「生活環境改善」のフラッグシップの
もと、アレルギーは進化した!
便利、キレイ、清潔という甘い 言葉が、産んだ代償がアレルギー
この記事は、5月号からの続きになります。
私たち人類は、あまりにも過剰な清潔環境を作り出した代償として「貴族の病気」といわれたアレルギーを発症させました。
それは、今から150年ほど前のイギリスにおいてでした。
この花粉症を始めとするアレルギー反応現象は、下水道の整備や水の浄化、飼育されている家畜の衛生状態の改善などにより私たちの環境が整備されていくに従って徐々に浸食されています
。手を洗う。家を掃除する。食べものを洗う。などごく普通のことが逆に私たちの身体の免疫システムを狂わせています。
というか、産業革命以後の急速な文明の発達に対して私たちの免疫システムが追いついていっていないのが現状です。
微生物に出会え ない無菌世界の 現代人たち
世界のより裕福な地域では、様々な「悪いと思われる種」を排除してきました。
そして、安易に摂りやすい限られた野菜や肉をを食べるようになり、多くの食物を避けています。
何でも殺菌し、なんでも浄化しています。
それは人類の学習した結果でもありますが、寄生虫や身体に有益なバクテリアや免疫システムも同時に排除してしまった結果、それまでには無かった成人病やアレルギーなど引き起こす結果になったのです。
現代の赤ちゃんは、清潔な装置の中で過ごして成長し、飲むミルクは殺菌され、虫や微生物に出会う機会など無いはず。
兄弟も少ないので、触れあいの中で細菌とも出会わずに免疫力が向上しない。
自然環境の中にある様々な微生物と触れ合って成長する環境がありません。
大自然との相互関係が欠如しています。
今から50年前のアメリカを始めとする先進国では、抗生物質が大流行でした。
現代では、ようやく見直されていますが、抗生物質を使用すると腸内に生息する有益な微生物も一緒に殲滅させます。
間違った衛生環境を作り出していたのです。
このような無菌除菌環境をさらに煽るようにドラッグストアでは、様々な商品が並んでいます。
「汚い」「ウイルス」「ばい菌」などと宣伝して、免疫システムの根本からの改善させる手立てもないようです。
というか更なる商売道具に使っているようにも思えます。