膵臓が欧米人に比べて半分小さい日本人は、糖尿病になりやすい

モンゴロイドの日本人は、糖尿病になりやすい

肥満の規格が、日本人はBMI25なのに欧米人は30からなのはなぜか?

体格指数とよばれているBMIは、世界規格です。一般的には肥満指数とかよばれています。

BMI計算式 BMI=体重(kg)/身長(m)×身長(m)

たとえば、、、

A子さんは、身長170cmで体重75kg
BMI = 75kg / (1.70m × 1.70m) = 25.95
A子さんは、「肥満(1度)」

と、いうように、日本では、BMI25から肥満とされています。

ですが、、、

欧米人では、BMI30からが肥満認定です。アメリカ人のBMI30以上は、30%にもなるのですが、日本人のBMI30以上の割合は、ほんの2~3%くらい。

また、日本人の肥満規定であるBMI25をアメリカ人に適用すると人口の60%以上が肥満になってしまいます。

半数以上のアメリカ人が肥満になってしまうので、BMI30以上となっているようです

アメリカの日系人は、白人アメリカ人より糖尿病になりやすい

日本からアメリカのロサンゼルスやハワイに移住した人たちは、糖尿病を多く発症しています。かれらの糖尿病を調査した研究があります。

この研究結果で糖尿病は、、、

  • ハワイの日系人:18.9%
  • ロサンゼルスの日系人:13.7%

当時の日本在住の日本人が、9.1%といいますから、なんと約2倍以上の割合ですね。

アメリカの日系人の糖尿病発症の原因は、環境因子だった

アメリカのロサンゼルスやハワイに渡った日本人たちは、日本人同士で結婚していましたので[遺伝因子]ではないことは明らかでした。

彼ら日系移民の人たちは、アメリカに渡りライフスタイルが変わったこと、そして食習慣が変わったことで糖尿病を発症したのです。

これはどういうことかというと、、、

当時のアメリカ人の糖尿病の有病率は、6.6%といわれていますから、日本人は、白人アメリカ人より同じ環境でも糖尿病になりやすい

ことが判明しました。

糖尿病は、環境因子によるものが多い。ピマ・インディアンの話

ピマ・インディアンと糖尿病や高血圧といった生活習慣病の話があります。以前も「ピマ・インディアンと倹約遺伝子」というテーマで取り上げました。肥満を考える1:肥満が悪いのではなく【太りすぎと痩せすぎが問題】

ピマ・インディアンは、私たちアジア人と同じ、コーカソイドです。彼らは、アメリカの保護区で生活しています。

現在の彼らピマ・インディアンたちは、、、

  • 9割が肥満
  • 50%が糖尿病
  • 60歳以上の女性にいたっては、8割以上が糖尿病
ピマ・インディアン
ピマ・インディアン

白系アメリカ人が、アメリカ大陸に渡ってくるまでは、昔ながらの狩猟と採集や原始的な農業を営んでいたのですが、保護区に入った後は、大陸を走り回ることもなくなりました。

結果、、、

食習慣も現在のアメリカ人と同様になり、運動不足も重なって、急速に糖尿病や生活習慣病が拡がっていきました

これは何を意味するのか、、、

糖尿病の発症には環境因子が大きく関わっています

ブラジルに渡った日本人も生活習慣病に。日本在住の日本人と比べて17年も短命になった

池田 義雄氏が書いた「タニタのDr.がすすめるスローカロリーレシピ」という本の中に家森幸男さんが書かれたコラムがあります。

ブラジル在住の日系人の話です。

家森氏が、ブラジルに渡った日本人を調べたら、すでに日本の食習慣を失っており、ブラジル人たちと同じように肉食を常食して、消化の早い糖質を多く食べている食習慣になっていました。

