ヨーヨーダイエットで死亡のリスク3.5倍に
ダイエットは、現代人にとって永遠のテーマといってよいですね。
とくに女性は、体重が気になり、ダイエットに励む人が多いです。日本人の肥満遺伝子は3人に1人いるといわれています。
ヨーヨーダイエットとは、短期間で体重の増減をくり返すこと
炭水化物ダイエットとかで、食べずに短期間で体重を落とす人がいます。
短期間でたとえば、1キロ〜2キロ減ったのは、脂肪ではなくて筋肉です。
カロリー制限で、3キロ落としたのに、リバウンドしてまた3キロ戻っちゃった人は、筋肉が3キロ落ちて、脂肪が3キロついた。
基礎代謝を上げるのが筋肉ならば、その貴重な筋肉を食事制限ダイエットで失ったことになります。悲しいかな負のスパイラルに陥ってしまったのです。
米国のブラウン大学附属病院の研究チームによる調査。
この研究では、閉経後の女性16万人弱を対象に、平均11.4年追跡調査しました。体重データをもとに「安定」「増加」「減少」「増減を繰り返す」の4つに分類しました。
その結果。
体重を5キロ以上減らした後で元に戻した女性は、体重が安定している女性に比べ、心臓突然死のリスクが3.5倍に高まる結果が判明しました。
正常体重内で体重の増減を繰り返す「ヨーヨーダイエット」をしている女性は、冠状動脈性心疾患の死亡のリスクが66%増加することが判明しました。
一方で、体重増加後、または体重減少後に元に戻らなかった女性では死亡リスクは増加しませんでした。
体重変動がもっとも大きな人は、24%も死亡リスクが高い
コレステロール降下薬のスタチンの効果を検討した臨床試験に参加した患者9509人を対象に健康状態と体重の変化を4年間以上にわたって追跡し、「ヨーヨーダイエット」の影響を調べました。
その結果。極端な体重変動がみられる人は、心血管疾患や心筋梗塞、狭心症、心不全・心停止、血行再建術の必要性や、閉塞性動脈硬化症、脳卒中を起こしやすいことが分かりました。
体重変動幅が最も大きい人では、変動幅が最も小さい人に比べて、死亡リスクは24%、心筋梗塞リスクは17%、脳卒中リスクは36%それぞれ上昇しました。
ですから、ヨーヨーダイエットは、危険です。