首と名のつく場所を温めると全身が温まる
体が冷えて血行が悪くなると、首周辺の筋肉が収縮して疲労物質がたまり、首コリや肩コリを起こしたりします。首には太い血管が通っているので、首を冷やすとすぐに全身に冷たい血液が運ばれ、体が冷えてしまいます。
寒さ対策として、インナーを着込んだり、厚手のズボンやタイツを履いたりしますが、一番効果的なのは「首」です。昔から「全身を温めるには、首と名のつく場所を温めると良い」といわれます。実際、アームカバーやレッグウォーマーなどを付けると、手首や足首から体が温まりますし、首そのものを温めると体がポカポカしてきます。首には頭と体を繋いでいる神経や血管があるので、冷やさないことが大事です。
「冷えは万病の元」自律神経の乱れから免疫力の低下に
寒さや冷えによって、体が冷えると自律神経にも悪い影響があります。自律神経が乱れると、頭痛、めまい、冷え性、風邪をひきやすくなる、多汗症、疲労感、だるさ、不眠などなど、さまざまな病気の原因に繋がっていきます。また、自律神経が乱れることで、免疫力も下がってしまうのです。
なぜ体温を上げると免疫力があがるのか?
体温が上がると「血流」が良くなります。血流が良いと免疫の要である白血球が、体内の異状にいち早く気づいて対応ができるということです。また、血液が運ぶ酸素や栄養素が体の隅々にまで届くので、細胞の修復もスムーズになります。
もうひとつは「酵素」が活性化します。酵素は、体内で栄養素が分解・吸収・排泄されるときなどに必要で、エネルギーを作ったり、細胞を修復したり、新陳代謝にも不可欠なものです。
体温が高くなると「血流」と「酵素」がうまく働くので免疫力が上がるというわけです。
首をしっかり温めてコリをほぐそう
首がこっている人は、自律神経も乱れているかもしれません。しっかり首を温めて体温を上げましょう。そして首をやわらかくする体操がおすすめです。
ミネラルを毎日摂ることも大事
免疫力アップや酵素の働きを活性化させるには、ミネラルも必要不可欠です。体に貯めておくことができない栄養素なので、毎日続けることが大切です。