すると、、、

  • ブラジル在住の日系人たちには、肥満が増えて高血圧や糖尿病の人が増えていたのです

そして、、、

同じ遺伝子を持っている日本在住の日本人たちよりもなんと17年も短命になっていました

日本人は、もともと欧米人に比べて膵臓が半分小さい

日本人は、もともと欧米人に比べて膵臓が半分小さい

コーカソイド(白人)とモンゴロイド(アジア人)の食習慣の違い

欧米人と日本人ではもともと食習慣が違います。欧米人は、遊牧、放牧が中心で、肉食をはじめ、牛乳や乳製品といったもので、日本人は、農耕を中心とした野菜や海藻、米類などです。

この違いをざっとみてみると、、、

アジア方面に渡っていったコーカソイド

私たち人類の誕生は、15万年前にアフリカ大陸の東側が最初といわれています。

そして、どんどん北上し、約7万年前にアフリカ大陸から出ていきました。

  • ヨーロッパのほうへ向かったのをコーカソイド
  • アジア方面に向かったのをモンゴロイド
  • アフリカ大陸に残った人々は、ネグロイド

と呼ばれています。

生き残るために必要だった[倹約遺伝子]

人類の歴史は、飢餓との闘いでした。過酷な寒さに耐えながら、乏しい食料を脂肪やグリコーゲンなどの形で蓄えるすべを身につけたのです。これを[倹約遺伝子]といいます。

[倹約遺伝子]を持つことで、過酷な環境で生き残れるようになったのです。

しかし、[倹約遺伝子]が大活躍してる時代は、産業革命以後ほとんどなくなりました。人類は、飽食の時代を迎えたのです。

倹約遺伝子は、モンゴロイドのほうがコーカソイドより割合が高い

モンゴロイドは、コーカソイドよりも[倹約遺伝子]の割合が高いといわれています。たぶん、コーカソイドが向かったヨーロッパ方面よりもアジア大陸のほうがより過酷な環境だったのでしょう。

同じ[倹約遺伝子]の割合が高いモンゴロイドだったピマ・インディアンも今から1万5千年から2万年前にベーリング海峡を渡ってアメリカに渡っていき、現在では肥満の人々がほとんどです。

日本人は、もともと太りやすく、糖尿病になりやすい

私たち日本人も[倹約遺伝子]の割合が高いモンゴロイドです。

一方のコーカソイドの人々は、放牧や牧畜が中心で、食事は肉・ミルク・バターなど動物性脂肪が多いのが特徴です。

動物性脂肪には、多くのインスリンが必要

コーカソイドの人々が食べていた肉・ミルク・バターなどの動物性脂肪には多くのインスリンが必要です。

しかし、、、

モンゴロイドの私たち日本人は、米や魚野菜が中心なので、ほとんどインスリンを必要としません

その結果、、、

モンゴロイドは、コーカソイドに比べてインスリンを分解するβ細胞と膵臓が発達しませんでした

インスリンの働き
インスリンの働き

白色系欧米人の膵臓は、日本人の約1.5~2倍

私たちモンゴロイドは、インスリンを分解するβ細胞と膵臓が発達しなかったので、膵臓も白色系欧米人に比べて大きくありません。

日本人の膵臓の重さは平均70~100gにくらべ、白色系欧米人のそれは100~140g。
なんと、日本人の約1.5~2倍くらいの重さ

コーカソイドは、インスリン分解能力がモンゴロイドの1.5~2倍

血糖値を下げる働きのあるホルモン「インスリン」ですが、、、

白色系欧米人は、私たち日本人などのモンゴロイドに比べて、【インスリンの分泌能力は、1.5~2倍】あります

ということは、、、

日本人は、インスリン分泌脳力が低いために[少しの肥満]でも糖尿病になってしまいます

ピマ・インディアンたちもモンゴロイド。私たちモンゴロイドは、より過酷な環境にいたので[倹約遺伝子]は発達しましたが、、、

日本人は、太りやすく糖尿病になりやすい体質

だったのです。

一方のコーカソイド(白色系欧米人)の人たちは、超がつく肥満になるまで[糖尿病]にはなりません。

胃の調子が悪いと、すぐに胃薬を飲む日本人ですが、少々のことでは胃薬などに手を出さない欧米人との違いもここにあるようです。