「貴族の病気」といわれた花粉症は、
過剰な清潔環境が生み出しました!
世界中で拡がる免疫システムの崩壊は、私たち自らが作り出した。
「あいがとや新聞」も令和元年にあたり刷新します。
これからも宜しくお願いします。
アレルギー性の病気が蔓延しています。日本に限らず世界中で大きな問題になっています。
例えば、アメリカでは1997年から1999年と2009年から2011年の各2年間では食物アレルギーを持つ子供の割合は50パーセント増加したといいます。皮膚アレルギーは、69パーセント増加し、12.5パーセントが湿疹や呼吸器アレルギーなど刺激性症状を持っているといわれます。(アメリカ疾病管理予防センター)
イタリアでは、セリアック病が4人に1人の割合でいるといわれています。
セリアック病は、免疫システムが小麦、ライ麦、大麦のたんぱく質であるグルテンに過剰反応することでおこる疾病です。
イタリアは、パスタが主食なのに小麦アレルギーになれば大変なことになります。
キレイで無菌な 生活が免疫を 崩壊させた。
では、なぜこんなにもアレルギーが蔓延しているのでしょうか。
この免疫システムの崩壊は、今から150年ほど前のイギリスで発見されたといいます。
当時のイギリスでは、花粉症のことを「貴族の病気」といわれていたそうです。貴族といえば、お金持ちで贅沢な暮らしをしているイメージがあります。彼らは、平民と違いいつも切れな格好をして、清潔にして暮らしていました。
実は、こういった清潔でキレイな暮らしが、アレルギーを生んでいるといえます。
私たちの暮らしの周りには、「99パーセント除菌」とか「無菌」を掲げた商品が所狭しと存在しています。
過剰な無菌状態が、アレルギー性の病気を生んでいるといえます。
グラフでは、50年前には、ほとんど無かったアレルギー性鼻炎が急激に増加しているのが分かります。
それは、生活環境が向上するとともに増加しています。
塵やダニを異常に排除する生活環境が、本来機能すべき免疫システムを狂わせているといえます。
この問題は、言い尽くせないのでシリーズで取り上げていきたいと思います。