サルコペニアになるとよく転ぶ
サルコペニアとは
サルコペニアとは、【高齢になってカラダの筋力が減少すること】を指します。
握力や下肢筋や体幹筋が低下して【全身の筋力の低下】が起こることです。また、「身体機能の低下が起きること」をさします。
サルコペニアになるとよく転ぶ
高齢者の転倒事故は、増えています。高齢者の3人に1人は、1年間で1度以上、転倒を経験していますし、85歳以上の四肢骨折の発生数は人口 10 万人当たり年間2000人以上といわれています。
高齢者の転倒は、交通事故を上回っています。2013年の不慮の事故による死亡数を種類別の構成割合でみると
- 窒息 24.5 %
- 転倒・転落 19.6 %
- 溺死 19.0 %
- 交通事故 15.3 %
身体を動かす仕組みのことを【運動器】といいますが、運動器の障害で、要支援・要介護になった割合は、25%もあります。
転倒・転落の死亡者数は、1989年と1997年の調査から約1.5倍に増加しました。
要介護になった原因の多くは転倒
転倒によって、大腿骨近位部をはじめとした骨折が多く、これが原因で介護生活を送るようになった例が多いのです。
転んでしまう要因は、
- バランス障害
- 筋力低下
- 視力障害
- 薬剤
とありますが、ほとんどの場合、高齢になってカラダの筋力が減少することによるサルコペニアがだと思われます。
高齢者の転倒によるケガ
転倒によるケガの頻度は 54~70%。このうち骨折の症例は6~12%。その4分の1(1.5~3%)程度が大腿骨頚部骨折だといわれています。
老年症候群とは
高齢者の診察や介護、看護を必要とする症状やその徴候など全体を総称して【老年症候群】といいます。
老年症候群の特徴としては、筋力の低下や聴力の低下、消化器官の低下などの複数の症状を持っています。
サルコペニアの治療
高齢になっても筋力をつけることは可能です。
筋肉の質を高め、能からの伝達力を向上させる運動をしましょう。
有酸素運動と無酸素運動を組み合わせたトレーニングはとても有効的です。