
ヒトメタニューモウイルス | 年間通じて流行しますが、特に3月〜6月の春に多くなる傾向があります。症状としてはRSウイルスと似ています。 |
パラインフルエンザウイルス | 鼻やのどの風邪を起こすウイルスで、子供に感染すると大人より重症になりやすい。秋に流行する型と春~夏に流行する型がある。 |
エンテロウイルス | 夏に流行するウイルス。風邪の症状のほか下痢を起こしたりする。 |
インフルエンザ | インフルエンザウイルスによっておこる感染症で、その感染力の強さから学校で集団感染し、合併症による幼児や高齢者の死亡例もあり、単に風邪と片付けられない注意すべき感染症です。 |
戸田ファミリア耳鼻咽喉科:風邪(かぜ)症候群についてより
ウイルスの感染経路
200種類以上のウイルスは、どのようにして私たちの体に侵入してくるのでしょうか?
それは主に2つです。
- 飛沫感染
- 接触感染
それは、、、
風邪のウイルスは、目や鼻、口から体内に侵入してきます
ウイルスが侵入してきたときのサインは
以下のような症状が出たら「風邪」のサインです。
鼻づまり | 鼻づまりは、鼻粘膜が体の奥に侵入しないための症状です。 |
鼻水 | 鼻水は、ウイルスを体外に出そうとする症状。 |
咳 | ウイルスが、喉頭入ると咳が出ます。 喉の奥は、気管。その奥は気管支がありそれ以上侵入しないようにするための症状です。 |
発熱 | 発熱は、ウイルスが増加するときに出る症状。 高熱が出ているときはウイルスを退治しているとき。 低体温のときにウイルスは増えます。 |
社会医療法人 恵佑会第2病院:免疫力が高い人は風邪を引かない?!その免疫力、実は「腸」で上がる!より
風邪は、万病のもと。
二次感染や合併症が起こることも
よく風邪を引く人がいますが、、、
また、、、
また、発熱が3日以上続くことはほとんどない
のです。
だから、風邪を引いたらしっかり休養を取り、たくさん寝ることが大切です。
一番注意しなければならないことは、
風邪を引いてしまいこじらせて二次感染や合併症を引き起こすことです。
たとえば、、、
風邪を引いて別の細菌に「二次感染」して、
色のついたたんが出たり、熱が続くことも
さらには、、、
中耳炎や副鼻腔炎、気管支炎。
肺炎、脳症などの合併症を引き起こすことも
あります。
風邪を引くと出てくるいろんな症状
経験知的に、「これは風邪かな?!」と思う事があります。
たとえば、、、
- 頭痛
- 筋肉痛
- 口内炎
- 下痢
- 嘔吐
- 便秘 など
「あれれ、やばい」と思ったときはすぐにカラダを温めて風邪が悪化するのを回避できたりします。
頭痛、筋肉痛 | 体がウイルスと活発に戦うために分泌されるプロスタグランジンという物質が、熱を出したり、頭痛や筋肉痛、関節痛を強めます。痛みや倦怠感が強い場合はインフルエンザの可能性があります。 |
口内炎 | 手足口病やヘルパンギーナなど、夏風邪(かぜ)とよばれる感染症で口内炎が起こることがあります。 |
下痢・嘔吐 | 発熱とともに下痢や嘔吐が起こったときは、おなかの風邪(かぜ)ともよばれるウイルス性胃腸炎の可能性があります。 |
便秘 | 風邪(かぜ)薬の成分によっては、便秘が起こる場合があります。 |
ウイルスを侵入させない工夫とは
ウイルスを侵入させないためには、以下のような工夫が必要です。
ご存じかと思いますが、、、念のため
- 手洗い
- うがい
- 湿度
- マスク?
手洗い
手洗いは、風邪の予防にはとても大切な行為です。
それは、、、
手を洗うことによって、風邪などの呼吸器系疾患の発症率は手を洗わない人に比べて21%も発症しない
というデータがあります。
Aiello AE,et al.Am J Public Health. 2008;98(8):1372-1381.
風邪のウイルスは、ドアノブや手すり、スマホなどのモノに就いていることが覆いのです。
さらに、注意したいことは、、、
人は、無意識に5分に1回くらいの頻度で顔を触るというデータもあります。
うがい
うがいが、風邪予防に有効な点は、、、
ウイルスが、喉や口の粘膜に入り込んでしまう前に、うがいをすることで洗い流せる
という点です。
また、、、
炎症を抑えられるし、粘膜を保護する作用もあります。
そして、うがいのコツは・・・
水を口にふくみ、のどの奥まで届くように上を向き、15秒ほどうがいして吐き出す。
湿度
寒いからといって、エアコンの暖房温度を高くしてしまうと、お部屋の湿度はどんどん下がります。
すると、、、
室内の温度が上昇すると、細菌やウイルスの活動が活発になり、活動の範囲を広げます。
すると、風邪にかかるリスクがどんどん大きくなります。
なので、、、
風邪の感染を予防するには、室内を気温20℃・湿度40~60%に保つのが効果的
と、いわれています。
マスク?
マスクに関しては、いろいろな情報があり風邪予防に良いという決定的な情報がありません。
それよりも「予防にならずに逆効果」という情報もありますので要注意です。
以下の記事で述べていますので参考にしてください。
ではでは。
参考にしたサイト
日本経済新聞:手洗い・サプリ… 科学的根拠ある風邪予防法はどれ?
社会医療法人 恵佑会第2病院:免疫力が高い人は風邪を引かない?!その免疫力、実は「腸」で上がる!
戸田ファミリア耳鼻咽喉科:風邪(かぜ)症候群について
くすりと健康の情報局:風邪(かぜ)の原因
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |