うつ状態になると、気にならなかった音や耳鳴りさえも気になり仕方がない
キーンとかジーンと耳鳴りが治まらないときは、誰でもあるものです。この耳鳴りが鳴り止まず、ずっと続いている。そして、生活支障が出るなどの症状があります。
たとえば、
- 耳鳴りのために物事に集中できない。
- 耳鳴りに対して腹がたつ。
- 夜眠るときに耳鳴りが妨げになる。
- 耳鳴りのために挫折を感じる。
- 耳鳴りのために日々の生活を楽しめない。
- 耳鳴りが職場や家庭での仕事の妨げになる。
- 耳鳴りのために雑誌、新聞、本を集中して読めない。
- 耳鳴りから意識をそらすことが難しい。
- ストレスがあると耳鳴りがひどくなる。
- 耳鳴りのために不安な気持ちになる。
受信しても「異常が見つからない」といわれる
耳鳴りに苦しんでいるから、耳鼻科へ行っても「異常が見つからない」といわれ、耳鳴りを治す薬をもらって、服用しても一向に改善しない。これは、こころの問題が大きく関係していることがあります。
耳鳴りで耳鼻科を受診する人の78%は、不安・抑うつ状態
耳鳴りに苦しんで耳鼻科を受診する人のうち、最大78%が不安・抑うつ状態にあるという調査結果があるようです。
また、耳鳴りで耳鼻科を受診する人の80%は、睡眠障害を持っていたというデータもあります。
耳鳴りが酷い人も普通の人でも聞こえている音の大きさは同じ
耳鳴りは、とても大きな音で気になって仕方がないと思いますが、耳鳴りを抱えて悩んでいる人々を対象にした調査では、[10dBSL以下]でした。この[10dBSL以下]程度の音ならば、通常ではまったく気にならない大きさの音。
それにも関わらず、耳鳴りが酷い人には、[10dBSL以下]程度の音でさえ、うるさくて仕方ない苦痛な音と感じています。
普通の人が気にならない程度の音を、うるさく感じ、不快に感じる原因のに、うつ状態や不安などのこころの不調が、あります。それは、大きなストレスが加わったりうつ状態になったりすると、防御反応として、聴覚などの感覚の感度が高まるといわれています。
防御反応によって、これまでは気にならなかったような音でさえ、過敏になり、耳鳴りを強く感じます。この耳鳴りは、耳鼻科で検査を受けても異常は見つかりません。また、耳鳴りの治療を受けても改善されません。
改善させるためには、うつ状態や不安などのこころの不調を改善しなければなりません。