カルシウムをたくさん摂っても、骨折のリスクは下がらない研究結果
私たちは、幼い頃から「牛乳を飲んで骨を強くする」などの教育や情報を得て育ってきました。
しかし、、、
イギリスの研究では、残念な結果が出ています。
【「健康に良い」はウソだらけ】40ページより
コレカルシフェロール(ビタミンDとカルシウムと補充のランダム化比較試験3プライマリケアにおける骨折の防止のため)
下のグラフは、70歳以上の女性3314人を、カルシウム剤とビタミンDを摂ってもらうグループ(実線)と、、、
ブラセボ(偽薬、ニセの錠剤)を飲んでもらうグループ(点線)にランダムに分けて、骨盤・大腿骨の骨折の発症を比較したグラフです。
36ヶ月の間、骨折が起こった回数をカウントしていって、両グループの骨折の危険度を比べたグラフです。
カルシウム剤とビタミンDを摂っても骨折のリスクは下がらなかった
このグラフを見てもらえば、一目瞭然ですが、、、
偽薬を飲んでも、カルシウム剤とビタミンDを服用しても変わらないコトが、判明しました。
だからといって、カルシウムを摂るなということではない
私たちの骨は、少しずつ生まれ変わっています。
ですから、カルシウムを摂って補う必要があります。
1年間で20〜30%が入れ替わっています
なので、、、
一定量のカルシウムの補給は必要なのです。
また、カルシウムは骨を作る以外にも、、、
- 血液凝固
- 心筋収縮
- 内分泌
- 神経や筋肉の興奮
などなどの働きがあります。
カルシウムは、人にとって大切な栄養素です。
ですが、、、
一般的に言われているような、、、
カルシウムを摂れば、骨が強くなることはない
のは、事実です。
今日の結論として
ことさら、、、
骨を強くするためにカルシウムを頑張って摂るというのは効果がなく、通常の食生活で十分補えると言うことになります。
あいがとや店主。有限会社グランパティオ代表。グラフィックデザイナー。アートディレクターを経て情報誌「パティオ」を発刊し自然災害や公害問題、健康被害などの問題に目覚める。週末は、もっぱらアウトドアにひたすら勤しむ。 |